日航機墜落事故から、34年。。。 | 鰻に魅せられて

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今日で日航機墜落事故から34年。

 

1985年の8月12日、18時50分頃、群馬県の御巣鷹山に日航機123便が墜落、520人の尊い命が犠牲となった、史上最悪の航空機事故。

 

当時、自分は小学校5年生。18:50ごろだったか、ニュース速報のテロップがTVで流れていたのを覚えている。

 

後にも先にもないだろう、史上最悪の事故。遺族にとってはその日から始まる、終わりのない苦痛の日々。今年ですでに34年。

講談社から発行されている『墜落遺体』は、遺体の身元確認の責任者・飯塚訓氏がその当時の様子を克明に綴る。

 

 

急遽、臨時遺体安置所となった蒸し暑い体育館には、損傷の激しい遺体、部分遺体、、、が多く並べられ、遺族とともに懸命の遺体確認作業が延々と続く。日航側の謝罪も遺族にとっては何の気休めにもならない。

 

リアルな描写に衝撃を受けるが、遺族のやり場のない怒り、そして止まらない悲しみが読んでいる者の胸を強烈に締め付け、同時に飛行機事故の悲惨さをまざまざと突きつけられる。

 

一瞬にして家族を亡くした遺族たちの怒り、悲しみ、そして混乱、それぞれが交錯、修羅場と化す“体育館”でのやりとりは最初で最後にしてほしいと強く願う。

 

あのダッチロール状態のなか、家族に向けて残した遺書がいくつか見つかっている。

 

そのなかの一文が

 

『これまで本当に幸せな人生だった』。。。

 

遺族たちのなかでは決して消えない悲しみ、それはこれからも続くかもしれない。

 

今後もこのような大事故がないよう、安全な空の旅を各航空会社にただただ願うしかない。

 

 

あとこれだけはとくに強調しておきたい。何げない日常がどれほど幸せか、も強く感じさせてくれる良書であることを。

 

改めて、犠牲になられた520人の方々のご冥福をお祈り申し上げます。

 

アンパンマンの作者・やなせたかしさんの言葉も載せておきます。