少し前に、どこかのヨーロッパの国の女子バレーチームの人が、アジアの国チーム相手に試合をしているときに、”つりめジェスチャー”をして、それが問題となり、処分を受けた、というニュースがありました。

 

処分を受けた選手は、”つり目ジェスチャー”をしてしまったことは間違いだったけど、悪気はなく、相手チームのようにがんばろう、という意味だったと申し開きをしたそうです。

 

まあ、にわかには信じがたい申し開きですが、でも、私はこれがなんとなく理解できるような気がするのです。

 

もちろん”つり目ジェスチャー”をする人を擁護する意図はまったくありません。

 

しかし、こちらに住んでいて、実は”つり目ジェスチャー”を私もされたことがあるのです!

 

でも、本当にその人は、悪気がなかったと思う。

 

お友達のお子さんのお誕生日会で、いろいろな人が集まっていました(コロナ前です)。

その中で面識のあるその人(中米出身・女性・同世代)と会話が弾んでいました。

そしてその人が、話の中でその人の知り合いの人の話になって、「こんな感じの目で(つり目ジェスチャー)、あなたと同じ東アジアのどこか出身だよ」と、突然そのジェスチャーやったんですね。

正直に言うと、私はぎょっとしました。

 

やはり”つり目ジェスチャー”は「よくない表現」であるという認識だったし、この人がそんなことをするなんて、という思いもありました。

なので、傷ついた、というよりは、ほんとにびっくりしたというか、焦った、と言うか。

その人が”つり目ジェスチャー”が悪いことだと思わずに使っているとしたら、今後も知らずに使ってしまうかもしれないし、それをどう伝えたらいいだろうあせるあせる的な焦りです。

 

本当の意味で悪気がなかったと思う。

私にとって知り合いの少ないパーティーで気さくに話し相手になってくれたその人には感謝すら感じているし、話自体もとても楽しかったし。

 

結局、私は”つり目ジェスチャー”について指摘することはできなかったんですけどね。

 

もしかしたら、彼女も、今はもうやってないかもしれない。少し前のことなので。時代とともにそういう常識はどんどん浸透していくかなと思います。

 

他にも、これは私の前職場の親友ともいえる友達との会話でこんなことがありました。

私は彼女(イタリア人)ととても仲が良かったし、彼女のおかげでスイスでの仕事のスタートアップがすごくスムーズにいったと思うし、フランクに話し合えるとても稀有な存在で、彼女にとっても私はそのような存在だと思います。

 

下の子が生まれたあと、初めて職場にお披露目に行った時のことです(こちらでは割と一般的です)。

彼女は、赤ちゃんをとてもかわいがってくれて、私と赤ちゃんの健康をとても喜んでくれました。お願い

その時眠っていた赤ちゃんの寝顔を見て、「私の将来の赤ちゃんもこの赤ちゃんみたいに眠っているときの目がこんな風にまっすぐ(横一文字)になるかもキラキラ」ととても嬉しそうに言っていました。

彼女のフィアンセがアジアにルーツを持つスイス人だからです。

 

彼女は”つり目ジェスチャー”をやったわけではないですが、私はそのとき、その発言を聞いてやはりこちらの人からすると、私たちの目は横まっすぐに見えるのだなとぼんやり思いました。(特に傷ついたりはしていません)

 

 

東アジア人の中でも、いろんな目の人がいるし、ステレオタイプにすることはできない。

一方で、それぞれの人種・民族にそれぞれの特徴があるのも事実。

一つの特徴をとらえて、それを揶揄するような表現、傷つく人がいるような表現をするのは絶対NG。

 

以上のようなことを、”つり目ジェスチャー”のニュースを読みながら考えていました。

 

娘が書いてくれたメッセージカード。

I love Mama, I love Papa, I love (弟) と書いてあります。

 

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スイスにてNPO活動しています。

孤独になりがちなママさんたちを小児科医と心理士の立場からサポートしています。

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