#1 "Aurora"
#1 "Aurora"
太陽風と地球磁場が相互作用して、なんちゃらかんちゃらして、発光する現象。
ローマ神話の暁の女神アウロラに由来する。
この曲はサビの部分だけ2010年の最初のころ、生み出されました。
この掛け合いのような独特の感じも当時からあり、今年になって再評価され、晴れて一軍昇格。
日本語が乗るのを想像していると、なんとなくウタダヒカルさんが浮かんできたので、当時の仮タイトルは「ウタダ」でした。
しかし実際に僕がスタジオで声を多重録音すると、僕が6人くらいいるみたいな感じになり、いつしか仮タイトルは「ますを祭り」になっていました。
まあ実際この曲はコーラスも全て僕が一人でやり、6人じゃすまないかもしれない。
色んな「ますを」が楽しめる一曲やね。
それ以外にも聴き所満載なこの曲!
ド頭から登場するギター!タラララ、タラララ、タラララ、タラララ。。。。
アレンジが完成し、歌詞を最初考えたとき、何故かオーロラという言葉が浮かんできました。
理由がわかりました。
このギターのフレーズが、なんかオーロラっぽいぢゃん!!
オーロラフレーズだったんですね!
さらに、サビ終わりで登場する佐藤のファズギター!
いかつい!
それに交差するように絡んでくるオーロラフレーズ!
マニアックですが、この二つのギターはオートパンというエフェクトがかけられており、それぞれ違うタイム感で絡み合っている。
パンとは左右に音の配置を分けることで、それがオートってことは!?
なんと自動的に音が左右行ったり来たりグルグルまわるのです。
ヘッドフォンなどで聴いていただくとわかりやすいでありましょう。
ベースも色んな音色が登場しますね!
サビには谷君のベースにシンセベースが重なっています。
ちょっとビリビリした感じの音はシンセの音です。
セクションBでは、ブーブーベース!
いい感じで歪んでおりますね!
いい感じにメンバー全員がフィーチャーされています。
ラストのサビは、吉田のドラムもまるでバスドラ連打の如きフレーズでドドスコ。
ファズギターもオーロラフレーズもシンセベースも全員集合です。
最後のピコピコ音も、「ドコヘユキナニヲスル」のディレイも、隅から炭までこだわりぬいた一品です!
オーロラはもちろん美しい現象として有名ですが、きまぐれでゆらゆら移ろいで、迷いながら進んでいく人の気持ちの例えとして今回使用したわけです。
最初はオーロラをそんなかっこ悪い男のイメージで使っちゃっていいものかどうか悩みましたが、迷いながら前に進んでいく人間て、よう考えたらすごく人間ぽくて、それって実はすごく美しいことなんじゃないのかなと思ったんです。
迷っても迷っても築いてきたもの。それは自分だけの輝きだと思うから。
谷川