ちぇんたろうです。


インドに来て1番のカルチャーショックは、ベジタリアンとノンベジタリアンの話だと思っています。


すっかり慣れたつもりでしたが、最近インド人役員との食事会のアレンジの関係で、彼らのベジ/ノンベジを調べる機会があり、改めて面白いなと思ったので、書き記しておこうと思います。


ベジタリアンといってもたくさん種類があります。


うちのスタッフに言わせれば、牛肉、豚肉、鶏肉、ラム肉、海鮮、これらのどれが食べられて誰が食べられないか、がまずは大きな違いとのこと。インド人は基本的には牛肉は食べませんが、中には食べる人もいます。これは間違いなくノンベジ。

ベジタリアンを名乗りつつ、牛肉と豚肉以外は食べる、という人もいます。なぜそれはベジタリアンと呼べるのか、よくわかりません。鶏肉を食べられるならノンベジではないのか…

海鮮だけは食べられる、という人もいますね。これはまだなんとなくベジタリアンと言えそうな気がしなくもないです。とは言え、やはり生き物を食べる以上、ベジタリアンと言われても少し違和感はあります。


で、難しいのはここから。

卵、乳製品(牛乳、バター、チーズ)の取り扱いです。ベジタリアンの中には、卵や乳製品が食べられる人と、食べられない人がいます。乳製品が食べられない人は、もはや食べられる料理が極めて限定されてきます。お店をアレンジする側としては困ってしまうレベル。世の中ではヴィーガンと言われる人たちがこれにあたるのかなと思っています。


そして、今回1番困ったのは、アルコールの取り扱いです。うちの偉い人はみんなアルコールは飲みません。それはよく知っています。


ただ、料理にもアルコールを使ってはいけない、というのは今回初めて知りました。和食にせよ、イタリアンやフレンチでも、料理に料理酒やワインなどのアルコールはよく使います。特に和食はほぼ必須ですね。これが、アルコールを飲まない彼らに取っては許容できないとのことでした。日本酒なんてお米でできているわけで、インド人はお米は食べるわけです。料理に使ってアルコールが飛べば残るのは米成分だけ。なぜダメなのか…


つまり、お店をアレンジする際は、料理にアルコールを使わないで欲しい、とリクエストする必要があるわけです。応じてくれるお店があるのか、対応してくれるお店は多くないと思います。


こういうことを考えると、インド人が世界中どこに行ってもインド料理屋でインド料理しか食べない理由がわかりました。もはや好き嫌いとかそういう理由ではなく、インド料理以外に選択肢がないのだと。完全ベジタリアン、アルコール不可に対応できて、かつ、ノンベジメニューもある。こんなお店普通に考えたら探すのは面倒ですが、インド料理屋ならデフォルトなわけです。それはインド料理屋を選びますよね。


なお、我々には理解が難しいですが、これは好みなのではなく、過去の身分制、宗教から来るものとのこと。浄不浄の概念が関わるとっても難しい話のようです。安易に、美味しいから食べてみなよ、とかいっていい話ではなさそうです。


まだ私も理解が浅いので、上記には誤りもあるかと思います。インドにいるうちにもっと学んで帰ろうと思います。今回スタッフから聞いて学んだ話はこんな感じです。




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