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私の婚前貯金で
無理矢理買わされたワインは、
買ったばかりのお気に入りの白いラグに
大きな赤いシミを作った。
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身バレ防止の為
【うなぎ】の喋り言葉を変えて
お送りしておりますが、
事実に基づいた
ほぼノンフィクションブログです。
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汚い表現が含まれます
苦手な方は閲覧をご遠慮ください
夫はこの時
何を考えていたんだろう。
私の頭の中はというと
(このラグ高かったのに!!!最悪最悪最悪絶対弁償させるからなあーー!あ"あ"ぁ〜買ったばっかやのにーー!!!てかこれ誰が片付けんねん汚ねえなほんま無理キモい無理!最悪!なに!奢らされて吐かれてゲ●処理!?なに!?信じられへんもう嫌無理無理関わりたく無い縁切りたい縁切りたい縁切りたい………♾)
絶句する夫と私が作り出す
時が止まった空間とは裏腹に、
私の頭の中は
恐ろしいほどのネガティブに忙しかった。
夫
『………ちょ、、え…。』
先に現実世界に還ってきた夫は
改めて見る目の前の惨状に
再び言葉を失う。
うなぎ
『………』
私から何かを提案したり
この場を仕切り始めるのは癪だ。
目の前の小姑の体調を気遣ったり、
介抱する気力が微塵も湧いて来ない。
夫
『おい!(小姑)!!!
起きろ!!!!!!!』
温厚な夫の怒鳴り声を初めて聞いた。
が、
小姑は顔をテーブルに突っ伏したまま
反応が無い。寝息を立て始めたようだ。
テーブルに垂れるセミロングの髪にも
嘔吐物が付いてしまっていて、
ラグにもまだポタポタと落ち続けている。
それをただ呆然と見つめる。
ふと我にかえり
あまりの汚さにようやく目を背けた。
お酒の失敗なんてよくある事だ。
酔った友達を介抱して
肩に吐かれたこともあれば、
手で受け止めたことだってある。
それは友達だからだろうか。
すぐ笑い話になる。
なのに今、
小姑に対するこの殺意をどうしようか。こいつの安否が心底どうでもいい。
このままラグごと
外に放り出したい衝動に駆られる。
時刻は午前2時前。
当然このままには出来ない。
片付けなければ、寝られない。
諦めてバケツと雑巾、
ゴム手袋を用意し始めると、
夫が小姑の両腕を持ちあげ
フローリングへ移動させた。