立場は対等ではない。

役者を操るのは演出家。

演出家が上に立って指揮をしている。

演出家の演出に応え得る役者であるならば、

あとは演出家の力量次第ということになる。

師匠である八角数計の凄いところは、

演出家の演出に応えられない役者でも、

十分に客前に出せる状態にするところだ。

本当に力量のある演出家の演出力を目の当たりにして、

正直、感動した。

だとするならば、

力量のある役者は、

演出家の力量に関係なく良い芝居ができなくてはならないんだろう。