夢ってのは不思議なもんでございますねぇ。馬鹿らしいと言いますか、その馬鹿らしさを楽しませてくれたりするのがまた良いものでございます。目が覚めて吹き出しそうになることも多ございます。これも夢のようなお話でございます。


ある冬の寒い日のことでございました。船頭が煙草を吸いながら客を待っておりますと、

どうも曰くありげな浪人と品の良いお嬢様が、品川宿まで行ってくれと船に乗り込んでまいります。しばらく漕いでまいりますと。。中から出てきた浪人がなにやら船頭に耳打ちします。

浪人:おい船頭、あの女は、呉服問屋の娘でな、懐に百両もの大金を持っておる。どうだ、幸い人も見ていない。ばっさり切って、金を山分けせぬか?

突然の話に驚いた船頭さん。。。金は欲しいが人殺しは嫌だってんで。。

船頭:お侍さん、船が血で汚れちまいます。途中に中洲がありますんで、殺るんならそこで。

 

 船は船頭と浪人、それに何も知らない呉服屋の娘を乗せて、静かに進んでまいります。しばらく行きますてぇと、船頭が言ったとおり、中洲が見えてまいります。浪人は、真っ先に中洲に飛び移り

浪人:早く娘を降ろさんか!

 

するてぇと、船頭は船を中洲からすーっと離します。

浪人:おいおい、船頭!どういうつもりだ!
船頭:なに言ってやがんでぇ!て前みたいな悪党は、お嬢さんを殺した後で、俺っちも殺すつもりだったんだろ。そうはいくかい。もうじき潮が満ちてくる。泳ぐなり沈むなり勝手にしやがれってんだい!

這う這うの体でふたりは品川宿の呉服屋につきまして、店では娘が無事に帰ってきたってんで大喜び。船頭に謝礼を渡したいと言いますが、船頭は、口ではいらないとは言いつつも、やっぱり金は欲しい。渡す要らないと押し問答をしておりましたが、なにせ100両ものきんちゃく袋。重くって仕方ない落っこちそうになったところを、ぎゅーっと握りしめて。。。。。。。。。。。。

 

 

 

股間の痛みで目が覚めた。おあとがよろしいようで。

大金を股間に抱えた男どもよ大志を抱くのじゃ おしまい。