金本監督インタビュー | ウシと泪とバイクと虎キチ!!!

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阪神金本監督
普通にやれば勝てる骨太チームを作る

[2017年1月4日15時11分 紙面から]

<阪神金本監督新春インタビュー/前編>


 阪神金本知憲監督(48)が新春インタビューで、就任2年目にかける思いを言葉に乗せた。糸井獲得は育成の妨げにならないのか? ドラフト戦略の狙いやリーグ制覇への手応えなど、気になる疑問を直撃。指揮官が真意を明かした。

 -糸井が加入すれば、ポジションが1つ埋まる。若手育成を考えれば、補強を迷わなかったか

 金本監督 いやいや、それね…。誰も育成をやめたわけじゃないし、育成だけで何年我慢するの、という話。プロの世界だから。育成しながら要所は補強していかないと。訳分からんこという人がいるでしょ。「糸井を取ったから、もう育成やめるんか」とか。何を1つのポジションでさ。気にしてないけど、腹は立つわね。

 -若い選手が反発するぐらいじゃないと

 金本監督 チャンスを与えすぎても若い人は甘えるからね。まだある、と思うから。

 -開幕当初の若手を起用しての快進撃は大絶賛された。失速すると、今度は「2軍のメンバーを使うのか」と批判された

 金本監督 それをイチイチ気にしていたら何もできないし、変わっていかない。就任した時からある程度、汚れ役を買う覚悟はしていた。分かっていて引き受けたんだから。

 -想定内か

 金本監督 でも意識して若い選手を使ったわけじゃない。はっきり言うと、本来試合に出るべき人間が情けなかった。例えば、なぜ陽川をサードで使ったのか? 今成がダメだから、良太がダメだから。良かったら、使っているよ。

 -無理やり、若手を使っていない

 金本監督 そんなことはしていないよ。じゃあ上本は? 5試合ヒットなしとか、腰痛でスタメンの日に仙台から帰ってしまうとか。それが情けないから、若い選手を使わざるを得なかった。

 -昨年よりも優勝への距離は縮まったか

 金本監督 去年よりは絶対にあると思う。あれだけ若い選手を使ったが、藤浪が普通に投げていれば(勝率は)5割だから。鳥谷が2割8、9分打っていれば、貯金は「5」か「6」はあったと思うよ。力はあると思う。可能性は十分!

 -勝つためによりシビアな采配になるのか

 金本監督 去年と一緒。変わらずとにかく勝つために。負けてもいいやと思った試合は1試合もない。

 -巨人が大型補強した

 金本監督 うちは補強でチームを作っていく方針から脱却するために、僕が呼ばれたわけだし。補強は本当に足りない所だけで、自前で作っていかないと。それを任されている。

 -就任時に球団側から「チームを1度壊してでも」と託された

 金本監督 本当に自然に壊れてしまった。俺が壊したわけじゃないよ(笑い)。レギュラーの高齢化が進んでいるでしょ。福原、安藤が今まで頑張ってきたけど…。(福留)孝介も長打力が落ちてきたし、トリ(鳥谷)も(今年は)36歳になる。ある程度、覚悟していた。

 -昨年は荒れ地を耕した。ここからしっかりとした城を建てる

 金本監督 予測はできた。だから思い切ったドラフトがやりやすい。ちょっとずつ、できるだけ早く作っていかないと。もちろん、優勝は狙うし、優勝するつもりで腹をくくるけど…。どう表現していいのかな。優勝を狙うけど、まずしっかりと地力をつけたチームを作りたい。骨太のチームを。普通にやれば、勝てますよというような。優勝した次の年にBクラスではなく、2、3年に1度は絶対に優勝するぞ、という土台を作りたい。(つづく)【取材・構成=田口真一郎