在りし日に映らずの光


一つに絡め取られる


轢き込まれし不測の旅路


不束 不測 不足 


混じわりし言葉は反濁する


否定 否決 否絶


全てに否を混じらせる


拒絶 拒否 拒口


昏き永久に準ずる闇


光なぞに望まぬ氷


伝い垂るわ氷柱の涙


言の葉を飾る


謡いを飾る


理を飾る


想を飾る


一夜に散りゆく


風に流れる琴の羽衣


衣とが切れる


闇の底より出づる波


その者に知らず


他の者の思う心知らず


引き金は引かれ


弓は引かれ


心知ること絶となる


心思うこと否となる


心思うこと拒となる


心思うこと不となる


幾度の要らず繰り返す


心此処に在らず


空蝉を纏う


流れし時


流れし言の葉


繰り返す


絡め取られ


引かれ


引き


要らず


刻むこと


記す心の憶底に


在らず昏き闇に沈み


涯のなかに生き


昏き者の酔いし言の葉


反濁し掻きまわす