今年のクリスマスは誰も予想することのできなかった斉藤さんのお通夜。
プロレス関係、ムサコ関係、両方ともに大量の人が集まり、まさかの想いや寂しさに包まれました。
斉藤さんに集うたくさんの中の一人になれたことが何より有難く、見回しても決して人付き合いが得意ではない人たちの集合体。
斉藤さんがいて、それぞれに心遣い、気遣い、声掛けをしてくれたから集まれた人ばかり。
誰かと話すたびに涙が溢れるけど、お花に囲まれた会場では不思議の何の実感もなく。
華々しいレスラーの斉藤さんは今も私には遠い存在で、ゴハンのカウンターの中にいたり、やぎさんに座ってる斉藤さんが私の斉藤さん。
ゴルフの練習に誘ってくれたのも斉藤さんだし、ムサコの面々に丁寧に紹介し続けてくれたのも斉藤さん。
まだまだ苦手だけど、お世話になった方に、しっかりとご挨拶することや、紹介してくれた方に報告を入れることや、相手に気を使わせない話し方や、この先も困ることになるならしっかりと伝えてあげる優しさや。
ダメだと思う人も決して見捨てずに注意し続けることや、飲み屋さんでのマナーや、地に足のついた生き方や。。。
こんな人になりたい。何度もそう思うカッコいい人生の先輩。
闘病を通しても、諦めずに立ち向かい続け、自分にではなく周りに大丈夫だと言い続け、かといって見栄を張らずに弱い自分を見せる勇気も持っていた。
まだまだこれからも、週に2度は話し聞いてもらいたいけど、闘病中だとガマンしてた話しだっていっぱいあるけど、私だけじゃなく、みんながそう思って頼りにしてるんだけど。。。
病気したって、ケガしたって、一番に相談するのがいつの間にか斉藤さんになってたんだけど。
きっと、みんなにとって斉藤さんがそうだったから、闘病と聞いて、みんながみんな、何かお役に立ちたいと思ってそれぞれに頑張ったと思う。
天に召された斉藤さんに、こうなるならもっと楽な道もあったんじゃないかと思いもするけど、どこをとっても斉藤さんらしかったんだとも思う。
私以上に斉藤さんが頼りだった人たちと、きっとこれからもいつもと同じように、斉藤さんの話をしながらこれからも暮らして行くと思う。
あのとき斉藤さんはこうしたとか、ああしたとか、ずっと言いながら何十年も暮らすと思う。
ここ最近はずっと生まれてから死ぬまでの意味がわからなくなって、なんとも不条理でやるせなかったけど、亡くなったからって無になるわけじゃなく、そこに確かに存在していたことはなくならないんだと思えてきた。
何年か付き合って別れた彼氏のように、そのお付き合いがあって自分が今いるように、大切で大好きな人は、会えなくても自分の中に居続けるんだなあ。と思えてきた。
今日、本当にたくさんの何年振り、何十年ぶりの人が集まったところを見て、斉藤さんが生きていても、亡くなっても、このたくさんの人の中に、それぞれの斉藤さんが居続けるんだと思えた。
ムサコの斉藤さんは職業レスラーのときも、今も変わらず、イタズラ好きで飲み好きのカッコいい頼り甲斐のあるアニキだった。
私にとっては心を癒してくれるホストだった(笑)←ホストじゃねーし!って斉藤さんに言われたい♪
今夜はやぎさんに集まったみんなで、斉藤さんの引退試合のDVDを見終わり、泣いたけど、亡くなったから思い出になったんじゃなくて、生きていても時が流れれば思い出になるから、それは悲しいことではないと思った。
ご縁があって出逢えて、たっくさん遊んでもらって、遠いところに引っ越したからしばらくずっと会えないけど、あの時は楽しかったね!
そんな感じでいたいな。
ありがとうございました。
あちらの世界に行かれたら、少しは休みながら、たまには思い出してくださいね!





