■消える震災遺構…語り部「教訓にして」と危機感 : 社会
YOMIURI ONLINE(読売新聞)より。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140111-OYT1T00203.htm


11日で発生から2年10か月となる東日本大震災の被災地で、被災した建物などの「震災遺構」の解体が進み、震災の経験を広く伝えようと「語り部」の活動に取り組む人々が危機感を募らせている。


解体は「見るのがつらい」との遺族感情に加え、高額の保存費用がかかるためだが、語り部たちは「教訓を伝えるため、残すべきだ」と訴える。


宮城県気仙沼市の市街地に打ち上げられた漁船「第18共徳丸」(全長60メートル、330トン)は、昨年10月に解体された。


市は保存を検討したが、住民アンケートでは約7割が不要と回答。


県外からの視察客らを対象に「震災復興ガイド」を務める尾形幹男さん(66)は、跡地で写真パネルを使って説明しているが「大型漁船を800メートル内陸にまで運んだ威力を感じることは難しいだろう」と残念がる。
(2014年1月11日20時03分 読売新聞)







★私は形有るものを残して「遺構」として残した方が、後世に東日本大震災の被災状況を伝え易いと思っています。



「見るのが辛い。」


「津波を思い出して恐怖が甦る。」



気持ちは分かるが、遺構を一度無くしてしまえば、等身大パネルや写真では実感は湧かない。



「全長60メートル、330トンの漁船が海岸から600メートルも津波で流された。」と説明されても、「そうなんだぁ。」の感想になるだろう。



実物があれば、「この固まり(漁船)が海岸から流されて来たんだ。すげー。」


そして漁船の中も整備して、船内で映像や写真パネルを展示した方が実感があったと思います。



事実、宮城県気仙沼市の市街地に打ち上げられた「第18共徳丸」が昨年10月に解体されるまでは、訪れて献花したり手を合わせる人が多く居ましたが、今は少なくなり風化が進んでいるそうです。



そして映像で見ても二次元の世界であり、テレビ等の画面の大きさでの比較しか出来ない。



地元の人には早く心身が癒やされて、街も復旧・復興して欲しいと思いますが、遺構が消えた事で復旧や復興よりも、大震災や津波被害の風化が進んでしまったのではないかと思います。



壊す事は簡単だが、遺構も人間関係も失ってからは再構築は難しい。