日本で月というと、まあいろいろあるのはそうですが、三笠の山か吉野の里が定番でしょうか。万葉びとはどういう月を見ていのか。
もちろん現代人が見ている月と同じ月ですが、心が違えば見える景色も変わるというもの。彼らが見ていた月は万葉集や百人一首が教えてくれます。今よりももっと抒情性豊かに月を見ていたのかもしれません(テキトー)。
アメリカのジョージア州は大まかにいって西日本と同じくらいの緯度です。だからジョージア州から見る月は、日本から見る月とそう大差ないと言っていいかもしれません。もっとも、心が違えば目にする景色も変わるというもの。月はチーズで出来ているという発想は日本人にはありませんし、最初に月に人類を送り込んだ米国のこと、「あれは自分たちの領土」くらい思っているかもしれません(テキトー)。
アメリカ人も遠距離恋愛している相手に電話して「君もいま外にいるのかい?上を見てごらん、月が見えるだろう。君が見ているその月は、いま僕が見ている月と同じものなんだよ。君と僕をいま同じ月が照らしているんだ」などとクサいセリフをいったりするのでしょうか。こっぱずかしいな。
先日酒屋で「GEORGIA MOON」というお酒を買いました。ハチミツが入っていそうなビンが気になったという、主に見た目で選んだ訳ですけど。
コーンウィスキーと書いてありますが、これはバーボンよりもコーンの比率を高めてあるということだそうです。30日未満、とあるのは多分エイジング(?)のことでしょう。バーボンを名乗るには焦がした樽での2年だか以上のエイジングが必要なはずですから、30日以内という明示は潔さを感じますね。
ラベルの上のほうには「Shine On」とあります。光を当てる、明かりを照らすという意味ですが、「ピカピカに磨きたてる」という意味から転じてスラングで「欺く」という意味合いで使われることもあるそうです。また「Moon Shine」という言葉は密造酒という意味があるらしく、全体的に胡散臭い雰囲気を醸し出すようなラベルに、意図的に作られているのでしょう。
フタを開けてグラスに注いでみると、予想通りダバァとこぼしてしまいました。そりゃそうですよね、ハチミツのビンですから(笑) このあたりも作為的にやっているのだろうと思われます。
口をつけると、やはりというか想像通りというか、アルコールも荒々しい味と香りです。熟成や樽由来の香りも無いので当たり前ですけど。ウィスキーと言うよりは焼酎と呼びたいところです。トウモロコシ焼酎。
ただ、トムソーヤの冒険で、禁酒旅館の幽霊部屋でインジャン・ジョーが酔いつぶれていたときにそばに転がっていたのはこんなコーンウィスキーだったのかと思うと、それなりに興味深いと思うのです。
世界にカクテルが広がったのはアメリカの禁酒法時代のまずい酒をうまく飲めるようにするためだという話がありますが、そんなことを思いながら今夜も少し、この酒をすすって過ごそうと思っています。
ちなみに今宵は月齢7。良く晴れた黒い夜空に冴え冴えと、上弦の月が架かっていました。ジョージア州アトランタの天気は良いそうです。私が見ているのと同じ月が、向うでも見れるはずです。