今年から誕生日の名言もお送りいたします。事件のストリートビューはいつも通りです。誕生日の名言は毎日ではないのですが、こちらもよろしくお願いいたします。古今東西の経営者や著名人の誕生日に合わせて名言をビジネスタッチで紐解いていきます。人生やビジネスの参考になれば、うれしく思います。次回は1月7日

 

「自分を大した存在と思わないこと」名言

<自分を大した存在と思わないことだ。大したことがないのだから、自分の考えに固執する必要も無い。目の前の事実を謙虚に受け入れられる>これはサイゼリアの創業者 正垣泰彦 (1946/1/6 ~ 満80歳) の言葉です。「自分は大した存在ではない」と認めることは、消極的な諦めではなく、圧倒的な客観性とスピードを手に入れるための戦略的な思考法です。

 

多くのビジネスパーソンが、「自分のアイデアが正しいはずだ」というプライド(固執)によって判断を誤ります。しかし、「自分は大した存在ではない」と定義すれば、自分の考えが否定されても傷つくことはありません。失敗を「自分の無能さ」ではなく「単なるデータ不足」として捉え、即座に修正・改善する柔軟性が生まれます。

 

自分の考えに固執しないからこそ、目の前の「売上数値」や「お客様の表情」といった事実(ファクト)をありのままに見ることができるようになります。サイゼリヤが徹底した効率化と低価格を実現できたのは、創業者の主観ではなく、科学的な数値と顧客の反応という事実にのみ従った結果です。

 

自分を完成された存在だと思わないことで、他者の意見や新しい技術を吸収する「心の空白」が生まれます。この謙虚さこそが、変化の激しい現代ビジネスにおいて、過去の成功体験に縛られずに進化し続けるための最強の武器となります。

 

ビジネスにおける「謙虚さ」とは、自己否定ではなく「目的(顧客の喜びや成果)のために、自分のエゴを脇に置く技術」です。自分を小さく見積もることで、逆に可能性を大きく広げることができるのです。

 

さて、唸声バージョンは<シェイクスピアは人生とは選択の連続であると言っているが、その選択肢は多い方がいい。選択肢を多くするためには自身の価値を最小限に見積もることである>ビジネスの世界では「自己ブランディング」や「自己肯定感」が強調されがちですが、それが行き過ぎると、自分を高く売るための「檻」に閉じ込められてしまいます。選択肢が多いということは、自由であるということ。そして自由であるためには、自分を縛る『自己像』を捨て去ること。これはある意味では仏教でいうところの我執からの解放でもあります。