眼とカメラは同じ原理である。
 当たり前だが、網膜には上下が逆転した像が写っている。
 それを脳が補正して、実際の上下に感じさせているのだ。
 
 レンズに相当する部分が水晶体だが、プレコンバーターのように角膜が存在する。
 光は、角膜とレンズによって集められ、網膜に像を結ぶことになる。
 このいずれかに異常があれば、像にも異常が起きる。

 角膜が正しい形状でない場合、最初から像が歪むことになる。
 乱視である。

 角膜の形状によっては、屈折率が高すぎたり低すぎたりすることになり、焦点距離が正しくなくなってしまうだろう。
 本来、網膜で結ばれるべき焦点が、網膜の前になったり、後ろになれば、像はぼやけることになる。
 網膜より前に焦点が来ることを近視、後ろに来ることを遠視という。

 水晶体は毛様体筋によって厚さを調整し、ピントを合わせるのだが、加齢によって水晶体が硬くなると調整能力が落ちてくる。
 老眼である。

 なお、カメラの絞りに相当するのが虹彩、アイリスである。

 近くが見えにくいことから、遠視と老眼は似ているようだがまったく違い、遠視はメガネで全域が見えるようになるが、老眼鏡というのは近くを見えやすくするものであって、遠くは見えなくなるのだ。
 近視の人でも老眼は起き、焦点が前で結ばれていて、かつ、ピント調整能力が低下している状態である。
 原因が違うため、近視で老眼になったら眼が良くなるというものでもない。
 ただ、遠くが見えやすくなる人もいるため、誤解が生じているのだろう。
 
 老眼鏡は+0.5~+4.0まである。(百均は+3.0までのようだ)
 度数は年齢で変わるものだが、何を見るかでも違ってくる。
 字を書くのにはかなり近く20~30cm辺りが見えた方がいいが、パソコン画面だと50~60cm辺りになるだろう。
 つまり、度数の違うものを持っていた方が便利なのだ。
 40代で+1.0を買ったとして、50代で+2.0を買ったとして、近くを+2.0、少し離れたところは+1.0、遠くは裸眼とできるので、前に買ったものもムダにはならない。
 老眼鏡をしたら度が進むというのは誤解である。
 個人差が大きいが、加齢によるものなので見えないなら眼鏡を使うべきだろう。

 遠近両用とういのがあるが、遠遠両用というのもある。
 +1.0と+2.0などで作れば、ひとつでふたつの距離を見えやすくできるだろう。
 まあ、もったいないとも思うが。

 PCメガネというのもあるが、その前に網膜の構造について書こう。
 網膜には視細胞というものが何種類か存在している。
 明暗を感知する視細胞と、色を感知する視細胞である。
 色については赤を識別するもの、緑を識別するもの、青を識別するものがある。
 これはテレビや液晶ディスプレイの真逆、というか眼がそれらを識別しているから、それに合わせた色で画像を表示しているのである。
 このRGBというのは人間と類人猿だけなのだ。

 ほ乳類以外の生物では4種類の色を識別するものが多い。
 その内訳には紫外線域も含まれる。
 なぜほ乳類だけ違うのか。
 実は、一度色を見る能力を失ったのだ。
 原因は夜行性になったためと言われている。
 真っ暗なのだから、色なんてないし、紫外線もない世界なのだ。
 その後、昼行性になり、青とそれ以外を識別できるようになり、後から赤と緑が別れた。
 RGBが完全に識別できるのはヒトとサルだけだそうだ。
 牛は赤を識別できないため、目の前でひらひらしているから闘牛で突進するのである。
 ちなみに、ロディオでは睾丸を縛ることで暴れさせている。

 PCメガネとは何かというと、青い色がディスプレイから多く出ているので、アンバーフィルターによってそれをカットしようというものである。
 最初に聞いたときに連想したのはバレンタインチョコだった。
 あるいは地球温暖化や捕鯨反対というところか。
 要は商売としてのアイディアであって、実は不要である。

 青い光が多いというものは、LEDバックライトであって、搭載されているものはまだ少ない。
 パソコン用よりテレビ用の方が多いかもしれない。
 つまり、パソコンを見るときよりも、テレビを見るときの方が青い光が強いはずなのだ。

 パソコン用の場合は、色温度設定にもよるのである。
 昔の標準は6500ケルビンだったが、最近出荷されているものは9300ケルビンに設定されているだろう。
 青くて当然だ。
 蛍光灯のような暖かみのある白になる6500ケルビンに設定するだけで、かなり青い光は減るはずなのである。
 試しに設定して見ると分かるが、9300ケルビンから6500ケルビンに変えると、50%カットのPCメガネを通したようなアンバーになって見えるだろう。
 アンバーとは琥珀色のことだが、カメラでは紫外線カットにアンバーフィルターというのを使うのだ。
 なお、ケルビンは絶対温度の単位である。

 年齢によって眼の硝子体(しょうしたい)が濁ってくる。
 非常に濁ると白内障と呼ばれるが、五十代でも濁りはあり、それによって色が全体的に赤く見えるようになる。
 朝焼けや夕焼けの原理と同じだ。
 このため、50代では青い光は30%程度カットされるという。
 ならば、何もPCメガネを掛ける必要はないだろう。

 近視・遠視は矯正のためにメガネが必要なら掛けるはずだ。
 老眼鏡は必要を感じたら、見たい距離によって度を変えるといい。
 そして、PCメガネは必要ない
 
 なお、子供の場合は注意が必要だ。
 大人より多くテレビを見るし、近くで見ることも多いだろう。
 液晶テレビの色温度を6500ケルビン以下に設定することをお勧めしたい
 設定があるかどうか分からないが。
 地球温暖化と言われてきたが、寒冷化の傾向もあるという。
 
 少し前の科学では、地球温暖化は二酸化炭素によるものだとされてきた。
 これについては、以前も書いたので割愛するが、温暖化したら二酸化炭素が増えるのであって、二酸化炭素が増えたから温暖化になるのではない。

 地球はこれまで、全球凍結したこともあれば、全球砂漠化したこともある。
 生命の95%が死滅したこともあるのだから、何が起きても不思議ではないだろう。

 地球の環境は何に依存しているだろうか。
 第一は太陽であり、第二は地球である。
 第三に他の天体衝突もあるだろうが、これはさておく。

 太陽からは光と熱を受けている。有害な粒子や電磁波はバンアレン帯や電離層で防いでいるが、これは地球の機能といっていいだろう。
 簡単に言えば、太陽からの光が減れば寒くなるし、増えれば暑くなるはずだ。
 それだけでなく、地球の磁場は、太陽風に比例して強まったり弱まったりする。
 実によくできた仕組みと言える。

 太陽からの熱が弱まると、地球の温度が下がる。
 逆に熱が強まると、地球の温度が上がる。
 簡単な理屈だろう。

 ただし、太陽が安定していても、地球が太陽に近づけば暑くなるだろうし、遠ざかれば寒くなる。
 地球の軌道は一定ではなく、他の天体の影響によって変動するため、実際に起きているのである。 

 地球自体としては、大気の循環、海流によって気候が変動するが、その大元は地球内部の熱であり、磁場である。
 局地的気温は雲の量により変わる。
 日中は雲がないほど暑くなり、夜間は雲がないほど放射冷却が進む。
 この雲の量は天候によるものではあるが、地磁気の影響によっても総体的に変動する。
 地磁気が弱まると雲が増え、寒くなるというもので、強まると雲が減り暑くなるのである。

 生命にとっては、温かい方が良く、気候が安定していた方が望ましい。
 氷河期より温暖な方がいいのは当たり前だろう。
 現代はさておき、いつがそうだったかと考えると、白亜紀だと思う。
 石炭や石油ができるほど、全地球が暖かく、暑すぎなかった。
 爬虫類の一種は巨大化し、恐竜として繁栄していく。

 地球の核は冷めていく傾向にあるだろうが、大規模な変動は起こらないかもしれない。
 ただし、スーパープルームのように、内部から大きな熱量が湧き上がることはあるだろう。
 核に対流があって、その移動により磁力が生まれているのだから、磁力と核の状態は関連すると言える。

 本題としたいのは、地磁気であり、磁極である。
 北極と南極に磁極もある、というのは大雑把だが、だいたいそう考えていい。
 北磁極は磁石のN極が指すことで分かる通り、S極になっていて、南磁極はN極である。
 真反対にあると思われているかもしれないが、そうではない。
 近年、南磁極の移動は少ないが、北磁極は移動を早めている。
 検索するとロシアに近づいているというのが見つかるだろうが、北極に近づいていると言った方が正確かもしれない。
 カナダ北部にあった北磁極は、北極に近づき、そのままだとロシアに近づくかもしれないというところだろう。
 これ自体は移動しているだけだが、磁極の移動は気候にも影響が出るはずだ。

 更に、磁極が反転することが知られている。
 地球自体が回転するのではなく、磁極だけが変わるのである。
 それが影響するかというと、それだけならそれほどの変化はないかもしれない。
 ただし、その反転する過程は影響が大きいと思われる。

 磁極が分断され、いくつもに別れたり、あるいは磁力が弱まることも考えられる。
 それによって、バンアレン帯の状態が変動したりもするだろう。
 現代であれば、何らかの電波障害なども起きるかもしれない。
 もちろん、気候に影響しても不思議ではない。

 どのくらいの期間、そうなのかというと、7000年ほどと考えられている。
 少なくとも数千年はそういう状態だということで、何百年などでは終わらないのである。
 つまり、人からみるとずっとだ。
 よく中国四千年の歴史などというが、それ以上かもしれないのである。
 ちなみに、料理の歴史で見ると四千年というのはまったくの嘘だ。
 拙作の自作小説(俺のラノベは平安絵巻)にも書いているが、カレーもペペロンチーノも、辛い四川料理だって、絶対に200年くらいしか歴史を持たないのである。
 
 さて、その地磁気変動がどの程度の影響になるかは定かではない。
 運次第かもしれない。
 なければ安定するのは当然のことだろう。
 この300万年に11回の磁極逆転があったという。
 変動の結果、前と同じ磁極になった場合もあるだろうから、変動自体はもっと多かったかもしれない。

 ところが白亜紀には磁極反転はなかったらしい。
 8000万年もあるのにだ。
 だから気候が安定していたのかもしれない。
 白亜紀の終わりは、大量絶滅と寒冷化が起こる。
 隕石衝突などが定説となっているが、地球内部の変化によるかもしれない。

 ただし、全球凍結や大陸移動、大気候変動や大量絶滅などは生命には必要だった。
 それらの後で大規模な進化が起きているからである。
 全球凍結は多細胞生物を生み出し、大陸移動は脊椎動物、両生類・爬虫類などを生み出した。
 恐竜が絶滅したおかげでほ乳類の時代になったとも言えるし、気候変動によって木の上で生活ができなくなり、地上に降り、食料も木の実から魚介類や狩に移行したのかもしれない。
 人類の脳の発達は、直立歩行により手が使えるようになり、顔が良く見えるため表情筋を発達させ、言葉にまで繋がり、肉食となったことで、脳へのエネルギーを増やせるようになり、脳の容積も拡大したのだという。
 つまり、これらがなければ、今も単細胞生物だったかもしれないし、恐竜に怯えて樹上生活を送っていたかもしれないのである。

 ちなみに、地球誕生から生命誕生まで10億年、単細胞生物として30億年、6億年前の全球凍結でやっと多細胞生物となり、6500万年前の恐竜絶滅以降、まったく違った生態系ができあがるのだから、いかに爆発的進化か分かるだろう。
 とはいえ、次の大変動では人類は滅亡して、新たな生命が地球を闊歩するかもしれないが。

 気候に話を戻そう。
 太陽活動は弱まる時期であり、磁極も移動速度を速めている。
 2000年に小さくなった北極海の氷は増加傾向にある。
 2010年にはドイツ・キール大学ライプニッツ研究所は地球はミニ氷河期に入ったと発表している。

 現時点で寒冷化傾向にあるのは報道されない。
 温暖化ガスというのが嘘だったと言えないからではないだろうか。
 ニュートリノの速度計測実験で光速を超える結果が得られたという。
 これが正しい結果なのかは分からない。

 光速を超えるものはない、と信じて疑わない人たちにとっては大問題だろう。

 アインシュタインは光を特別なものとして捉えた。
 光速は一定、光速を超えることはできない、と。

 しかし、実際は光がどういうものかは推測に過ぎない。
 なにしろ捕えることができないのだから、触れることもできなければ、目にも(光の本体)見えない。
 見えるのは光によって照らされた別のものなのだ。

 光を粒子とした概念が光子(フォトン)である。
 光子は質量ゼロとして考えられている。

 この質量というのはニュートン力学の質量のことだ。
 静止した質量はエネルギーによって運動し、運動する質量はエネルギーによって停止できる。
 静止質量のことである。

 光に静止質量はないと考えるのが他の理論と整合するため、光は質量ゼロとしているだけなのだ。
 
 ニュートリノは極めて少ないが静止質量があるとされている。
 質量を加速させても、亜光速(光速に近い速度)にはできても光速にはできない。
 そうアインシュタインは考えた。
 そこが問題である。
 光速に近づくと時間軸が伸び、光速では時間が停止するため、それ以上になるということはありえないのだ。
 
 だが、実際に超光速(光速を超える速度)だとなるとかなり困ることになる。
 
 アインシュタインが今いたらどう言うだろうか。
 多分、「実験は嘘っぱちだ」ではなかろうか。
 
 
 ニュートリノは特殊なものである。
 
 例えば、太陽が核融合によってエネルギーを生み出し、それによって地球は照らされている。
 その光(それに該当するエネルギー)が生まれたのは太陽の中心付近であり、光として見えているのは表面付近である。
 現在の太陽表面が輝いているのは100万年以上前に核融合でできたエネルギーなのだ。
 対流によって運ばれたエネルギーが表面に来て初めて光(やその他の電磁波や粒子)として放出される。

 内部でエネルギーが生み出される際に、ニュートリノも生まれる。
 そのニュートリノの一部は太陽にある物質に衝突するが、多くはそのまま放出され、地球にも到達する。
 つまり、太陽のニュートリノを観測することで、100万年(以上)後の太陽がどうなるかが推定できるのである。

 何しろ、ニュートリノを観測する装置を作ってノーベル賞だったのだから、どれだけ珍しい(知られていない)か分かるだろう。

 
 ニュートリノに質量があって、それが超光速となる場合、どうなるだろうか。
 現時点ではどうもならない。

 しかも、アインシュタインの理論を否定するものだとも思わない。
 なぜか。

 ニュートン力学は否定されているだろうか。
 間違っているなら学校で教えることはないはずである。
 地動説は教えても、天動説は(過去にあったという以外)本気で教えてはいない。

 もちろん、ニュートンの生きた頃よりずっと科学は進歩している。
 彼が錬金術に没頭したくらいの時代なのだ。
 必要に迫られ、新たに修正ニュートン力学ができている。

 つまり、一般相対性理論にニュートリノは含まない。
 それだけだ。
 もし、更にニュートリノの研究が進み、それを含めた相対性理論が必要となるなら、修正一般相対性理論が考えられるだけの話である。
 現状、不都合がなく、現実の事象に合致しているなら問題はない。
 もっとも、全てが確認されたというのでもないため、アインシュタインの理論も妄信するのではなく疑うこともまた科学である。
 

 ニュートリノが超光速だからといって、実際に何ができるというのでもない。
 
 ただし、これをマンガや小説に使うのは面白いだろう。
 タイムマシンやワープ航法などの理論武装に使えるはずである。
 ナンバーズ4は数字を4つ選ぶもので、その数字と同じ場合に当選となるストレート(いわば順列)と、数字の順序は異なっても当選数字と同じものだけであれば当選となるボックス(いわば組み合わせ)がある。
 ストレートは0000~9999の中の1種類であるため、当選確率は1万分の1だから、0.0001%の当選確率となる。
 万が一、と同じ確率だ。
 平たく言うと、1万回に1回当たるだろうということになる。

 ボックスは4桁の並びがどうでもいいのだから確率はずっと高くなる。
 並びの違いは4!(4の階乗)、24通りが当選となるため、24/10000、0.0024%も確率がある。
 これは417回に1回当たるということになる。

 が、違う。

 
 当選数字をこの100回分で調べてみた。
 3247回のうちの100回であるため、サンプリング数としては十分な精度が得られると思う。

 この100回で、ダブリ(同じ数字が複数桁)が出たのは44回しかない。

 その44回では、2桁ダブリ(ワンペア)が37回、2桁2桁(ツーペア)が4回、3桁が3回、4桁が0回であった。

 もうお判りだろう。

 残り56回はバラバラの数字だということである。

 逆に言えば、56%の確率でバラバラの数字になるのだ。
 2回に1回以上、である。
 

 そうなると、10個の中からひとつ選ぶことを4桁分するのとは訳が違う。
 10個の数字の中から4つ選んだ方が確率が上がるのだ。

 10個のうち4つだから、その確率、40%!

 ただし、バラバラの数字が出るのは56%だから、掛けて、22.4%、5回に1回は当たることになる。

 
 というのはである。

 バラバラの数字の場合、ある1桁の数字が当選数字と一致する確率は40%である。
 これはあなたを含む10人の中から任意に4人選ばれる場合、あなたが選ばれる確率は40%だということと同じだ。
 
 2桁目は、残り9つのうちの3つなので、33.33%、3桁目は8つのうち2つで25%%、4桁目は7つのうちひとつなので14.28%となる。
 これも、誰か選ばれた後に、残りの中からあなたが選ばれる確率と同じである。

 つまり、4桁分の全てを乗じ、更にバラバラとなる条件の56%を乗じなければならない。

 これがおよそ0.276%である。
 元が0.24%(24/10000)だから、すこしだけだが確率が高くなったことになる。
 

 4桁同じものがほぼ出ない。
 3桁同確率は3%しかない。
 ツーペアが4%しかない。

 つまり、37%は1桁ダブリ、56%がバラバラなのだ。

 その1桁ダブリをも取り込もう。
 56%を狙うのではなく、93%を狙えることになる。

 同じ数字がひとつまでということなら、3つ以上となるものを除いた中から任意の数字を選ぶとよさそうだが、それではほとんど確率は変わらない。
 それは出現率(当選数字の確率)とほぼ一致する(均等な出現率ならまったく同じになる)からである。

 では1桁ダブリだけならどうだろうか。
 これは4320通りのうち24通りだから、0.555%の確率となるが、出現率の37%を乗じると0.205%となる。

 元の0.24%より確率が低くなってしまう。

 ちなみに・・・
 ワンペアは4320通り
 ツーペアは270通り
 3桁同じは360通り
 4桁同じは10通り
 バラバラは5040通り
 合計10000通りである。

 なお、上記から本来ならバラバラになるのは50.6%のはずなのだが、実際は56%になっているのが狙い目ということになる。

 もし、当選数字の確率が上記の数字そのままなら、何を買っても同じなのは言うまでもない。

 ちなみに、過去10回ではダブリが7回も出ている。
 そうなると、確率計算がまったく逆転してしまう。
 

 確率ではそうだが、実は期待値が違う。

 ダブリがあった方が当選額が高い。
 よく相性だの出やすい数字だのということがあるが、それだを見てみんなが買うと当選額がぐっと減る。
 いわば当たりそうな数字だと額が少なく、当たりそうもない数字だと額が上がるということになる。

 どうするかは悩みどころだが、押し並べて言えばどういう数字を買っても大差ないということだろう。

 というか、運もある。
 ダブリを買ったらダブらない、バラを買ったらダブるというのは運というか不運というか。
 
 確率+運!
 それが正解だろう。

 やはり以前書いたように、超能力で翌日の新聞を読めるようになるのが・・・
 運と超能力、科学的ではない。
 理論的に分かっているはずなのに、嘘を信じてしまうことがある。
 繰り返し聞かされたりすると信じやすい。
 だからコマーシャル(コマーシャル メッセージ:CM)があるのだが。

 
 英語教材で「聴くだけで上達」するとか「すぐに喋れるようになる」などというものがある。
 まずは、嘘だと証明しよう。

 
 音楽を聴いたことがない人はいないだろう。
 昔のアイドルとは違い、ちゃんとした音楽性のある歌手のものもある。
 もちろん、日本語の歌。

 毎日それを繰り返し聴くとしよう。
 同じように歌えるようになるはずなのだが・・・

 ならない。

 聴き取れるようになるだろうし、細かな音程の違いなどに気付いて行くだろう。
 しかし、歌えるようにはならない。
 ボイストレーニングをしていないからだ。

 サッカーや野球が好きなら、毎日のように見るかもしれない。
 詳しくはなるだろう。
 しかし、実際にできるようになるかというと、絶対にならない。
 練習をしていないからだ。

 
 聴いただけ、見ただけで覚えられるという人はほとんどいない。
 漢字や英単語をどうやって覚えただろうか。
 書いて覚えたはずである。
 
 だから、聴いただけで英語が喋れるはずがない。
 自明の理である。

 
 英語を読めるかどうかと、書けるかどうかはイコールではない。
 分かりやすいのは日本語の場合だ。
 読めるが、書けない。
 漢字もそうだが、文章もそうである。
 ライトノベルなどならサクサク読めるが、同じようなものが書けるかというと疑問だ。
 日本語でさえそうなのだから、英語で書けるはずがない。

 
 ヒアリングとリスニングというのがある。
 英語が言語として聴き取れるというのはどちらだろうか。

 リスニングである。

 ヒアリングというのは聴覚のことで、ヒアリング能力向上というなら、耳の音を感じる能力を向上させるということになる。
 単にピーという音の高さや微小な音が聴き取れるかどうかがヒアリング能力である。

 言語として理解できるかどうかはリスニングの方なのだ。

 
 ただし、意味は分からずとも聴き取れるようにはなる。
 これは本当で、いわゆる英語耳というのは聴いているだけでもできてくる。
 英語だけでなく、韓国語でも中国語でも同じだ。
 
 聴き取れるようになると、それに意味を類推する。
 これも日本語でやっていることで、見たり聞いたりした言葉に自分なりの意味づけをしていることがあり、大体は合っていても、たまに勘違いしている言葉もあるはずだ。
 いちいち辞書で調べないからである。
 
 つまりは、ヒアリング能力を向上させることで、リスニング能力も向上する。
 これは確かだが、それには時間が相当かかる。
 すぐに理解できるようにはならないのである。

 
 などということを分かっているはずなのに、「騙されたと思って買って」騙されるかもしれない。
 
 そんな教材より、DVD・BDなどで英語音声・英語字幕(あるいは字幕なし)で観る方がいい。
 できるだけ上品な作品がいいだろう。
 訛りやスラングの多いものも多いので、普段は使ってはいけないようは表現もあるからだ。
 
 言葉を習うということなら「マイ・フェア・レディー」が良さそうである。
 ただし、コックニ―の方を真似すると困るが。