昨日、仕事の休憩中に聞いた話




私の職場には島育ちの内勤のおばちゃんがいる


与論島という、沖縄本島に近い鹿児島県に属する小さな島だそうだ



沖縄県の方がかなり近いし方言も沖縄っぽいけど、所在地は鹿児島県になるんだとか



島なので当然海に囲まれ、夜は真っ暗で満天の星空が広がる美しい島だけれど

昔は今ほど流通もなかったから、食べ物は自給自足に近い生活だったらしく


もやしは笊の中に撒いた豆を撒き、大きな葉で日光を遮断し、時々水をかけて発芽させ育てたり

魚は漁師が家に売りに来ていたそうなのだが、アジやサンマの様に一般に売られている様な物ではなく、骨が多くておいしい物ではなかったんだとか


だから本州に移り住んだ時には、世の中はこんなにもおいしい物で溢れているのかと感動したのだそうだ
特に初めてハンバーグを食べた時には感動して一生懸命レシピをメモして真似して作ったんだって



「じゃあ、一番おいしいと思った物はハンバーグなんてすか?(゜▽゜)」


と聞くと

「ううん、ね〜(^^)


と言った


一番が、水!?
Σ(゚Д゚;)


意外過ぎる答えだった



与論島は島全体が珊瑚で出来ており、山や川がない平らな島で、生活に必要な飲水等は地下から組み上げているそうなのだが

海水が混ざるので少ししょっぱい上に、石灰が含まれる為に管やヤカンに白いこびり付きが出来るんだとか

いわゆる【硬水】と呼ばれ、石鹸の泡立ちも悪い為、シャンプーをしてもなかなか泡立たないのでいつも髪がゴワゴワしていたらしい



「子供の頃はそれが当たり前だと思っていたけどね〜

たまに島に帰ると、ここの水はこんなに不味かったのか!って思うのよ

たまに親戚の小さな子供がこっちに遊びに来るとね、川崎の水はうまい!うまい!って、ただの水道水を本当に美味しそうに飲むの(笑)」


と、その人は言った



大自然に囲まれた場所なら当然食べ物も水もおいしいものだとばかり勝手に思っていたけれど


「やっぱり山って大事よ!山があるからこそ、雨を蓄えてろ過してそれがおいしい水になって湧き出て来るんだもの。」


と言われ、確かに山で飲む天然水は唸る程おいしいし、すごーく納得のいくお話だった



しかし川崎の水が、子供が大喜びして飲む程おいしいものだったとは(笑)


私も基本飲み物は水道の水(か、アルコール笑)だけど、特別おいしいとも不味いとも思わずに飲んでいるし
栃木(実家)にいた頃も飲み物は水道水で十分だったけど

改めて考えてみれば、水道をひねるだけでおいしい水が飲める土地って、山の上や海外だけでなく、同じ日本の中で考えてみてもすごーく贅沢でありがたい事なんですね〜


◯◯の天然水、みたいな水じゃなくとも、これからは蛇口から出る水も味わう様に噛みしめて飲もう♪
(๑´ڡ`๑)


そういや最近はコロナの影響もあって、水道水を飲めない(飲む習慣がない)子供が増えてるらしいじゃないですか


余談にはなりますが、先月テント泊を供にしたあのWさんも

「私は味のついた飲み物しか飲みたくないおいでにやり

と言って、食事に使う水以外は全て、1本500円以上するペットボトル飲料を購入していた
こういう部分も、舐めた事言ってんじゃねぇ!とイライラポイントだったワタクシ笑


こういう人達は、一度島送りにしてみるといいのかもしれないなぁ〜
と思う宮なのでした
(ー▽ー)ホッホッホッ



湯呑み1杯の水道水をフクフク至福の表情で飲むあずき♪