『嫌われ松子の一生』読みました。
中谷美紀に「私は松子を演じるために、女優という仕事を続けてきたのかもしれません。」
と言わしめる松子ってどんな女性??と興味深々で読みました。
が、、途中、どうしようもなく松子が嫌いになり、
(って作者の意図通り??)
続きを読むのが嫌になってしまいましたが、
途中からは
(どうしてこんな性格になってしまうのだろう。。)
と興味深く読み進められました。
とにかく最後まで悲惨。体質がマゾなのでしょうが、
ひどい男に惚れ込む。。。
でも一方でただひたすら愛されたかった、
愛に飢えていた、愛に生きたピュアな女性とも思いました。
結局、多感な時期に誰かしらの愛を言葉に身体に受けて
育たないと、人格に歪みが生じるのではないかと思いました。
誰にでも過去があるから今があって、、、その意味で
松子の甥が恋人の明日香に発する言葉で
「ここにいる明日香は、生まれてから今までの、いろいろな人との
かかわりや経験の積み重ねに、存在しているんだなって・・・」
というのがあるのですが、これがテーマなのかもなって思いました。
全てのしがらみが今の人格を形成してる。
いつもおろそかに出来ない緊張感を覚えました。
しかし、最近生き埋めとかヒドイ事件が多発してますよね。。。
彼らの生い立ちもきっと何かで歪みを生じさせたんだと思います。。。