ヒスイは靭性が高く、簡単に切断できません。

切断するのは、ダイヤモンドで切断しています。

 

これが私が使用しているダイヤモンドカッターです。

QEP社のTile Saw Model 60010 2HP Profesional Tile Cutterです。

120V 15A  1750/2450r/min

Max Wheel  Φ254mm

Max Cutting Depth  60mm

という定格です。

 

アメリカ駐在時、Home Depotで購入しました。

もともとはタイルカッターという名称の通り、大理石のタイル(床の)のサイズを貼る場所に合わせて切るための機械で、基本的に、10mm程度までの大理石を切るものです。

アメリカ人は自分で家を建てる国民ですので、色々な機械がDIY出来る様に販売されています。タイルはテーブルに置いて、手で前進させて切るのですが、大理石は柔らかいので、手で押して切る事にはさほど問題は無いが、ヒスイを切るには手動は大変危険で、またダイヤモンドホイールを損傷し易いです。

 

私はテーブルの送りをスクリュードライブに改修しています。

M6x1のステンレスの寸切りボルトでテーブルを移動させています。(手前に突き出た棒)

M6x1ですので、1回転したら1mmテーブルが進みます。

タイルカッターはタイルを手でテーブルに押さえつけて押しながら切ります。

ヒスイはそんなに簡単に切れません。また、切るのに20分-30分と時間が掛かります。

また、切っている時、冷却水の飛沫が飛び散ります。

そこで、ヒスイをテーブルに固定するツールを作っています。

名付けてタイダウンプレートです。(とってもストレートなネーミング)

アルミの板に等間隔で穴を開け、タップを切ってそこに寸切りボルトをねじ込みます。

松葉は既製品の鉄では直ぐに錆びるのでステンレスのアングルで作りました。

ワーク(ヒスイ原石)を固定するとこんな感じです。

このまま切断すると、水しぶきがものすごいのでビニールシートでカバーをします。

冷却水は、循環型なので、切断が進んでいくと、水にヒスイの粉末が混じってきて、これを吸い込むと、塵肺になる可能性が有るので、切断時は防塵マスクをします。

一回の切り込み深さは30-40mmほどが可能です。それ以上の厚みが有るときは、2回に分けて切断します。

ダイヤモンドカッターの切断ホイールは直径10inch(250㎜)、0.032inch(0.81㎜)の厚みの薄いホイールを使っています。薄い方が良く切れますが、ホイールの剛性が低いため、厚いワークの場合は2回に分けて切ります。1回目の切り込みが2回目の切断のガイドになり真直ぐ切断出来ます。

 

オリジナルの切断可能なワークの高さは60mm程度で、それもホイールのセンター付近までしか切り込みできませんでした。

もともと10㎜、20㎜程度の平板を切るためのダイヤモンドカッターですので、懐がそんなに大きいはずが有りません。

そこで、カッターヘッド(モーターも付いた)を嵩上げする言わば”下駄”を作りました。リフトアップスペーサーとでもいうアダプターで、最大150㎜上げられる様にしました。

これが元々のポストです。

この足元にスペーサーを入れて高さを稼ぎます。

スペーサーは100mmと150mmに嵩上げ出来る様にボルト穴を開けました。

取り敢えず100mm嵩上げします。

ポストを取り付けました。

100mmリフトアップされています。

カッティングヘッドを取り付けました。

これで懐が大分大きくなりました。

ダイヤモンドホイールの迎角を上げると最大200㎜くらいまでの原石に90㎜くらいの切り込みを入れる事が出来るはずです。

 

ポストで高くすると、アライメントが狂って来るはずです。

計ってみると、

内側に倒れこんでいます。

この寸法なら、タイダウンプレートを少し傾ければ解消出来ます。

2mmのアルミ板を片側に挟んで、再度直角を確かめました。

カッティングディスクの倒れこみは修正されました。

現在は100㎜アップで使用しています。

 

姫川転石を切っている状況です。

カットプレートから勾玉を切り出すときは、こんな感じで固定します。