例のあの人
夏真っ盛りですよ
こんばんは
汚い話をします
いや、汚くはないんだけど
我々が忌み嫌う「ごきぶり」について
実は彼らの生息数は日本が(2位のオーストラリアに大きく差をつけて)ダントツで一位なのだそうです
計算によると1世帯あたり400匹前後の彼らがいるそうです
もうそこまで来ると悟りの境地
心頭滅却すれば火もまた涼し
僕はこの事実を真っ向から受け止めようと思います
いいじゃないか
いいじゃないですか
彼らだって生きてるんだ
彼らも生きたいんだ
必死に生きようとしているんだ
そもそも日本人が彼らを激しく嫌うのには“イメージ”が多分に影響を及ぼしていると思う
そう、「ごきぶり」という単語だ
こいつが悪さをしていると見てまず間違いない
彼ら自体はなんてことないただの虫
しかし、この単語で表現するとたちまち“気色の悪い得体の知れない黒い虫”と
人びとは連想してしまう
そんなのあんまりじゃないか
ところで
彼らの名前、由来は何だろう
はるか昔、人びとは彼らに「御器かぶり」という名をつけました
それは食べ物だけでなく、器までかじり尽くしてしまうという彼らの強さを表現したもの
それがあるとき、とある辞書の発行の際に「ごきかぶり」ではなく「ごきぶり」と読み仮名をふってしまったらしいのです
つまりごきかぶり⇒ごきぶりは経年による自然変化ではなく、誤記によるものだったのです
ゴキだけにw
そうして生まれたこの呼び名。
この呼び名自体が忌々しい曲々しい印象を想起させるのです
響きがなんとも不快ですよね
この響きが悪い
さらに昔は「芥虫(あくたむし)」とかって呼んでたらしいです
なんかそのほうがオシャレ…
もしくは語源を尊重するのであれば「御器かぶり」⇒「うつわかじり虫」とでも呼んだほうが幾分気が楽です
ちなみに僕は今彼のことを“名前を呼んではいけない”「例のあの人」と呼んでいますw
とにかく
言い方を変えるだけで気分は大いに変わります
響きに負けるな!相手はただの打たれ強い虫だ!
以上!