<お客さまの信頼を裏切らないことを大切にしています>これは「いきなり!ステーキ」創業者・一瀬邦夫 ( 1942/10/2 ~ 83歳) の長男として生まれた一瀬健作 ( 1972/6/26 ~ 満54歳) の言葉です。カリスマ創業者の後を継ぐのですから大変ですが、業績不振が続き、健作氏は創業者に「社長、代表を降りてもらえないか」と、「じゃ、俺は会長になるのか?」「いいえ、会社に残ることはやめてください。顧問や名誉職も含めてすべてです。会社の経営には一切かかわらないでください」と話し、2022年に社長になってから2024年で黒字転換、いきなりステーキは復帰しました。店舗急拡大の見直しと不採算店の閉鎖が二代目社長の決断です。一瀬健作氏が実践した経営改革は、まさに「信頼」を再定義する壮絶なドラマでした。彼の決断から学ぶ、ビジネスを再生させるための3つのポイントをまとめました。
写真は一瀬健作氏/ ITライフハック youtubeより
https://youtu.be/A9NUntUWOWY?si=uQn6XSCekID5Yz9j
1.現場の情熱を「仕組み」に昇華させる信頼
創業者の「現場を何よりも大切にする」という情熱は、いきなり!ステーキの魂そのものです。しかし、熱量だけでは拡大する店舗を支えきれない局面が必ず訪れます。健作氏が実践したのは、創業者の現場への想いを、属人的なカリスマによる突破から、誰もが再現可能な「組織の規律」へと昇華させることでした。先代が築いた現場第一主義を土台にしつつ、それを客観的な経営判断で守り抜くことこそが、今求められる信頼の形です。
2.「引き算」による現場の負荷軽減と社員の信頼
店舗の急拡大を見直し、不採算店を閉鎖する決断は、現場を愛するがゆえの処方箋でした。無理な拡大は、現場の社員を疲弊させ、結果として「顧客」へのサービス水準を下げてしまいます。健作氏は、無駄な負荷を取り除くことで現場が本来のパフォーマンスを発揮できるよう環境を整えました。経営者が「数字を追うだけの管理」ではなく「現場が働く環境を整えるための引き算」を行う時、社員は経営者に対して深い信頼を抱くようになります。
3.一貫した責任の所在と組織の結束
経営者が代わっても組織が変わらないのは、責任の所在が曖昧だからです。健作氏が創業者に退陣を求めたのは、自らが100%の責任を背負い、全社員に対して「自分たちが進むべき道はここである」と明確に示すためでした。リーダーが揺るぎない覚悟を見せることで、社員は安心して経営方針に従い、一丸となって成果を目指すことができます。数字という結果で報いることが、社員との信頼関係を強固にする何よりの約束となるのです。
さて、唸声バージョンは<武田信玄は<信頼してこそ人は尽くしてくれるものだ>と言っています。そんな自分を信頼できるのか常に自問自答してみよう>他者に尽くしてもらうためには、まず自らの判断基準が私利や惰性に陥っていないかを常に疑わなければなりません。結局のところ「誰のために、どんな基準で決断を下したのか」という一言に尽きると言えます。(唸声)

