2019.6.23 ミュージカル「ピピン」を見に行ってきました！
今年で一番楽しみにしていた演目。
期待通り、いや期待以上の面白さで大満足
もう
圧巻
圧倒的なスケール
見ている途中で、今自分は物凄いものを見せてもらってる！
オラ、ワクワクっすぞと興奮を覚えるほど
ミュージカル、ではあるんだけど、アクロバット・イリュージョンが
前面に出ていて、ずっと場面が動いている感じ。
こーいったタイプのミュージカルは初めて見たので
とても新鮮でした
見て損なしのおススメの凄い舞台です！
ネタバレ気にせずの感想 （敬称略）
若き王子、ピピンの自分探しの物語。
これはサーカスショーの物語でしかないのか？
現実でもあるのか？
ちょっと混沌とする感じがまたいい。
王子という身分を持ち、大学で勉学に励んで教養も持つ
恵まれた環境にいるピピン。
それだけに自分でなくてはならないものをずっと追い続ける。
戦ってみたり、女性に溺れてみたり、暴政を強いている国王に
変わり国政を担ってみたり。
しかし、どれも思い通りにいかずふさぎ込んでいた彼に手を
差し伸べた未亡人とのささやかな幸せを目の前にしても
ここで満足する自分じゃないと飛び出してしまう。
若く自信があるだけに、ここではない何処かを求めちゃうんですねぇ。
これかなり軽妙に描かれているので（笑いどころ沢山）
ともすればピピンの若さゆえの横暴さにイラっとしてしまうかも
しれないけど、全然気になりません。
あと、城田優から醸し出されるイイ人感(笑)が、その部分を
中和してくれて見やすい。
純粋な青年（しかし、ちょっと軽い気が
）に見せてくれる。
彼の歌声を初めて生で聞いたけど、とても聞き心地のいい声。
そして演出上、客席に降りてくるので近くで見たけど
とんでもないくらいの顔の整い方
スラリとした、けどしっかりと筋肉がついた体形
（結構、上半身脱ぎます）
舞台に向いてるぅ。こっちに来てくれてありがとうございます
ただこの演目、シルクドソレイユ監修のアクロバットがあるだけに
アンサンブルの方（外国人の方が数名）が、かなりの筋肉質。
城田優、相当華奢に見えました。
あ～～でもこの舞台の花形はリーディングプレイヤーの
クリスタルケイです
もうめっちゃくちゃカッコ良かった
歌は抜群に上手く、存在感があって、張りのある姿形が
目を奪わずにはいられない
ミュージカル初挑戦って事だったけど彼女無しでのこの舞台は
考えられないほど役にハマってた。
かえってミュージカル女優じゃないからこその魅力があったかも。
場を引き締め、抗えないほどの魅力で支配してた。
私が一番感動したのが中尾ミエ。ピピンの祖母役。
歌の上手い方だから歌声は楽しみにしていたけど、
まさか、まさかのパフォーマンスに大感動。
見てて、涙が出てきちゃった
これ、Wキャストの前田美波里だったら元々舞台の人だし
凄いなとは思っても、あそこまで感動しなかったと思う。
御年７３歳。
いくつになっても頑張ることは出来るんだって、この年だからこそ
物凄い勇気をもらえた。
中尾ミエさん、ありがとうございます
霧矢大夢。ピピンの継母役。
しなやかで華やかなダンスと抜群のスタイルで目を楽しませて
くれました。彼女が出ると花が咲いたよう。
国王が手玉に取られちゃうのも分かる気がする(笑)
そして今井清隆さん。もう流石の歌声と張りのある声。
国王としての強さと威厳を感じさせる安心感。
私のジャンバルジャン。また「彼を返して」を歌って
と思ったりしましたが、彼の投げたナイフ、完璧に刺さっていたのは
努力の賜物なの？それともイリュージョン？
全員、すんごいんですけど～～。
そう、パフォーマンスを繰り広げられてるアンサンブルと言って
いいのか分かんないけど、その方達の凄技の数々には
息を飲みます。
ブラボー
のっぴきならない状況に追い込まれてピピンが見つける答えは
普遍的なものかも。
だけど、また---
というラストも良かった。
カーテンコールで城田優がみんなが「命がけで取り組んでる」
って言ってたけど、その言葉。
決して誇張じゃないって思った。
空中ブランコも命綱は見えなかったし、それ以外でも
あちこちでかなりアクロバティックな展開をしているから
どこかが崩れたら、連鎖的に倒れてしまいそう。
東京公演の後は、名古屋・大阪・静岡と公演が続く。
いつも舞台を見ると楽日まで無事に駆け抜けて～～って
思うんだけど、今回の舞台は心底
カンパニーの皆さんが大きな怪我なく無事に楽日を
迎えれられますようにと願わずにはいられない
みんなの声援が励みになると言っていたので
これから見に行かれる方はいっぱい声援を、拍手を送って
あげて欲しいなと思っちゃいました。
私の見た日はスタンディングオベーションで大歓声でしたよ
本当に素晴らしい舞台をありがとうございました