「いやあ、しっけい、しっけい」

「そろそろ、しっけいさせてもらおうか」

「君い、少ししっけいじゃないか?」

 

「まあ、ゆっくりしたまえ」

「好きな所へ、どこへでも行きたまえ」

「君い、遠慮なく飲みたまえ」

 

なんて言葉、結構耳に残るのが

昭和のモノクロ映画…というイメージだ

 

「しっけい」と「◯◯イたまえ」

 

佐分利信や上原謙、或いは佐野周二なんかが

言うと落ち着く言葉だ

 

同僚、同輩とか、後輩など目下の者に対して

使われるが、

今ではほとんど聞くこともない言葉になった

 

 

昭和33年の「おーい中村君」という歌

♪  おーい中村君、ちょいと待ちたまえ  ♪

 

待ちたまえ

…やはり当時は普通に使われていたんだろう

 

今時は、◯◯したまえ、なんて言われたら

どう反応していいか戸惑う

 

♪  いかに新婚ほやほやだとて

伝書鳩でもあるまいものを・・・・

たまにゃ付き合え、いいじゃないか中村君♪

 

携帯もない時代に新婚の夫に無理な誘い

…今じゃ何かの誹りを免れないだろう

 

そして翌年に出たのが

「アイヨなんだい三郎君」という歌

♪  おーい中村君、アイヨなんだい三郎君 ♪

…と、まあ、中村君の断りのセリフが歌詞だ

 

アイヨ、なんて言葉も…まあ、今時じゃない

居酒屋か小料理屋で注文すれば

大将が「アイヨッ」とか「オマチッ」とか

 

それに、名前呼んだら「なんだい?」なんて

現代の若者が返事するとも思えない

「オウ」とか「ナニ」とか言いそうだけど…

 

ともかく、言葉は常に変わっていくものだ

 

 

いやあ、しっけい、しっけい

今回はこんなブログで勘弁してくれたまえ