もうずっと、その痛みに耐えかねていた両手の親指、手首の関節、肘、がついに限界に来ていると感じたのでついに練習を

2日前から止めた。するとどうだ、その痛みは意に反して激痛となり肩と背中にまで及んでいる。今日からの練習再開の考えはアルペジオ5分の後に消え、ギターケースの蓋を閉じた。今度いつ開けるかの見当もつかないが、まあ、休養は必要なのだろう。

 
そこで、それなら今日は大好きなマズルカを聴きながら読書でもすっかと思ってCD棚を覗くとアンナ・グーラリ(ゴウラリ)がまず見つかった。
彼女については、ニュージャーマンシネマの旗手の一人ヘルツオークの「神に選ばれし無敵の男」という映画で、異彩を放っていただけではなくピアニストとしてとても魅力的だったので記憶した。その後ECMの個性的なCDやブラームスの後期の作品集などを買った。で、その彼女のCDだが、これがとっても良い。グーラリはマズルカがショパンにとっての日記であり人生だと考えて選曲をしている。それが人生であることには同感だが、選曲は僕の好みとちょっとだけずれはある。でもショパンの人生を彼女が思い描いていることは充分に解る(気がする)。
青春のころの物思いに沈んだメランコリー、かれの気質である移り気な陽気さ、輝かしさ。郷愁を含んだ穏やかなノスタルジー。それらが単純な3部形式や、バッハの谺を匂わせるカノンやハーモニーに結晶化されていて、たしかに、アンドレ・ブクシュリエフの言うように「ショパンのマズルカに駄作はない」とこのCDは証明している。
 
ショパンのマズルカはミシェル・ブロックの演奏もまた素晴らしい。是非。