2 うなぎ屋に入り、席に着くぼく。蒲焼の香ばしさがあたりを包む。スマホで最新のうなぎ情報を見ながら、どのくらい時間が経っただろう。ようやく、運ばれてきた鰻重。蓋を開け、一気に口のなかに鰻をかき込むぼく。ほっとする。連れが言う。「いつも、鰻足げな顔してるよね~」鰻面の笑みでうなずく、ぼくだった。