調律師の映画という触れ込みに釣られて先日出かけてきました。

 

公式サイト『映画「羊と鋼の森」』

  http://hitsuji-hagane-movie.com/

 

とても良かったという感想の方も多いようですね。

調律の仕事を知りたいという方にはおすすめの映画かもしれません。

 

調律をする人とピアノ演奏をする人の世界を良く知っているという方々にとってはその知識内での物語の展開だったのではないでしょうか。

ピアノを弾く人との関係を細かく描きすぎた、特にピアノを弾く人の内面をも深く掘り下げた点で、技術者的描写には時間的に大雑把さを感じてしまいました。

 

この映画の目的が映画冒頭にある

「調律師の仕事は音を調律することだけではない。

調律師の仕事は整調と整音と調律。

この三つが調律師の仕事である。(要旨)」

という言葉(要旨…セリフを完全に覚えてないので…)をお知らせすることだけに徹したならば良い映画という事になると思います。

 

技術的内容を重視すると素人には全体像を把握することが困難と判断し、あくまで内面に拘ったとすれば、素晴らしい映画に仕上がっていました。

そういう意味ではご興味のある方はご覧になる価値は十分にあるでしょう。

 

エンディングのテーマ音楽はとても良くできていたのに、エンディングの音楽が始まると同時にガサガサと周囲を気にせず音を立てて帰路に着く方が目立ち残念でした。