木枯らし一号がふく頃、毎年、温室用FF式の修理が立て続けにある

そう、朝晩の気温が10℃前後になる頃、
温室をヤラれておられる方々は
温室用のFF式石油ストーブの点火確認を初秋に行い
初冬への準備をされる
春蘭・東洋蘭やシンピジューム専用の温室なので
なかには、これを生業にされておられる方も
趣味でされている方もあって
ひとえに温度管理にはシビアである
一般的には15度(なかには12度管理という方も)前後での温度を年中維持するために
このFF式を設置するのであるが
年中通電されている商品であることもあるのか
オカルト的な多重エラーが発生することがある
(2次的エラー表示の前に1次的エラーが存在する・・・)
昨今の石油暖房器具は
「如何にして不具合時に燃えないようにする」(極論ですが)ために
各種センサーを搭載し
事故が事件になり
法律が整備され
ここ数年来、年々基準値のハードルが高くなってきている
そして
気がつけば
家電メーカーが全社、この市場から撤退し
コロナ・トヨトミ・ダイニチの三社(他にもあるが代表的なメーカーとして・・・)になってしまった
有史以来、火をコントロールしてきた人類であるが
「燃焼三原則」(温度、可燃物、酸素)のとおり
このうち一つでもかけると燃焼は起こりません
温度とはいっても、「種火」のことです
聞いたことしかないのでわかりませんが
マグネシウムはCO2の中でも燃えるそうです
まあ例外もありますね・・・

要は一旦火がつくと
燃えるものがある限り燃え続ける、
灯油があるかぎり燃え続ける、
石油燃焼器具の場合は
油量と空気量のコントロールで火力コントロール
調理用のコンロは別として
暖房用の「加圧式石油ストーブ」が開発されて
たかだか60年弱の歴史であるし
FF式(密閉型強制吸排気式)石油ストーブが世に出てから
まだ35年である
一般的な石油ストーブは
燃焼用空気を室内から取り入れ、燃焼したガスを室内に排気する開放式
(だから、換気が必要。「30分に1~2度の換気をして下さい」ラベル貼付。)
FF式は・・・といえば
燃焼用空気を室外から給排気筒を通して燃焼用送風機の力で強制的に取り入れ発生した熱を送風ファンで室内へ送り出し、排気は給排気筒を通して室外に出す方式
であるから、いかにクリーンであるかがわかろうというものである
ところが、おーっとっとで
灯油という、ユーザーサイドの自由自在に管理される代物が必ず必要で
これが実に厄介で悩ましい
空気は動植物生存に必須のものであるが
この酸化(腐る、といってもいいかもしれません)による劣化悪化で
燃焼機器類に及ぼす影響は計り知れないものがあるし
何よりも人体に多大なる影響を及ぼす
(持ち越し灯油使用厳禁。経年灯油使用厳禁。)
腐ったものは食べてはいけないし、吸ってもいけない!
このハードとソフトの関係は
まさしくPCにも当てはまり
アプリ・OSというソフトと
ハードとの更なる多重エラー
温室用のFFに話をもどすと
高温多湿の条件下での使用方法のため
耐久年数が通常の半分以下(3年前後)
それに昨今では
御多分にもれずゲリラ豪雨も何らかの影響を及ぼしている節もあり
我が子同様のかわいい「ラン」のためにも
この多重エラー、更なる多重エラーを回避する方法はあるのか
ようやく
国民生活センターが灯油に起因する諸問題の警告を発した


不良灯油による石油暖房機器の故障や異常に注意
去年の灯油を使ってはいけない! 国民生活センターが警告!