「法師ノ旅」@両国シアターx

という舞台を拝見してきました。

とても素晴らしかった。

戦の絶えぬ世を生きながら仏を探す長い旅。



たとえ形は違えど現代も全ての人々が戦の中にあると思います。

物がどれ程溢れても、豊かになっても、

人の争いはまだまだ終わらない。

人は人を妬んで攻撃する。

小さな虐めも争いに変わりはない。

「あなたは幸せですか?毎日楽しいですか?」

と聞かれて心底肯定できる人ってどれくらいいるのかな。

多分少数派なはず。

時々幸せを感じることはできても、

全面肯定は難しい。



かつて僕も神仏を恨んだことがあります。

「救いなんか絶対にない」

といった具合に。

その時は本当にこの世は地獄だと感じていて、

すべてが悪意に感じていました。

「仏はどこに…?」

心底そう思った。

でもそんな時代を超えて今、

「ああなるほど、仏はここにいたのか」

とわかった。



その経験を「法師ノ旅」のなかで改めて走馬灯のように観ることができて、

自分に重ねていたら涙が出ました。



今は、救いはないかもしれない。

今は、多分つらいことばかり。

今は。



しんどいなと思っても、

諦めるんじゃなくてどうにかもがいてりゃ、

いずれは、

「あれ?幸せじゃん」

という時が来る。

生きることを終わらせないこと。

いい人生を歩みたいと思い続けること。

そんなことなんだと思う。

ある作品に、

「諦めてさえしまわなければ、願いはいつか叶います」

という台詞があります。

これが多分、真理。

諦めないこと。

なにかができなくても、

上手くいかなくても、

諦めないこと。


なんか宗教みたいな話になってるけどただの人生の話ですぞ!!