長生きはするもんで、

間もなく32になる僕はなんやかんや幸せを噛み締めながら、

過酷な人生を歩んでいる…んじゃないかと自分では思っています。

あ、自分大好きなのでハイ。

山を越え谷を越え、

時よりわずかばかりの自由を手にして、

豪快に浮かれては地獄に叩き落とされ、

反省しては自己嫌悪に陥り、

ヘラヘラ開き直ってまたテキトーに進む。

何度繰り返してんだって話ですがそうしてやってる間にも、

徐々に人を知り己を知り、

だんだんと強くなっておるわけで。





同世代の芝居やってない人らを見ていて、

僕はいつも羨望の眼差しなんで、

憧れてんでしょうね、

穏やかな生活や安定を求める人生にね。

まぁ無理なんですが(笑)

しかしこういう外れてる奴が普通に生きていける世の中になりゃいいのになと思います。

まだまだ他人に興味の薄い世の中です。

役者とか音楽とかスポーツとか芸術とか、

そんなのをやることがお仕事になってギリ生活できるのが当たり前になるときが来たりしたら、

もう少し困った連中が減るんだろうと思うんだが。





「人間みんな違うんだよ」

とか言葉ではね、

みんな知ってる。

言葉では、ね。

だけどこの言葉を使うときってまぁ本当になんというか、

素敵で道徳的な表現を以て相手を黙らせるときとかが多いのさ。

都合により使用する感じ。

やだね、そんな使い方したくないな。

みんな違ってて当たり前なら、

出来ることに個人差あったり病気持ってたり形が違ったりなんて、

何の問題もない。ないはずっしょ?でも問題あるんじゃないか。

僕のお友達に昔いじめられてて、

散々いろいろ歪んだのに、

今は世のため人のため歌を歌ってる人がいるよ。

彼女を見ていたら差別なんぞやる自分を恥じるしかできない。

確かにね、

人はみんな違うんだよね。





言葉の上で、じゃなくて、

「人間みんな違うんだ」

ってのがもっと根付いていったら、

あんただって幸せとかもっと、

感じると思うよ。

いいじゃない人間なんぞみんなどーしよーもなく情けないんだから。





で、

その情けない奴らがたくさん出てくる話が舞台になります(←強引につなげた)。

イライラするほど人間的な、動物的な、

そんな話。

笑えない。泣けない。

やさしい味わいです。

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 【やさしい味わい #4】

     『汚い月』

脚本:下西啓正
演出:八角数計(八角家)


__空港近くのマンションの一室。

轟音と死。

彼はなにを考えていたのか__


▼劇場▼

日暮里d-倉庫
http://www.geocities.jp/azabubu/map_d.html


▼日程▼

2015.8.5(水)~8.10(月)


▼チケット▼

前売券:3000円
当日券:3500円  
☆初日の5日のみ、オープン割引2500円


▼タイムテーブル▼

8月
5日(水)19:30☆
6日(木)14:30/19:30
7日(金)19:30
8日(土)14:30/19:30
9日(日)15:00
10日(月)15:00

※受付開始・開場は開演の30分前です。
※未就学児のご入場はご遠慮ください。


▼キャスト▼

西尾 美鈴
伊藤 文介(劇団フリースマイル)
石井 卓真(Sky Theater PROJECT)
鈴木 未穂子
沼田 有未(KAMプロモーション)
アンディ 本山(劇団風来ズ)
山田 亮(集団 as if~)
みつもと たかし
紺乃 タカフミ(八角家)
牧野 真也(八角家)
青山 菜緒(八角家)
赤星 雨(八角家)


▼スタッフ▼
脚本/下西啓正
演出/八角数計(八角家)
舞台監督/吉川悦子              
美術/仁平祐也
音響/香田泉                    
照明プラン/黒太剛亮(黒猿)
照明オペレーター/小川優(黒猿)
制作/潮田塁
宣伝写真/田原朋子
宣伝デザイン/奥山事件

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