きょうのゲリラ豪雨と雷は、私なんぞはなんと素晴らしい稲妻、これがヴァールブルクの「蛇儀礼」なのね、なんて、とっても楽しめたのだけど、タンタンときたら、からきしだ。臆病だし、まずもって、ちゃんとあの美しい稲妻を自分の目で直視しない。まあ無理もないけどね。子供のころタンタンはあまりに雷が怖くて、バスタブにダイブしたことがあった。あれ以来、雷は超苦手なのだ。
それはともかく、話しはマーラーに。
熱狂的マーラーファンはもうとっくに知ってるのかもしれないけど、それほどでもないわたしはyoutubeで最近知った2つの動画を恐縮しながら紹介する。ひとつはアレクサンドル・タローのピアノアレンジによるもの。
もうひとつはジェフ・ベックのギター。
「ベニスに死す」の映画で使われたことで有名になったこの曲は、若いころ、もちろんスコアを買ってつまみ食いのように弾いた。「亡き子をしのぶ歌」も。でもそれは演奏とはかけ離れたもので、たんに各パートの楽器の音を確認するためだけだった。
でもこの2つの動画はすごい。素晴らしい演奏になっているし、マーラーのアダジエットがまさに実現されているのだ。
そういえばいま思い出した。マーラーのシンフォニー1番「巨人」の全曲を岡城千歳さんがピアノソロで録音してる。こちらのほうも是非聞いてみてくださることを。