寿々女鮨(下田市三丁目)→美松寿司(下田市二丁目)→白浜神社 | 気まぐれ野良の食べ歩き

寿々女鮨(下田市三丁目)→美松寿司(下田市二丁目)→白浜神社

 昨年(2017年)の小晦日も午後からお休みを貰って、一路山梨へ。
 中央自動車道、双葉SAスマートインターを降りれば、名勝「昇仙峡」まであと少し。



↓ この鳥居が見れば、2時間半ノンストップのドライブ疲れも癒されると云うもの。思えば今年は
  4月の春の例大祭を含め、3度しか訪れていませんでしたね。本年中にもう一度参拝出来て良
  かった。紺碧の空と両部鳥居の赤のコントラストが美しい!
 御嶽山 金櫻神社



↓ 早速「今日も無事にこちらまで来れました。(中略)今年も無事に1年を過ごすことが出来ました
  」と、感謝と畏敬を込めて拝殿前で手を合わせます。
  
  授与所で顔馴染みの氏子さんの女性と談笑し、お世話になった方へのお土産にお財布の護符や、
  お守り、お札等を授与して頂き、少し離れた社務所で歴史ある長い参道の石段改修の為の寄付を
  追加で納めさせて頂きます。宮司もいらっしゃって、「明日は大祓で、朝からお忙しいでしょう
  ね」と、お言葉を掛けさせて頂きました。
  大祓いには参列出来ませんが崇敬会から一足先に人形(ヒトガタ)を送って頂いており、住所と
  名前と生年月日を記入して返送しているので、明日の大祓式にお祓いして頂けるでしょう。



↓ 境内から南に富士山を臨みます。ここ御嶽からの富士山も非常に美しい。このまま明日の大祓式
  までここへ留まりたい気持ちを抑えつつ、帰路を目指します。



↓ 翌日の大晦日は恒例の下田へ。道の駅「開国下田みなと」で車中泊し、明日白浜で初日の出を拝
  み、白浜神社で初詣するのがここ数年の私の年初めの習わし。
  渋滞もなく、お昼を少し過ぎた時刻に到着。幸いトイレの近く(車中泊では鉄則)の屋根付きの
  駐車スペースに車を置くことが出来たので、明るいうちに窓に遮光と断熱を兼ねたシートで覆い
  、エアベットを膨らまし、寝袋を広げます。

  就寝の支度が完了すると、ぐっと気持ちが楽になりお腹が空きました(笑)
 
  前回記述しました通り、高血圧、肝機能低下の診断を受けてから減塩、禁酒、減量を開始。特に
  禁酒はすぐその効果が現れたようで、降圧剤を服用してですが血圧は基準値近くまで下がって来
  ました。
  
  「大晦日と元旦だけはお酒もお米も気にせず飲み食いしよう」と頑張って来ましたので、今日は
  頑張った自分へのご褒美です(笑)

  大晦日も是非こちらへお邪魔したかった!寿々女鮨さん
  ご高齢の店主はお元気だろうかと、お店の見える曲がり角まで不安な気持ちで歩いて来ましたが、
  派手な(失敬)暖簾が出ているのを見て一安心。古びた木製の木戸を開けると、カウンター越し
  に元気そうな親方の姿も見えて再び安堵しました。
  


↓ 決して綺麗だとは言えない店内ですが、「港町のお寿司屋さん」の風情を残す佇まい。2度目の割
  りには妙に落ち着く、不思議な空間です。



↓ メニューはこちら。了仙寺近く、下田の観光ストリートとも思える沿道にありながら、観光地とは
  思えない金額。ここでは最近ではあまり見かけなくなった古典的な、シャリの大きなお寿司が頂け
  ます。



↓ 「お飲み物は?」と愛想の良い娘さん(?)に尋ねられ、何故か戒律を破るような後ろめたさを
  感じつつ、ビールを所望(笑)グラスの注ぎながら、指先に伝わる瓶の冷たさが懐かしい(^▽^;)

  禁酒して1ヶ月、注いだビールの一口の美味しいこと!(・Θ・;) ゴクゴクと勢い良く飲むつもり
  が、その懐かしい清涼感とほろ苦い味わいを喉で確かめるように、一口飲み込んではグラスから
  口から離し、一口飲み込んではグラスから口から離しを、何度か繰り返してしまいました(笑)
  


↓ おつまみ用の「お刺身(¥1500)」をオーダー。本マグロの赤身と湯霜した金目鯛の2種盛り。



↓ 金目は皮の美味しい魚。皮は湯霜されているので硬くありません。



↓ 調子に乗って、お燗まで(笑)ややっ!親方が小鉢に味付けの濃いアラ炊きを出してくれました!
  カンパチ(?)と金目のアラ炊きでしたが、こんなに濃い味付けの料理を食べるのは久しぶり。
  日本酒が美味しいですねぇ〜日本人に生まれて来て本当に良かった♪



↓ 「親方、さんま寿司お願いします」と、やや大きな声で伝えると左手の甲をまるで車のワイパー
  のように左右に振って「今日は無い」とジェスチャーするので、鯵はある?と尋ねるとウンウンと笑顔で首肯します。

  〆過ぎじゃないか?と思われる御仁も多いかと思いますが、この「過ぎた」味わいが堪りません!
  喩えては失礼かもしれませんが、小田原の東華軒さんの「小鯵寿司」に似たような締め加減。



↓ しっかりと握られているので、ますで押し寿司のようなネタとシャリの一体感が素晴らしい。
  
  上機嫌でお会計を済まし、車まで戻ろうとすると途中の酒屋さんに「身上起あります」の文字。
  しかし一升瓶しかないと言われ、諦めかけましたがそこは飲兵衛、諦めがつきません(笑)
  接客してくれた若旦那さんに「おすすめのお酒はありますか?」と尋ねると、「私はこれなんか
  好きです」と愛おしむように手にしてくれたのは、志太泉の「純米酒」。純米ながら吟醸香があり
  、スッキリした飲み口で非常に美味しかった(・Θ・;)



↓ 大晦日の夜は、念願の美松寿司さんへ!創業60年以上の下田の老舗寿司店です。現在の親方で3代目だとか。

  


↓ 酔いが残った私を気遣ってか、お通しは大根の膾と、ナマコ酢です。ナマコはもちろん、地ものであり「赤ナマコ」でした。




↓ おつまみをお任せで切ってもらいました。どうです、この素晴らしいクオリティ!
 
  〆鯖、本マグロ中トロ、自家製卵焼き、金目、サザエ、ヤリイカの6種盛り!

  
 「毎年、大晦日は『道の駅 開国下田みなと』で車中泊をして、翌日の元旦に白浜で初日の出を拝み、
  白浜神社で初詣をしています。」と説明すると、一気に溶け込んで、親方と常連さんご夫婦を交え
  歓待して頂きました。

  やがて地元の常連さんが続々とお店に入って来られてたので、お寿司も食べたかったのですが、
  長っ尻も野暮なので、お勘定して貰いました。この時、常連さんご夫婦の旦那さんと名刺交換した
  ことは覚えているのですが、その後どうやって車まで辿り着いたか記憶がありません(汗)



↓ 翌朝、6時にはiPhoneのアラームで目が覚めましたが、やはり飲み過ぎましたね・・お酒が少し残って
  いるようです。慌てて寝袋やマットなどを畳み、トイレの流しで洗顔します。
  

  さあ、伊古奈比咩命神社こと、白濱神社へ!

  まず拝殿で一度お参りし、境内の末社のにも初詣のご挨拶を済ませましょう。



↓ 拝殿背後の火達山(ひたちやま)こそ、この白濱神社のご神体と言っても過言ではないでしょう。
  拝殿左の緩やかな階段には↑の「箴言」の記された立て看板幾つかあり、その言葉を頭の中で反芻
  しながら進めば、核心とも思える結界の張られた本殿に辿り着けます。



↓ 鳥肌が立つほどの静寂と神々しさ。今年も初詣に来れて本当に良かった。



↓ 白濱神社で初詣を済ませ、車のルーフボックスから*snow peakの「Take!チェア」を降ろし、
  白み始めた東の空を見ながら深々腰を下ろします。


  初めまして。2018年。                     遅っ!w