うつ病において、ご家族のサポートは患者さんにとって何よりも大きな支えになります。
4つのシーンに分けて、具体的なサポート方法をご紹介します。
家族のための うつ病サポートブック
気づく
うつのサインに気づくために
日常生活の変化に気をつけてください
うつ病は、気分が落ち込む、やる気がでない、眠れない、食欲がないなど、さまざまな症状があらわれます。
このようなうつ病の症状について、すべて理解していなくても、うつ病に気づくことはできます。
ポイントになるのは、日常生活での変化です。
たとえば、あなたの大切な人にこんな変化はありませんか?
毎日新聞を読んでいた夫が、新聞を読まなくなった
ちょっとしたことで怒りっぽくなった
ささいなことを気にするようになった
身だしなみに気を使わなくなった
家事がはかどらないようで、家が散らかっていることが多くなった
眠れない とよく言っている
食欲のない日がつづいている
からだの症状について確認してみてください
うつ病には、こころとからだの両方に症状があらわれるという特徴があります。
様子がおかしいときには「眠れないことはない?」など、からだの症状について確認してみてください。
からだの異常は本人でも自覚できます。
また、精神面を問われているわけではないので、不調を受け入れやすくなります。
「最近、元気がないけどどうしたの?」など、気持ちを確認すると、自分が弱い人間のように感じて、もっとがんばらなければいけないと思ってしまうこともあります。
からだの症状で確認すれば、「単なる疲れではなく、からだに変化が起きているのだから、病院にいこう」という提案ができます。
うつ病でみられるからだの症状
① 不眠
② 全身のだるさ(倦怠感)
③ 頭痛、あたまが重い
④ 微熱
⑤ 首や肩のこり
⑥ かすみ目、めまい
⑦ 耳鳴り
⑧ 胸の圧迫感
⑨ 胃のもたれ、腹部の不快感
⑩ からだのしびれ
⑪ 動悸、息切れ
⑫ 下痢、便秘
⑬ 性機能の低下
⑭ 性欲が落ちた
⑮ 月経の不順
逆の症状があらわれることもあります
眠れない、食欲がない、落ち込んでいるという症状はうつ病でよくある症状ですが、ときに逆の症状があらわれることがあります
眠れない → 睡眠の過剰があらわれることがあります
・ 朝も遅くまで寝ている
・ 休みの日は1日中寝ている
食欲がない → 食欲の亢進があらわれることがあります
・ いつもよりよく食べるようになった
・ 夜中によく食べている
・ やけ食いにもにている
・ 数か月で明らかに太った
落ち込んでいる → 不安や落ち着きのなさ(焦燥感)があらわれることがあります
・ イライラしている
・ じっとしていられない
・ ソワソワした感じ