貴重な話しを聞いてきたけど、すでに9割忘れていてもったいないから備忘録。
アップルコンピュータの普及に関する戦略の話し。
企業の顧客サービス満足度と売り上げは通常正比例するが反比例したのがアップル。
サービスが悪いから、マックユーザー同士が互いに情報共有や提供をはじめたため、ユーザーネットワークが形成され、ユーザーの経験値が商品解説書となり、商品開発力となり、また広告となり得た。
新規ユーザーは経験のあるユーザーの情報を求め、経験のあるユーザーはその経験を披露した。
それらの情報共有がWeb上に溢れ、今のSNSのようなシステムができたときに噴火し爆発的ヒットとなった。
その特性を理解し、日本国内でのシェア拡大戦略はフォーストタッチ?だかタッチザマック?だか、とにかく触れたことがない人を始めてパソコンに接触させ、経験をした人を増やすことで入り口を作り、情報発信者、口コミ元を増加させた。
まずは触れて、いいの悪いのということがプロモーションとなりえた。
また、パソコンに興味がある人を呼ぶと同時に必要とする人々への積極的なアプローチをした。
初期の本国の営業職は「宣教師」の肩書きで活動し、マックがある生活を説き歩いた。
日本での普及の宣教師の活動のひとつが障害者へのアプローチであり、その結果、同時から主流はWindowsなのに養護学校でのシェアは85%がマックであった。
またハードユーザーはいかにその技術を必要とするかが重要との観点から、完成させるのに2年かかるシステムであれば、未完成でも今欲しい。と要望するユーザーをコアユーザーとした。
必要な人にこそ開発の発想はあり、実現させるには技術が必要。
技術をもつ者と必要とする者が強く結びつくときに工夫がなされ、一般にも広く普及すべき改革がなされる。開発がされる。