昭和のプロレス/続 プロレス ギミック大全集 | tsのブログ

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創刊以来の愛読書、"ミック博士の昭和プロレス マガジン"、今号でvol.42。
今回の特集は"プロレス・ファンタジー・シリーズ 続 プロレスギミック大全科"。
プロレスラーが自らの商品価値を高め、観客にアピールする為に考案したギミック=虚構の姿。
非現実的なその姿こそ、昭和のプロレス的なる世界 。
そのギミックを、民族、人種、怪人、職業等々に分類し、昭和プロレスマガジン的視点で検証。
ここに広がる昭和プロレスのファンタジーなる
世界。

それ以外にも、マイティ井上のインタビュー、「フランケンシュタイン」映画に登場したプロレスラーを考察したプロレスムービー研究所、等々の注目記事多数。

裏表紙は、巨体(デブ)+キチガイのギミック、ブルドーザー・ビック・ベンと、アメリカの政敵ギミックのキューバン・アサシン1号。
で、そのギミックの素晴らしき世界を。

反則負けではタイトルが移動しない事を逆手に取ったダーティー・チャンピオンのギミック、しかしその実力は超一流。今号の表紙に登場した、AWA王者ニック・ボックウインクル。
米国と敵対した、又は思想的に敵対する勢力もギミックの花形。

第二次大戦、ナチス・ドイツのギミック、キラー・カール・クラップ。
日系レスラーを名乗るも、フィリピン系ハワイ人のプロフェッサー・田中。
国際プロレスの末期のエース外人、ロシア人を名乗るアレックス・スミルノフは、フランス系カナダ人。
こちらも国際プロレス中期~末期のエース外人、民族系ギミックで放浪のジプシーを名乗るも、プエルトリコ出身のジプシー・ジョー。
職業的ギミック、日本では馴染み薄い職業"木こり"のジョー・レダック。
牧歌的なイメージの"木こり"ですが、悪役となれば流血の狂乱ファイト。
土人、原住民ギミックで登場し、謎のダンスを踊るも試合内容はさっぱりのグレート・ムルンバ
日本人でありながら日本人に牙を向く、究極の"裏切"ギミックで、一世を風靡した上田馬之助。
身体的特性、双子である事を活かした摩り替わり戦術で日本陣営を攪乱した、パットとマイクのケリーツインズ。
日本にペイント・ギミックで最初に登場、後に"蛇男"のギミックでトップスターになる、ジェイク・ロバーツ。
ロックバンド"KISS"をモチーフにしたペイントも、当時はイロモノ扱い。
覆面レスラーはその存在自体がギミック。
その存在の由来、ストーリーを考察するのもプロレスの楽しみかた。
狂犬仮面、エル・ドーベルマンにはどの様な物語が。
後に覆面を被り"ブラック・タイガー"としてタイガーマスクの最大のライバルとして活躍した、ローラーボール・マーク・ロコ。
"燃える闘魂"に代表されるニックネームも、観客にアピールする重要なギミックの一つ。

20世紀最強の世界王者、驚異の936連勝、必殺のバックドロップ、故に"鉄人"の呼称に間違い無し、ルー・テーズ。
NWAに反旗を翻し、ミネアポリスにAWAを設立した文字通り"AWAの帝王"、バーン・ガニア。
必殺技がニックネームになる事例も。

ブロンズクローを切り札に日本、新日本、国際、全日本の4団体に登場した"青銅の爪"、キラー・カール・クラップ。
芸術的必殺技、ダブルアーム スープレックス="人間風車"ビル・ロビンソン。
そして、我々昭和世代に取っては"マイク"ではなく、"金網デスマッチ"の鬼、ラッシャー木村。
現代のコンプライアンス等々では、再現不可能なギミックも数多く存在。
しかしそれが罷り通っていた、昭和プロレスのファンタジーなる世界。