土曜日は、ここ毎週行っている早稲田エクステンションセミナー
「京のあじわい」の第3回目。
この日は、
麩商半兵衛麩11代目・玉置半兵衛さんの講演でした。
(半兵衛麩のHPはこちら お麩を使った料理例、またその募集もあります)
講演の内容は、
お麩や京料理、精進料理を引き合いにだされながら、
京都と料理の係わり合いやその心について
お話いただきました。
精進料理では、
料理を作る側の心は「典座教訓」、
いただく側の心は「五観の偈」に表されている。
(食事作法は「赴粥飯法」)
人は食べ物なしに生きていくことなど出来はしない。
多くの命によって生かされている。
だから、「食う」ではなく「いただく」であり、
食事の前には「いただきます」と唱えるのだと。
食というものの大事さ、食育を心掛けねばと改めて思いました。
玉置さんの「お麩の話ばかり聞いてもつまらんやろ」という配慮で
こういったお話になったのですが、
参加者の多くは、今の時期はどんな料理がいいかとか、
お麩の作り方とか、そちらの方をどうも聞きたかったようでした。
さて、お話いただいた中で何を取り上げてみましょうか。
京都商道の開祖といわれる
石田梅巖の教えは「石門心学」と呼ばれ、
商人の営利活動を積極的に認め、商人の心得や正しい生き方を説いたものである。
「売利を得るのは商人の道なり」
儲け優先主義で利を得るのではなく、
「勤勉」「誠実」「正直」に、
商人は商人らしく、
ただひたむきに仕事に執心することが人格形成につながるのであり、
決して目先の利益やひとときの我欲に惑わされてはならない、
という教え。
ただ、解釈によっては「利先」と取られかねません。
玉置家の家訓は「先義後利」だそうです。
儒学の祖の一人である荀子の、
栄辱編の中にある「義を先にして利を後にする者は栄える」から引用したもので、
大丸でも社是として掲げられ、多くの企業が取り入れている訓示でもあります。
(大塩平八郎の乱の際に、大丸はこの社是のおかげで焼打ちを免れたとか)
大義を持って商いをせよ 利についてはその後で考えよ
お客様のために何ができるか、どうすれば満足いただけるのか、
お客様第一主義など色々な言葉で表現できると思いますが、
おいらは「気配り」として解釈しています。
気配りが押し付けになり過多ではいけないし、
引っ込み思案すぎてタイミングを逸して過少でもいけない、
さじ加減が非常に難しい。
だからこそ、
喜んでもらえたときの嬉しさったらありません。
相手の喜びこそ我が喜び。
ウレションものです。
ビジネスでもプライベートでも、
常に喜んでいただけるものを提供できる男になりたい。
日々そう願い、行動している(つもりですが・・・どうだろうか)。
なお、玉置さんが
代々受け継がれてきた教訓やお話を、
エッセイとして連載していたものをまとめ、出版したものがありますのでご紹介致します。
既に有名だと思いますが。
企業の重役の方も「言いたい事が全部詰まっている」といって、
教材として配布する為にまとめ買いされていくそうです。
自分も買って読みます。
- 玉置 半兵衛
- あんなぁ よおぅききや
今週の土曜日が「京のあじわい」の最終回。
月桂冠大倉記念館名誉館長・栗山一秀氏の講演。
利き酒もするとか♪おつまみもっていかないと(←こらこら)