歌は、時代やジャンルを問わず好きである

 

生前に流行った歌でも、何かのきっかけで聴いて

好きになることがある

 

今日は2曲取り上げる

 

 

 

ひとつは「アラビヤの唄」

 

昭和2年の米映画「The Garden of Allah 」の

主題曲に日本で詞を付けたもの

 

昭和2年といえば母が生まれた年だから古い

 

異国情緒あふれる和製ジャズ

翌年に二村定一が歌って流行ったらしい

 

NHK朝ドラ「わろてんか」で女芸人リリコ役の

広瀬アリスが歌ったのを聴いて気に入った

そこで調べてみたら「アラビヤの唄」とわかった

 

一度聴いただけで耳に残り…縁があったし

今は何でも調べられる時代である

カラオケにもあるから何度かバーでも歌ったみた

 

 

 

もうひとつは「夕日は落ちて」

 

親父の生前に福岡へ行った時、古い歌謡曲を幾つ

かYouTube で聴かせた時があった

 

気に入った曲をカセットテープに録音したり

歌詞をメモしたりしていた

 

そういった中で親父が

「親父がいつも口ずさんでいた歌が知りたい」と

言った

つまりわたしの祖父が好きだった歌ということ

 

で、親父が覚えていた歌詞の断片から曲を探した

それが「夕日は落ちて」だ

 

豆千代と松平晃のデュエットで昭和10年に発表

されているから、親父が14歳の頃になる

 

それ以降に祖父が覚えて歌っていたのだろう

子供の耳にも残るほど、好きだったに違いない

 

聴いてみると、昭和の香りが匂い立つ風情だし

デュエットだから新鮮さも感じた

早速親父がカセットに録音したのは当然である

 

後年の裕次郎の「夕陽の丘」に似てなくもない

 

当然YouTube で簡単に聴くことができる

これも何度かカラオケで歌って皆に驚かれたっけ

 

 

母の亡き後の親父からの書状が整理中に出てきた

いつもこんな巻紙風の手紙だったのを思い出した

さすがに大正生まれである

 

古いものがだんだん消えていく