夏休み前の小学一年生の私は…


給食のパンの残りを持って下校途中に

ボロボロの首輪を付けた茶色い犬と会いました。

その犬は、お母さんらしく、後にいる仔犬を守るようにしてました。

お腹はペタンコ、薄汚れて、ふらついて歩いてるように見えました。


怖かったけど

可哀想になり、給食のパン🍞の残りを地面に置くと、ガツガツと噛み砕き、仔犬にあげてお母さんは食べませんでした。


走って家に帰り、水を持って行きましたが、茶色い犬の親子を見失いました。


そんな昔の一コマを、思い出した

(動物エッセイ、アニマルQ)の

お話を、抜粋、転載させていただきます。


ネットでも、スマホでも、検索して下さい。


🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈


前段省略


🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

かあちゃん

苦労したんだな。

オイラを産んでくれてありがとね。


かあちゃん

世界は広いんたね。楽しいんだね。

怖いんだね。


解説…(お母さんが、食べ物を探しに行き、カラスに襲われたりしますが、お母さんは急いで帰り助けてくれます。そしてパンの欠片を食べさせてくれるのですが、お母さんは、車に撥ねられ傷を負ってました。)


かあちゃん

足が折れて痛いだろ、かあちゃんごめんね、ごめんね。ありがとね。ありがとね。

雨が降るとかあちゃんは、オイラが濡れないようにおなかの下に入れて、一晩中立っていてくれた。そんな時、かあちゃんは、ずっとぶるぶる震えていたよ。寒いのかな、足が痛いのかな。かあちゃん治るといいね。治るよね。

もともと痩せていたかあちゃんの身体は、もっと細くなった。




解説…(ある日、いくら待っても食べ物を探しに行ったまま、お母さんは帰りません。オイラは、お母さんを探しに行きますが、そこで変わり果てたお母さんを見つけます。)


オイラは、道路で寝ているかあちゃんを見つけたよ。いつもみたいに口にパンをくわえてる。きっとオイラのご飯だね。泥んこだった。

かあちゃん、起きて!



やがて、人間がやってきて、かあちゃんをトラックに入れてそのまま行ってしまった。

オイラ、一人ぼっち。

雨があがり、空に大きな虹🌈

オイラは、そこにかあちゃんがいるような気がして、走ったけど、たどり着くことは出来なかった。


(中略)


独りぼっちになったオイラに、2匹の仔犬を連れた黒いおばちゃんが、

オイラにもご飯を分けてくれた。

仔犬とも遊んだ。


(中略)


解説…(優しい黒いおばちゃんも、人間に捕まり、2匹も、食べ物を探しに行ったきり帰りません。)


夜明け

トラックが来て、オイラの自由を奪い荷台の箱の中に投げ落とされた。

箱の中は、いなくなった2匹の匂いがした。

トラックがとまり、四角い部屋に入れられたんだ。

そこにはたくさんの犬がいた。首輪をした老犬、病気なのか苦しそうな犬、飼い主が迎えに来ると信じ扉を見つめてる犬、たくさんの赤ちゃんにおっぱいあげてるお母さん犬もいた。せっかく産まれてきたのに可哀想だよね。

そうさ、オイラはすぐにわかったんだ。ここから、二度と出られないって。



かあちゃん

優しかったな。オイラを産んでくれてありがとね。黒いおばちゃん、ご飯くれてありがとね。

みんな遊んでくれてありがとね。

オイラの思い出ちょっとしかないけど、ちっぽけな毎日だったかもしれないけど、でもそれがオイラの全部なんだ。


この部屋の仕掛けが動き始めたみたい…


かあちゃんが死んで一人ぼっちになった時に見た大きな虹🌈

あの時は走ってもたどり着けなかった。

今度行けるかな。

オイラ、きっとかあちゃんが待っていてくれるって信じているんだよ。


終🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈終



野犬…

生きててはいけないのですか?

生きていく事は罪でしょうか?


人間の無知と傲慢さと愚かさが、野犬を作り上げていったのかもしれません。

人間は、生きるために、肉を食べ魚を食べます。

野犬だって

食べなければ、生きてはいけません。


人間は

娯楽のために、動物を調教したり、闘わせたりします。

人間は、そんなに偉いんですか?


人間の中には我が子を殺す親もいます。

母性って何なんでしょうね。


野犬は、我が子を殺したりするのですかね…



そして…

もう一つの命が

直ぐ側に息づいてました。



ある日

いつの間にか、ベランダの隅っこで、

つがいの鳩が交代で卵を温めていました。


怖ッ!

怖ッ!


でも、今更、追い払う事もできませんでした✨


やがて

ヒナ誕生!


お盆の今日

8月15日


飛び立ちました…


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大空高く、羽ばたき

生きていくんだよ。