ここでは、ダイエットを痩身術(昔はこう言った)・痩身法という意味で使う。
ダイエットは女性中心のようだが、メタボだなんだと言われる中年男性にも興味あることだろう。
痩せた体形をスマートというが、本当は「賢い」という意味だ。
なので体重が減っても賢くなければスマートではない。
スマートなダイエット方法がベストだろう。
体重を減らすのは簡単だ。
食べたり飲んだりしなければ体重は落ちるし、寝ていれば筋肉が落ちるので細くなる。
入院すると体重が減ったり、筋肉が落ちたりする。
しかし、それでは健康的ではないし、賢い方法でもない。
ダイエットするのに、何かを食べたり飲んだりすることをする場合がある。
意味がわからない。
何かと置換することで、栄養は摂ってカロリーは減らすというなら判るが、単に普段の生活を続けて、食べたり飲んだりするものを増やせば、摂取カロリーが増えるだけではないか。
カロリーを増やしただけで痩せることはありえないだろう。
まず、ダイエットで考えなければならないのは、必要な栄養素を欠かないことである。
体を壊したのでは意味がない。
例えば、骨というのは硬く重いものだが、それがスカスカになれって体重が減ったとしても、骨粗しょう症という病気でしかない。
筋肉も重いのだが、これが減ると代謝が減るため痩せにくくなってしまう。
筋肉は落ちやすく、贅肉は落ちにくいのだ。
必要な栄養を摂らないダイエット(痩身術)はダイエット(食事療法)ではない。
体重を落とすことだけでなく、引き締めることだと考えた方が良いだろう。
最も間違っているのは、外国のダイエット方法を真似することである。
愚かとしか思えない。
もちろん、あなたが外国人ならそれでいいが、日本人ならそれではいけない。
体が違うのだから。
正しく言えばDNAが違う。
体に持っている酵素も違えば、消化能力も違い、必要栄養素も違ってくる。
ヨーロッパの朝食というとパンとチーズ、アメリカの朝食というとシリアルに牛乳をかけたもの、日本ではご飯に味噌汁である。
朝はそれでいいという連中なのだから、単品ダイエットもへっちゃらなのだろう。
消化酵素が違うし、腸の長さも違えば、腸内細菌も違う。
別の消化器官を持った人のためのダイエットでは、体重が減るかもしれないが体に悪いかもしれない。
最悪、体重が減らずに体には悪いということもありうるだろう。
ライオンのダイエット方法がシマウマに適用できるとは思えないのである。
簡単に言うと「自分に合ったダイエット方法」でなければならないというだけだ。
外国(アメリカ)では、豆は体にいいということでピーナッツを大量に食べたり、米は野菜だからとサラダ感覚で食べたりしている。
米は米食ではない民族では野菜であり、あまりカロリーとして摂取されないが、日本人なら確実にカロリーとなるように体ができている。
それを「なんだ、ご飯は野菜なんだ」と、どんぶりご飯にドレッシングやマヨネーズをかけて食べて「サラダしか食べていない」と言っても無駄である。
それが判るなら、前段の外国のダイエット食についても判るだろう。
痩せる薬というのがある。
ちゃんとした薬として売っているものはまだいいが、どうやら下剤でしかないようだ。
便秘気味の人以外が使うと下痢をしてしまう。
まあ、下痢を続けると体重は減るだろうが。
薬事法によらない痩せ薬は危険だ。
死人も出ている。
絶対に使ってはいけない。
ここまでをまとめると・・・
1 単品ダイエットはよくない
2 ダイエット食品は日本人向けでなければ合わない
3 食べたり飲んだりしただけで痩せられたら毒でしかない
では、ダイエットはどうすればいいか、である。
簡単だが、難しい。
若い女性の場合と、中高年では違うだろう。
体が違うのだから。
まず、若い女性の場合、半数の人はダイエットは不要である。
太っていない。
気のせいである。
体脂肪を測って、太っているというなら痩せた方がいい。
ただし、30%程度はあって問題ない。
赤ちゃんを産むのに必要なのである。
体脂肪を落としすぎると、安産から遠ざかるだけでなく、生理不順などにも繋がる。
アスリートは生理がないことが多いそうだ。
中高年では運動不足と食事内容によるメタボ対策がメインとなる。
中年体形と言われるくらいだから、標準なのだが、近年はそうも言っていられないようである。
基本は、前述したことを更に進め、外国の食べ物を断つことだろう。
日本に昔からあるものだけを食べるのである。
体に悪いかというと、そんなことはありえない。
日本人は終戦直後まではそれで生きてきたのだから。
簡単に言うと日本食であり、米食である。
できないはずがない。
ケーキやチョコレート、ポテトチップスやスナック菓子、ハンバーガーやフライドチキンなど、カタカナの食べ物を食べないようにすればいい。
脂肪や油分を減らせるのはこの名前を見れば一目瞭然である。
甘いものは別腹というが、日本のお菓子などは別腹になりにくいように思う。
材料が食事と同じようなものだからだろうか。
飲み物はジュースやコーラではなく、お茶がいい。
お茶には抗酸化作用・殺菌作用がある。
がんの発生も抑え、風邪やインフルエンザの予防にもなる。
そば茶も良い。
食材も同様である。
カタカナに拘る必要はないが、向こうの食材を減らすことで脂肪分は減らせるだろう。
脂肪の消化能力が違うのだから、少なすぎてもいけないが、摂り過ぎはいけない。
持論なのだが、好き嫌いなく食べるというのには範囲が必要だと思っている。
例えば昆虫は食べなくていい。
蜂の子、ざざ虫、いなごなど、食べられなくてもいいだろう。
また、外国の食べ物が食べられなくても、日本人としては問題ない。
東南アジア、オーストラリア、アフリカや中南米でも、食べられないものが多そうだ。
昆虫は当然として、孵化しかけの卵を茹でたのは見た目でダメである。
そうでなくても、カタカナの食べ物が食べられなくてもいいということだ。
ピーマン、トマト、ブロッコリー、パンもそうだ。
日本人が食べてきたものを食べられればご先祖様も文句は言わないと思う。
体にも問題がないはずだ。
米は玄米もしくはそれに近いものがいい。
うどんや蕎麦も悪くないが、それはたまにであって、主食はやはり米だろう。
ひとり、どのくらいの米を食べるのが適量だろうか。
江戸時代の扶持米では1日に男五合・女三合だが、サラリーとしてなので食べる量かは分らない。
そんなに食べないかというと、食べたかもしれない。
宮澤賢治の「雨ニモマケズ」では「一日ニ 玄米四合ト 味噌ト 少シノ野菜ヲタベ」とある。
贅沢しようとか多食しようというのではなく、「丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラツテイル」ような人の話だから、それは少なくて良いということだろう。
江戸では精米した白米を食べていたため、「江戸わずらい」というビタミン欠乏症が起きたくらいだから、玄米よりは量が減るから本当に五合くらい食べたのかもしれない。
糠(ぬか)というのは玄米の周りを削り白米にしたときに出る粉である。
糠臭いなどといい、白米はこのためとぐ(洗う)のだが、あれは本来の糠の匂いではない。
精米は米を擦り合わせ、表面を削る。
当然、摩擦熱が出る。
精米し立ては米が暖かいのだが、知らない人の方が多いかもしれない。
その熱は糠の部分に含まれる油を酸化させ、嫌な匂いになるのである。
熱を逃がさずにすぐに閉めると更に酷くなる。
精米したらなるべく早く空気に晒して冷ましてやるのが良い。
よく最近は米をとがなくてよいなどと言う。
米屋はそうだと言い、主婦はなるほどと思うだろうが、農家は鼻で笑うに違いない。
あれは、そういう米屋で買った場合の話なのである。
農家は自分で精米するから昔ながらの方法でとぐ。
米屋の米と、農家が自分たちが食べるために置いておく米と、どちらが美味そうに思えるだろうか。
断然、後者である。
とはいえ、米同士を力を入れて擦るようなとぎ方はしなくていい。
擦って落とすのではなく、流すのだから、米屋の言うことも全部が間違いという訳ではない。
無洗米というのを試したことがあった。
どんなものか興味があったからだ。
洗わなくても炊けるというが、洗った方が美味かった。
では、どうとぐかというと、最初に大量の水を入れて、かき混ぜたらすぐに捨てる。
次も、その次も同じ。
3回ほどやる。
水の色が違うのが分るはずだ。
最初は色が付いているが、白くなっていくはずである。
次には水がない状態でかき回す。
擦り合わすのではなく、素早く混ぜる感じだ。
水を入れ替えること数回、水は透明にならなくてもいい。
手間を掛けていいなら、ザルに揚げておくと更に良い。
炊くための水は、良い水がいいが、外国の水は避けた方が良いだろう。
味噌・醤油は添加物のないものが望ましい。
出汁入りなどは使い道がない。
応用が利かないと言った方がいいだろうか。
高価な物を買う必要はない。
安価でもちゃんとしたものがあるはずだ。
無名メーカーでも一生懸命作って安く提供しているなら、それを買うべきだろう。
酒も飲んでいいが、日本酒と焼酎だけである。
日本酒は血糖値を下げ、善玉コレステロールを増やす。
百薬の長は嘘ではないのだ。
アルコールはエネルギーとしては吸収されず排出されるので、カロリーとしては低い。
ただし、日本酒は純米酒か吟醸酒でなければならない。
アルコール添加も避けたいところだが、それ以外の添加物があるものはいけない。
添加物が入ると酒が臭い。
ワイン(葡萄酒は漢字なので飲んでいいのかもしれない)のテイスティングと同じで、回してグラスに付いたものが乾くときの匂いを嗅ぐと判る。
耐え難いものがある。
日本酒・焼酎のいいところは日本食に合うことである。
日本酒で何が肴にいいかというと、刺身がベストだろう。
焼き魚や煮魚でもいいが、刺身は特に優れている。
ローカロリーであり、作る手間もかからず、付き物の山葵(わさび)の効果もある。
ピロリ菌に対し殺菌効果があるというのだ。
ヘリコバクター・ピロリと言えば、胃がんの原因にもなる菌である。
日本酒で血糖値を下げ、善玉コレステロールを増やし、刺身をわさびと食べれば胃がんが予防できるというのだから、何と健康的な食事だろうか。
焼き鳥に軟骨(ヤゲン)というのがあるが、軟骨成分は必要なので、これは食べるべきである。
スルメも良い。
表面にある粉はタウリンでありそのまま食べるべきものだ。
もちろん身にも含まれる。
栄養ドリンクにタウリン1000mg配合などという、あれである。
カロリーは低いので、酒の肴に非常に良い。
もちろん酒の肴に高カロリーのものを食べては意味がない。
食べても少量に抑えることである。
かといって、カロリーを気にして何も食べずに飲んではいけない。
塩だけなどもダメだ。
一度、刺身こんにゃくだけで飲んだことがあるが、こんにゃくだけというのもダメである。
胃に来た。
ビール(麦酒は漢字なので飲んでもいいかもしれない)と枝豆は夏にいい。
鮎の塩焼きとビールは出会いのものだという。
ミスマッチのような和食と外国の酒が、ぴったり出会ったということらしい。
なお、麦酒はビールのことで、発泡酒や麦の新ジャンル(雑酒)はビールではない。
日本以外にはありえない飲み物であり、カロリーやプリン体が低くなっているものもあるので、味に拘らなければ飲んで構わないだろう。
紹興酒や老酒は漢字だが、とりあえず外国の酒に分類しておく。
飲んでいいかの判断は各自で、ただし、ザラメを入れてはいけない。
要は、日本食(米中心)と日本の酒をカロリーの低い肴で飲むべきだということなのだ。
シメのラーメンは禁止である。
話題を戻そう。
体重を減らすのではなく、体脂肪を減らすようにしなければならない。
筋肉は増やす方がいい。
筋肉というのは傷めてやると増える性質がある。
当然、傷めると痛みも伴う。
筋肉痛だ。
筋肉痛があって、それが治る際に筋肉が増強されるのである。
筋肉の繊維は強く引っ張ると切れる。
切れるということは筋肉が足りないからである。
ならば増やそうというのが体の仕組みだ。
これがトレーニングによって起こる。
当然、筋肉を付けるには筋肉の元となる材料が必要となる。
プロテインである。
プロテインとは蛋白質のことである。
蛋は中国語でタマゴのことで、つまり蛋白は卵白だ。
卵白はクリーンな食べ物である。(ボディビルではそう呼ぶ)
プロテイン飲料もあるが、気をつけて欲しいのはその内容である。
ボディビルは体重を増やしつつ筋肉を増やす時期と、筋肉を維持し体重を減らす時期がある。
プロテインにもその種類があるので、体重を落とすときに使うものを飲むといいだろう。
豆乳はプロテインの材料と同じだが、女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きを持つため、体脂肪を増やす方向に向かう。
ちなみに、脂肪細胞からも女性ホルモンが出るという。
本来、脂肪が多い方が女性的なのである。
運動は必要だが、必要以上の運動は良くない。
普段運動しない人がいきなりやるのも良くない。
場合によっては死ぬ。
マラソン中に心停止することもよく耳にする。
ジョギングの提唱者ジム・フィックス(ジョギングの神様、ジョギングの教祖などとも言われる)は、日課のジョギング中に心筋梗塞を起こして死亡しているのである。
どこを動かすと効果的かというと、大きな筋肉である。
また、内側の筋肉、インナーマッスルは引き締め効果が高いといわれる。
これは、お腹の部分をねじってやるといい。
最初は負荷はいらないだろう。
ジョギングやウォーキングにしても、何をするのか考えるといい。
筋肉を動かすこともそうだが、血液を流すことも必要である。
疲労物質である乳酸を溜めずに流してやれば、ダメージも少ないからだ。
心臓から送られた血液が足先に到達するのは簡単だろう。
重力もある。
心臓に戻すには筋肉などによって血管を押し、血液を上げなければならない。
そのためには、足の裏をべったり着いた方が効率が良さそうである。
アスリートの速く走るというトレーニングではないのだ。
筋肉を動かすのが目的なので、つま先で走る必要はない。
ゆっくり、ぺたぺたと走るのである。
これで効果が十分だという。
しかも疲れない。
ためしてガッテンで紹介していたものである。
中高年の場合、特に注意が必要である。
血管内にコレステロールの付着があったり動脈硬化したりしているかもしれない。
呼吸器も心臓も若い時とは違うのだが、人生の途中に運動をしていないと、衰えを自覚できず、若い時のままの運動をしようとする。
危険この上ない。
筋肉の衰えは顕著だろう。
走って転ぶのは小さい子供には多いが、中高年にも多い。
足が付いていかないのではなく、つま先が上がらないのだ。
すねの周りに筋肉があって、それがつま先を上げている。
上がらなければ平らなところでも引っかかって躓くことになる。
この筋肉を鍛えるのはしゃがむのがいい。
和式トイレなら自然に鍛えられていたから、昔の人は転ばなかっただろう。
コンビニの周りなどにしゃがんでいる若者は、この筋肉を鍛えているのかもしれない。
また、大事なことに姿勢がある。
姿勢を良くしただけで、体のバランスが取れ、筋肉のバランスも良くなる。
地上では重力がかかるため、どうしても下に下がろうとする力がかかている。
重力に逆らうのは筋肉であり、姿勢である。
背筋を伸ばすと、バストはアップしてお腹は細くなるのが分るだろう。
それだけでダイエットなどしなくても十分だという人もいるかもしれない。
背中を丸くすると、胸は垂れお腹はぽっこり、僧帽筋は張り肩こりにもなりやすい。
整体というのがあるが、人間の体がちょっとの時間で骨のつながりが変わる訳がない。
軟骨なので動くだろうが、いつもの姿勢に戻ってしばらくすれば元通りになってしまうだろう。
だから、医療行為にはならず、保険も利かない。
根本を変えらえないのだから、直らない。(医療行為ではないので「治る」ことはない)
根気良くつづければ直るかもしれないが、それは自分で姿勢を意識するだけでも良さそうだ。
金も時間もかからない。
テレビを見ながらでも、食事をしながらでもできる。
なお、枕かなり影響するようである。
低めと思うくらいが、本当は丁度いい場合が多いらしい。
結論。
和食など日本人に合った食事で、量をコントロールし、栄養は満遍なく摂る。
米を中心とした和食で、日本酒なども飲んでいい。
運動は無理なく、どこを鍛える(というより動かす)かを考えて運動する。
いきなりの運動は危険、特に持病があれば医師に相談して行うべきである。
分っちゃいるけど・・・だろうか。
ダイエットは女性中心のようだが、メタボだなんだと言われる中年男性にも興味あることだろう。
痩せた体形をスマートというが、本当は「賢い」という意味だ。
なので体重が減っても賢くなければスマートではない。
スマートなダイエット方法がベストだろう。
体重を減らすのは簡単だ。
食べたり飲んだりしなければ体重は落ちるし、寝ていれば筋肉が落ちるので細くなる。
入院すると体重が減ったり、筋肉が落ちたりする。
しかし、それでは健康的ではないし、賢い方法でもない。
ダイエットするのに、何かを食べたり飲んだりすることをする場合がある。
意味がわからない。
何かと置換することで、栄養は摂ってカロリーは減らすというなら判るが、単に普段の生活を続けて、食べたり飲んだりするものを増やせば、摂取カロリーが増えるだけではないか。
カロリーを増やしただけで痩せることはありえないだろう。
まず、ダイエットで考えなければならないのは、必要な栄養素を欠かないことである。
体を壊したのでは意味がない。
例えば、骨というのは硬く重いものだが、それがスカスカになれって体重が減ったとしても、骨粗しょう症という病気でしかない。
筋肉も重いのだが、これが減ると代謝が減るため痩せにくくなってしまう。
筋肉は落ちやすく、贅肉は落ちにくいのだ。
必要な栄養を摂らないダイエット(痩身術)はダイエット(食事療法)ではない。
体重を落とすことだけでなく、引き締めることだと考えた方が良いだろう。
最も間違っているのは、外国のダイエット方法を真似することである。
愚かとしか思えない。
もちろん、あなたが外国人ならそれでいいが、日本人ならそれではいけない。
体が違うのだから。
正しく言えばDNAが違う。
体に持っている酵素も違えば、消化能力も違い、必要栄養素も違ってくる。
ヨーロッパの朝食というとパンとチーズ、アメリカの朝食というとシリアルに牛乳をかけたもの、日本ではご飯に味噌汁である。
朝はそれでいいという連中なのだから、単品ダイエットもへっちゃらなのだろう。
消化酵素が違うし、腸の長さも違えば、腸内細菌も違う。
別の消化器官を持った人のためのダイエットでは、体重が減るかもしれないが体に悪いかもしれない。
最悪、体重が減らずに体には悪いということもありうるだろう。
ライオンのダイエット方法がシマウマに適用できるとは思えないのである。
簡単に言うと「自分に合ったダイエット方法」でなければならないというだけだ。
外国(アメリカ)では、豆は体にいいということでピーナッツを大量に食べたり、米は野菜だからとサラダ感覚で食べたりしている。
米は米食ではない民族では野菜であり、あまりカロリーとして摂取されないが、日本人なら確実にカロリーとなるように体ができている。
それを「なんだ、ご飯は野菜なんだ」と、どんぶりご飯にドレッシングやマヨネーズをかけて食べて「サラダしか食べていない」と言っても無駄である。
それが判るなら、前段の外国のダイエット食についても判るだろう。
痩せる薬というのがある。
ちゃんとした薬として売っているものはまだいいが、どうやら下剤でしかないようだ。
便秘気味の人以外が使うと下痢をしてしまう。
まあ、下痢を続けると体重は減るだろうが。
薬事法によらない痩せ薬は危険だ。
死人も出ている。
絶対に使ってはいけない。
ここまでをまとめると・・・
1 単品ダイエットはよくない
2 ダイエット食品は日本人向けでなければ合わない
3 食べたり飲んだりしただけで痩せられたら毒でしかない
では、ダイエットはどうすればいいか、である。
簡単だが、難しい。
若い女性の場合と、中高年では違うだろう。
体が違うのだから。
まず、若い女性の場合、半数の人はダイエットは不要である。
太っていない。
気のせいである。
体脂肪を測って、太っているというなら痩せた方がいい。
ただし、30%程度はあって問題ない。
赤ちゃんを産むのに必要なのである。
体脂肪を落としすぎると、安産から遠ざかるだけでなく、生理不順などにも繋がる。
アスリートは生理がないことが多いそうだ。
中高年では運動不足と食事内容によるメタボ対策がメインとなる。
中年体形と言われるくらいだから、標準なのだが、近年はそうも言っていられないようである。
基本は、前述したことを更に進め、外国の食べ物を断つことだろう。
日本に昔からあるものだけを食べるのである。
体に悪いかというと、そんなことはありえない。
日本人は終戦直後まではそれで生きてきたのだから。
簡単に言うと日本食であり、米食である。
できないはずがない。
ケーキやチョコレート、ポテトチップスやスナック菓子、ハンバーガーやフライドチキンなど、カタカナの食べ物を食べないようにすればいい。
脂肪や油分を減らせるのはこの名前を見れば一目瞭然である。
甘いものは別腹というが、日本のお菓子などは別腹になりにくいように思う。
材料が食事と同じようなものだからだろうか。
飲み物はジュースやコーラではなく、お茶がいい。
お茶には抗酸化作用・殺菌作用がある。
がんの発生も抑え、風邪やインフルエンザの予防にもなる。
そば茶も良い。
食材も同様である。
カタカナに拘る必要はないが、向こうの食材を減らすことで脂肪分は減らせるだろう。
脂肪の消化能力が違うのだから、少なすぎてもいけないが、摂り過ぎはいけない。
持論なのだが、好き嫌いなく食べるというのには範囲が必要だと思っている。
例えば昆虫は食べなくていい。
蜂の子、ざざ虫、いなごなど、食べられなくてもいいだろう。
また、外国の食べ物が食べられなくても、日本人としては問題ない。
東南アジア、オーストラリア、アフリカや中南米でも、食べられないものが多そうだ。
昆虫は当然として、孵化しかけの卵を茹でたのは見た目でダメである。
そうでなくても、カタカナの食べ物が食べられなくてもいいということだ。
ピーマン、トマト、ブロッコリー、パンもそうだ。
日本人が食べてきたものを食べられればご先祖様も文句は言わないと思う。
体にも問題がないはずだ。
米は玄米もしくはそれに近いものがいい。
うどんや蕎麦も悪くないが、それはたまにであって、主食はやはり米だろう。
ひとり、どのくらいの米を食べるのが適量だろうか。
江戸時代の扶持米では1日に男五合・女三合だが、サラリーとしてなので食べる量かは分らない。
そんなに食べないかというと、食べたかもしれない。
宮澤賢治の「雨ニモマケズ」では「一日ニ 玄米四合ト 味噌ト 少シノ野菜ヲタベ」とある。
贅沢しようとか多食しようというのではなく、「丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラツテイル」ような人の話だから、それは少なくて良いということだろう。
江戸では精米した白米を食べていたため、「江戸わずらい」というビタミン欠乏症が起きたくらいだから、玄米よりは量が減るから本当に五合くらい食べたのかもしれない。
糠(ぬか)というのは玄米の周りを削り白米にしたときに出る粉である。
糠臭いなどといい、白米はこのためとぐ(洗う)のだが、あれは本来の糠の匂いではない。
精米は米を擦り合わせ、表面を削る。
当然、摩擦熱が出る。
精米し立ては米が暖かいのだが、知らない人の方が多いかもしれない。
その熱は糠の部分に含まれる油を酸化させ、嫌な匂いになるのである。
熱を逃がさずにすぐに閉めると更に酷くなる。
精米したらなるべく早く空気に晒して冷ましてやるのが良い。
よく最近は米をとがなくてよいなどと言う。
米屋はそうだと言い、主婦はなるほどと思うだろうが、農家は鼻で笑うに違いない。
あれは、そういう米屋で買った場合の話なのである。
農家は自分で精米するから昔ながらの方法でとぐ。
米屋の米と、農家が自分たちが食べるために置いておく米と、どちらが美味そうに思えるだろうか。
断然、後者である。
とはいえ、米同士を力を入れて擦るようなとぎ方はしなくていい。
擦って落とすのではなく、流すのだから、米屋の言うことも全部が間違いという訳ではない。
無洗米というのを試したことがあった。
どんなものか興味があったからだ。
洗わなくても炊けるというが、洗った方が美味かった。
では、どうとぐかというと、最初に大量の水を入れて、かき混ぜたらすぐに捨てる。
次も、その次も同じ。
3回ほどやる。
水の色が違うのが分るはずだ。
最初は色が付いているが、白くなっていくはずである。
次には水がない状態でかき回す。
擦り合わすのではなく、素早く混ぜる感じだ。
水を入れ替えること数回、水は透明にならなくてもいい。
手間を掛けていいなら、ザルに揚げておくと更に良い。
炊くための水は、良い水がいいが、外国の水は避けた方が良いだろう。
味噌・醤油は添加物のないものが望ましい。
出汁入りなどは使い道がない。
応用が利かないと言った方がいいだろうか。
高価な物を買う必要はない。
安価でもちゃんとしたものがあるはずだ。
無名メーカーでも一生懸命作って安く提供しているなら、それを買うべきだろう。
酒も飲んでいいが、日本酒と焼酎だけである。
日本酒は血糖値を下げ、善玉コレステロールを増やす。
百薬の長は嘘ではないのだ。
アルコールはエネルギーとしては吸収されず排出されるので、カロリーとしては低い。
ただし、日本酒は純米酒か吟醸酒でなければならない。
アルコール添加も避けたいところだが、それ以外の添加物があるものはいけない。
添加物が入ると酒が臭い。
ワイン(葡萄酒は漢字なので飲んでいいのかもしれない)のテイスティングと同じで、回してグラスに付いたものが乾くときの匂いを嗅ぐと判る。
耐え難いものがある。
日本酒・焼酎のいいところは日本食に合うことである。
日本酒で何が肴にいいかというと、刺身がベストだろう。
焼き魚や煮魚でもいいが、刺身は特に優れている。
ローカロリーであり、作る手間もかからず、付き物の山葵(わさび)の効果もある。
ピロリ菌に対し殺菌効果があるというのだ。
ヘリコバクター・ピロリと言えば、胃がんの原因にもなる菌である。
日本酒で血糖値を下げ、善玉コレステロールを増やし、刺身をわさびと食べれば胃がんが予防できるというのだから、何と健康的な食事だろうか。
焼き鳥に軟骨(ヤゲン)というのがあるが、軟骨成分は必要なので、これは食べるべきである。
スルメも良い。
表面にある粉はタウリンでありそのまま食べるべきものだ。
もちろん身にも含まれる。
栄養ドリンクにタウリン1000mg配合などという、あれである。
カロリーは低いので、酒の肴に非常に良い。
もちろん酒の肴に高カロリーのものを食べては意味がない。
食べても少量に抑えることである。
かといって、カロリーを気にして何も食べずに飲んではいけない。
塩だけなどもダメだ。
一度、刺身こんにゃくだけで飲んだことがあるが、こんにゃくだけというのもダメである。
胃に来た。
ビール(麦酒は漢字なので飲んでもいいかもしれない)と枝豆は夏にいい。
鮎の塩焼きとビールは出会いのものだという。
ミスマッチのような和食と外国の酒が、ぴったり出会ったということらしい。
なお、麦酒はビールのことで、発泡酒や麦の新ジャンル(雑酒)はビールではない。
日本以外にはありえない飲み物であり、カロリーやプリン体が低くなっているものもあるので、味に拘らなければ飲んで構わないだろう。
紹興酒や老酒は漢字だが、とりあえず外国の酒に分類しておく。
飲んでいいかの判断は各自で、ただし、ザラメを入れてはいけない。
要は、日本食(米中心)と日本の酒をカロリーの低い肴で飲むべきだということなのだ。
シメのラーメンは禁止である。
話題を戻そう。
体重を減らすのではなく、体脂肪を減らすようにしなければならない。
筋肉は増やす方がいい。
筋肉というのは傷めてやると増える性質がある。
当然、傷めると痛みも伴う。
筋肉痛だ。
筋肉痛があって、それが治る際に筋肉が増強されるのである。
筋肉の繊維は強く引っ張ると切れる。
切れるということは筋肉が足りないからである。
ならば増やそうというのが体の仕組みだ。
これがトレーニングによって起こる。
当然、筋肉を付けるには筋肉の元となる材料が必要となる。
プロテインである。
プロテインとは蛋白質のことである。
蛋は中国語でタマゴのことで、つまり蛋白は卵白だ。
卵白はクリーンな食べ物である。(ボディビルではそう呼ぶ)
プロテイン飲料もあるが、気をつけて欲しいのはその内容である。
ボディビルは体重を増やしつつ筋肉を増やす時期と、筋肉を維持し体重を減らす時期がある。
プロテインにもその種類があるので、体重を落とすときに使うものを飲むといいだろう。
豆乳はプロテインの材料と同じだが、女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きを持つため、体脂肪を増やす方向に向かう。
ちなみに、脂肪細胞からも女性ホルモンが出るという。
本来、脂肪が多い方が女性的なのである。
運動は必要だが、必要以上の運動は良くない。
普段運動しない人がいきなりやるのも良くない。
場合によっては死ぬ。
マラソン中に心停止することもよく耳にする。
ジョギングの提唱者ジム・フィックス(ジョギングの神様、ジョギングの教祖などとも言われる)は、日課のジョギング中に心筋梗塞を起こして死亡しているのである。
どこを動かすと効果的かというと、大きな筋肉である。
また、内側の筋肉、インナーマッスルは引き締め効果が高いといわれる。
これは、お腹の部分をねじってやるといい。
最初は負荷はいらないだろう。
ジョギングやウォーキングにしても、何をするのか考えるといい。
筋肉を動かすこともそうだが、血液を流すことも必要である。
疲労物質である乳酸を溜めずに流してやれば、ダメージも少ないからだ。
心臓から送られた血液が足先に到達するのは簡単だろう。
重力もある。
心臓に戻すには筋肉などによって血管を押し、血液を上げなければならない。
そのためには、足の裏をべったり着いた方が効率が良さそうである。
アスリートの速く走るというトレーニングではないのだ。
筋肉を動かすのが目的なので、つま先で走る必要はない。
ゆっくり、ぺたぺたと走るのである。
これで効果が十分だという。
しかも疲れない。
ためしてガッテンで紹介していたものである。
中高年の場合、特に注意が必要である。
血管内にコレステロールの付着があったり動脈硬化したりしているかもしれない。
呼吸器も心臓も若い時とは違うのだが、人生の途中に運動をしていないと、衰えを自覚できず、若い時のままの運動をしようとする。
危険この上ない。
筋肉の衰えは顕著だろう。
走って転ぶのは小さい子供には多いが、中高年にも多い。
足が付いていかないのではなく、つま先が上がらないのだ。
すねの周りに筋肉があって、それがつま先を上げている。
上がらなければ平らなところでも引っかかって躓くことになる。
この筋肉を鍛えるのはしゃがむのがいい。
和式トイレなら自然に鍛えられていたから、昔の人は転ばなかっただろう。
コンビニの周りなどにしゃがんでいる若者は、この筋肉を鍛えているのかもしれない。
また、大事なことに姿勢がある。
姿勢を良くしただけで、体のバランスが取れ、筋肉のバランスも良くなる。
地上では重力がかかるため、どうしても下に下がろうとする力がかかている。
重力に逆らうのは筋肉であり、姿勢である。
背筋を伸ばすと、バストはアップしてお腹は細くなるのが分るだろう。
それだけでダイエットなどしなくても十分だという人もいるかもしれない。
背中を丸くすると、胸は垂れお腹はぽっこり、僧帽筋は張り肩こりにもなりやすい。
整体というのがあるが、人間の体がちょっとの時間で骨のつながりが変わる訳がない。
軟骨なので動くだろうが、いつもの姿勢に戻ってしばらくすれば元通りになってしまうだろう。
だから、医療行為にはならず、保険も利かない。
根本を変えらえないのだから、直らない。(医療行為ではないので「治る」ことはない)
根気良くつづければ直るかもしれないが、それは自分で姿勢を意識するだけでも良さそうだ。
金も時間もかからない。
テレビを見ながらでも、食事をしながらでもできる。
なお、枕かなり影響するようである。
低めと思うくらいが、本当は丁度いい場合が多いらしい。
結論。
和食など日本人に合った食事で、量をコントロールし、栄養は満遍なく摂る。
米を中心とした和食で、日本酒なども飲んでいい。
運動は無理なく、どこを鍛える(というより動かす)かを考えて運動する。
いきなりの運動は危険、特に持病があれば医師に相談して行うべきである。
分っちゃいるけど・・・だろうか。