TENET テネットをおかわりする前に疑問点を整理する【ネタバレ】
待ってましたよ、ノーラン最新作。
インセプション、ダークナイトシリーズ、インターステラー、ダンケルク、と公開のたびに映画館に通わされてきたノーラン作品ですが、今回の『テネット』は今までで一番映画館へ観に行くことになりそうです。
見れば見るほど謎が解決し、見れば見るほど謎が生まれる、まさに劇場という場で上映されるべくして上映されている、至極の作品だと思います。
今回はレビューというよりは、今週またおかわりしに行くので、個人的な疑問点や、もう一度しっかり確かめたい!という点を書き記しておこうと思います。
鑑賞後、疑問点が解決したかどうか、解答編というものも載せてみる予定です。
はい、予告編も貼っておきます。
僕は初回鑑賞にあたって、何パターンかある公式予告編も、観る種類を最小限にとどめ、解説ブログやレビューもいっさい見ないようにしてまっさらな状態で鑑賞しました。
…結果、
わけが分からない
で終わったのですが(おい)、2回目までは予習なしで観てみるのがおすすめです。
その後いろいろな記事や友人の話などで学習し、そのうえで疑問として残っている部分を以下に挙げてみます。
もしかしたら、同じ疑問を持っている方もいるかもしれませんね。
では、(以下、ネタバレです)
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回文は他にも存在するのか?
(難易度:ハイパーレベル。)Opera↔Arepo、Sator↔RotasとTENET、までは各方面で解説されているが、実はほかにもあったり・・・?
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主人公初登場シーン、あれ何やってる?
名もなき男の初登場シーン(CIA車両内で運転手が「アメリカ人を起こせ」と言って、名もなき男が睨み付けるように反応する場面)がめちゃめちゃ好きなんですけど、あれ、主人公何やってるんですかね…?銃弾を「ピシィッ」と上にはじいてキャッチしてるようには見えるんですが、ただ手で弾いてるだけ?なにか軍人特有の手癖みたいなやつなんでしょうか、、、もう一回ちゃんと確かめてきます。
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オペラ襲撃事件時、突撃前に映るドライバーが主人公に拷問する人?
オペラ襲撃事件での最後の大爆発→主人公とCIA潜入スパイ(政府高官みたいな人)が車に飛び乗る→誰かにつかまる→で、次のシーンには列車基地で椅子に縛り付けられてるわけですよ。そのとき拷問して主人公の歯を楽しそうに抜いている彼。この彼が主人公初登場シーンで主人公を起こす運転手だという情報を見たのですが、本当なのか?そうだとしたらCIA側の人間ってことになりますよね。
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オペラ襲撃事件時、CIA潜入スパイが着替えたシーンが不明瞭
服を別の人と交換してる?だとすると衣装チェンジでCIA潜入スパイの(政府高官的な)衣装を着た人は、身代わりということなんでしょうか…?
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風車での1シーン、なにか伏線はある?
このシーンの解説をあまり見かけないので、なんとなく気になっているんです。意外と風車内の部屋の中に物がいろいろと置いてあったので、その後のシーンにつながるようなアイテムがあったりしそうな気がしています。目を丸くして観てきます。
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博士の研究所、黒電話や紙の資料しか無いらしい
いろいろな解説で拝見したのですが、逆行物質を研究している博士の研究室には、パソコンやスマホといった電子機器がなく、黒電話や紙の資料ばかりらしいです。この部屋は細かいところにいろいろなヒントがありそうなので、じっくり見たいですね。ホワイトボードにマクスウェルの悪魔の図が載ってるのは…考えてもわからないので、気にしないことにします(典型的な文系人間)!!
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ニール初登場シーン、彼の表情どんなだろ
本作最大の胸アツポイントであるニールの存在ですが、ムンバイのヨットハーバーでの初登場シーンは物語のラストを踏まえたうえで改めて観察してみたいですね。ここでのミーティングが、ニールにとっては、何年もの孤独な逆行生活を経ての主人公との久しぶりの再会なわけですよね。僕だったらその時点で男泣きしちゃうなぁ…。
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カーチェイスシーン、主人公がプルトニウムの箱をセイターに投げるとき、箱の中身を抜くところは映ってる?
幸い、カーチェイスシーンはそれほど苦戦せず理解できたのですが、細かいところがハッキリしてないですね。プルトニウム(アルゴリズム部品)を箱から抜いてからセイターに投げてるところは順行視点時に描写されてるのか?気になります。
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順行主人公がプルトニウムを逆行主人公の車に投げ入れるとき、順行主人公は逆行主人公を認識してる?
これ、セイターが車に火をつける前に「挟み撃ち作戦か」って言ってたと思うんですけど、本人(名もなき男)、、、その認識ありました?なかったよね?たまたまよね?じゃないと順行主人公が箱をセイターに投げる時点で未来の(逆行して合流する)自分の行動が分かってしまうことになるので、辻褄が合わなくなります。テキトーに投げ入れた車が、実はのちに逆行してくる自分の運転する車だった、というミラクル!という理解で良いのでしょうか…
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プルトニウムが逆行主人公の車の中に投げ入れられたとき、やたらガンガン車内をバウンドしてたけど、あれはどういうこと?
順行の主人公が投げた順行のプルトニウムが逆行視点の主人公には、あんな感じに見える、というただそれだけの話ですかね?逆行主人公にとっては、「車の中にプルトニウムが落ちてる」⇒「投げ入れられた衝撃でガンガンバウンドする」⇒「車外に放り出され順行主人公の箱の中に吸い込まれる」という時系列になるんですよね。
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キャットが捕まって主人公に尋問をするシーン、あの会話はどうやって成立してる?
セイターの言ったことを逆再生してるのか?あのシーン、セリフがごっちゃごっちゃして気持ち悪いですよね。セイターの発言の順番が、逆行視点では逆になっているのは分かるんですが、逆行の人がしゃべったらふつう順行の人は逆再生のようになって聞き取れないですよね?どうにかしてその音声をさらに逆再生して、順行側に聞き取れるようにしてるんだと思うんですが、まだ理解が足りないですね…。
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キャットが捕まってブルールームにいるとき、セイターがキャットに酸素マスクをあててるのはなぜ?
この時キャットは順行だから酸素も吸えるし、マスク不要では?これは、キャットがどこからどこまでマスクを着けていたかを注目して観たらわかるような気がしています。
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セイターのクルーズ船内で逆行金塊が運ばれてきたが、あれは金塊で殴られた男が盗んだもの?
あの殴られる彼は、ヘリから降りる時点でセイター部下に乱暴に引きずられてたような気がするので、盗んだのがバレて連行されてきたということですかね。それにしてもポケットから金塊を出すときの彼の表情・・・・先生に怒られる直前の中学生みたいでかわいかった…笑(教師役のセイター鬼すぎるけども)
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セイターから血塗られた金塊を投げ渡されたシーン、主人公が土を採取してたらしい。ほんと?
たしかにあのシーン、主人公ちょっとドタバタしてますよね。そんな小技を決めていたなんて…しかと見届けねば。そのあとの主人公とニールの、土の解析の話につながるわけですよね。
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セイターが未来からの契約書を掘り起こして誰かをスコップで殴り殺すシーン、あれは「生き残った方をアンドレイ・セイターという名の選ばれし者として任命する」と契約書に書かれていて、勝ち残ったセイターが契約書をゲットして今の地位(未来予知と金塊で成り上がる)に就いたということ?
この部分もあまり解説がなくて一人でモヤモヤしてるポイントです。契約書にセイターの名があったのは、未来人が、セイターがスタルクスで働いていたことを記録で調べていたという話であれば納得はできるんですが、あのシーンで誰かを殴り倒してる場面がよく分からなくて…もともとスタルスクで働いてたのはセイター一人のはずですしね。
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ベトナムの日まで逆行することになった主人公、ニール、キャット。どの装置で逆行に移動した?
どうやら、大型船のなかに逆行装置があるらしいのですが…このあたりの理解度が低すぎてヤバいです…でも船内に装置があるなら以下の疑問点もだいぶ解決しますね。劇中、どこかで説明ありましたっけ?
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ベトナムの日まで逆行しているときに乗っている大型船、あれはテネット手配??
ちゃんとエアロック式の部屋があるので、テネット船ってことですよね、きっとね。ということは、あの船はテネット軍団を乗せてスタルスク12に向かってるということ?ならキャットは途中のベトナムで降りて、セイターのもとに向かったということですね。フィンランド→ベトナム→ロシア、ってどえらい長距離の船旅ですよね。ユーラシア大陸往復してる!(え?ロシアからベトナムまで飛行機で行ったんじゃないかって?…あ…。)
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主人公が手を後ろで組んで優雅?に歩いてるシーンの意味が分からなかった。
周りにいる人々は、移動中のテネット軍…ですかね?トレーニングでもしてた感じかな?
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船内でのキャットたちの会話が不明瞭
これは僕の読解力が低くてお恥ずかしいのですが、「オペラ襲撃事件」と「ベトナムの船」と「スタルクス12での大爆発」が同日だ!というところから、最終決戦地を割り出す流れが付いていけず…リベンジします。
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キャットが言う「ベトナムの日以降セイターは姿を現していない」が理解できていない。
その後イタリアのクルーズ船で、セイターと一緒に過ごしてるんじゃ?主人公と会う日までは現れてないということ??…はい、これも僕の読解力の不足ですね笑
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ベトナムの日まで遡ったキャットは、どの装置で順行に戻った?
先ほども出ましたが、テネット大型船のなかに装置があるなら納得です。
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オペラ襲撃事件はセイターが仕掛けた?現地政府?
オペラ襲撃事件におけるセイター側の関与具合がよくわからず…。セイターは最後のアルゴリズムを追ってたからその日もオペラ会場にあるアルゴリズムを狙うはずですよね?でもテロは仕組まれていたわけで、襲撃犯と地元突撃隊がグルになって証拠隠滅のため客席を爆破しようとしてるということは・・・?その二者にセイターは関与していない?現地政府が取り戻したアルゴリズムを横取りしようとしたが、上手くいかず、セイターにとってオペラ会場での奪還は失敗に終わったということなんでしょうか。
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スタルクス12戦、「衝撃波が来るぞ」のあとの大爆発時、ニールの車がロープを引っ張ってるのが映っているらしい
これを知った瞬間、鳥肌が立ちましたね。はやく大画面で確かめたいです…!
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ベトナムの日、本来の順行のキャットはセイターに怒って船を降りて、そのあと船にまた戻ったの?飛び降りた女性(逆光で戻ってきた第2キャット)を目撃したのは「船を降りたとき」じゃなかっただろうか??
これは物語序盤のレストランでキャットが話している内容をもう一度ちゃんと聞けば、前後関係が整理できそうです。
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そして、ラストシーン。毎回頭の中を整理するのに追われて最後のセリフを咀嚼できておりません…
…はい、がんばりましょう。
以上、挙げてみるとけっこうありましたね。
答え合わせをするために観に行くというのは、心持ちが変わってこれまた面白いものです。
これを読んだ方が、『テネット』の内容の理解の助けに…は、一切なっていないと思いますが(笑)、「また観に行きたい!」というモチベーションを掻き立てられていたら、とっても幸いです。
最後まで読んでいただき有難うございました!
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