『空気人形』
私は心を持ちました。
だから人を好きになりました。
監督:是枝裕和
キャスト:ペ・ドゥナ ARATA 板尾創路
配給:アスミックエース
古ぼけたアパートに住むひとりの中年男性・秀雄。毎日家と職場の往復で、夜の楽しみはのぞみと名づけたダッチワイフを抱くこと。
ある朝、のぞみは心を持ってしまう。秀雄の出勤後、動く身体で家を飛び出す。初めて触れる外の世界はキラキラと輝くものであふれていた。朝露に濡れる木の葉にうっとりし、キレイな色の空き瓶に顔がほころぶ。まるでまだ何も知らない小さな子どものようにはしゃぐのぞみ。
秀雄が仕事に出かけている昼間、のぞみはちいさなレンタルビデオ店でバイトをはじめる。そしていろいろな人と出会い、心を持つものの楽しさと切なさを実感する。
のぞみはバイト先の先輩・順一に恋をする。だけどのぞみは空気人形。中身のない、空っぽの体。
性欲処理のために作られた空気人形。みんな他の誰かのことを思って彼女を抱く。所詮誰かの代用品。
これは中身の伴う人間だって同じ。誰にでも何かしらの場面で『自分じゃなくても替えがきくんじゃ?』と不安になる瞬間があるのではないだろうか。
純粋無垢な心を持つものの実体はない空気人形と、心も体もあるものの空虚感に苛まれる人間。
この対比が心を持つものの切なさをよりいっそう際立たせている。
…ライティングの先生に見せたら、すげえ怒られそうな文章。笑
ペ・ドゥナがちょーキレイです。
がっつり脱いでます。でもあまりのキレイさに、エロを全く感じません。
結構オススメです。
これからまた『おもひでぽろぽろ』見ます。
二日連続です。