卵かけごはん、すき焼きなど、和食には生卵が活躍する場面がけっこうありますよね。
卵かけご飯、日本にいるときは、あまりやらなかったけど、スイスに来てみると無性に食べたくなります。
でも、スイスに来てからは卵の生食は一度もしてません。
なぜなら、スイスで卵を生食するのは大変危険だからです。
日本では、上記のように、生卵を食べることが多いので、市場に出回っている卵は、生食されることを想定されています。
具体的には、次亜塩素酸、紫外線で複数段階にわたって徹底して滅菌されているのです。
しかし、スイスの卵はそうではありません。
基本的に卵は必ず火を通して食べるものですから、生食を想定されておらず、滅菌されていないのです。
見た目にも、卵の表面に鶏の羽がついていたり、糞のような土のようなものがついていることもしょっちゅうです。
ある意味新鮮ですが、やはり生食はできません。
未滅菌の卵を生食するとどのような危険があるかというと、主にサルモネラ菌感染です。
サルモネラというと、3大細菌性胃腸炎の原因の一つであり、発症すると激しい下痢、嘔吐、発熱、血便などの症状がでます。
(ちなみに残りの二つはカンピロバクターと病原性大腸菌です)
特に小さなお子さんの場合は重症化する可能性があります。
基本的にはサルモネラ菌は鶏の腸管に存在して、それが卵の殻に付着します。
そして、出荷、販売の家庭の中で、殻表面だけでなく、殻の小さな穴を通して、内部にも移行することがあります。
(ですので、時間がたった卵の生食はより危険性が高いのです)
厳格な滅菌処理をしている日本でもたまに卵の生食によるサルモネラ菌感染症が散見されます。
大人が感染すると、本人の症状は大したことなくても、その人を介して、こどもに感染することもあります。
日本と同じような感覚で卵を生食している、海外在住の方は(すごく気持ちがわかりますが)、どうか気を付けていただきたいと思います。
追記;
私は、生卵を食べることを避けているだけではなく、料理の時に卵を割るときなど、卵の殻に触る必要が必ずあると思いますが、その際は毎回必ずそのあとに手をハンドソープで洗います。
卵に触れた手で、他の食材や、調理器具などに触れることがないように、気を付けてすぐに手を洗います。
これも同様の理由です。
こちらの卵の殻には、鶏の糞がくっついているのです。
そう思うと、毎回手を洗いますよね。
ふだんなんでもガサツな私ですが、微生物のコンタミにはいつも気を使っています。
(生肉などにも極力手を触れることはせず、トングなどを使用します。どうしても触れる必要がある場合は、それを最小限にして、触った後は他のものに触れる前にすぐにハンドソープで手を洗います)
ある意味、病院で働いているころのような、感染対策が体にしみついている結果だとも思います。
写真の引用元; Migros
もし、スイスで、生食できる卵が売っているよ!という情報がありましたら、ぜひ教えていただきたいです!
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