2016年2月27日、個人的に今年最初の京都みなみ会館での長い一夜。
今年2回目の超大怪獣大特撮大全集DX PART.1は、愛とエロス、暴力と変異、東宝変身人間特集。
上映前の館内ロビー、毎度盛況な物販。
主催のキャスト社の物販ブースでは、新作のモスラ、ゴジラが岩島へお出掛けする様子の再現フィギュアが登場。
同じく主催のレジンシェフとうけけ団のブース。
モスラヘッド、モスラ澁谷ジオラマ、ナタール円盤、等々の未塗装・組立式レジンキャストキットが販売。
今回は、モスラヘッドを購入。
毎度恒例、ラノベ作家の馬場卓也先生執筆、うろ覚えの中に怪獣、特撮に対する愛を感じる、"超大怪獣大特撮大全集大新聞 2月号/vol.13"が今宵も無料配布。
今月号より、京都みなみ会館オリジナル怪獣を作ろう!プロジェクトが始動。
吉田館長デザインによるオリジナル怪獣が、投票によりフィギュア化。
Entry No.1は、怪獣 トンボ野郎!
これは本当にトンボ、蠅!?
で、上映直前にはキャスト社の藤村氏とみなみ会館の吉田館長による御挨拶、前説。
そして上映開始。
「美女と液体人間」。
東宝変身人間シリーズ。
強い放射能を浴びた人間が液体化し、人間を襲撃。昭和のキャバレー描写を満喫できるアダルトな雰囲気の特撮SF映画。
「狼の紋章」。
原作=平井和正の獣人伝承をテーマにしたSF作品の映画化。
暴力、エロチックな性的映像、斬新な演出で、健全な娯楽色の強い東宝映画にしては異色。東宝変身人間シリーズの一作に数えられる作品。
今宵はこれに終らず。
11時45分よりオールナイト上映「見て、聞いて、食べる! 夜の昆虫映画ひみつ上映会」、ムシムシ大行進が。
で、ほぼ定刻に昆虫映画ひみつ上映会はスタート。「燃える仏像人間」の宇治茶監督を筆頭に昆虫まみれの一夜。
で、宇治茶監督作「TEMPURA」よりスタート。不思議な作品。
宇治茶監督、キャスト社の藤村氏、京都南区の魅力を伝えるために活動する"みかんマルシェ"の和田寛司氏によるオープニングトーク。
そして12時過ぎに人類絶滅、松竹映画「昆虫大戦争」が上映。
ナチの虐待を受けたユダヤ人の女性生物学者によって、猛毒と知能を持たされた昆虫達が、人間に反旗を翻し、遅いかかる。
終盤の展開は怒濤の勢いで、何度観ても圧巻の映画。
その映画のサントラが完全盤CDで2016年5月に、発売決定。
2時前より、パフォーマンス・グループのヒスロムと宇治茶監督、和田氏との虫つまみトーク。
場内ロビーではイナゴ、蚕の虫食が販売。
2時半前頃より(この時点ですでに酔っぱらっているので、時間の概念が多少あやふや)、立命館大学映画部製作の自主映画「蟹人間、女子大生襲撃す!!」の上映。
昆虫映画上映会に蟹!?、いえいえ、ちゃんと虫も登場。平家蟹に源氏...。
そして、上映後、同作品の瓜生遼太郎監督のトークライブ。
で、今宵のクライマックス、登場する怪物に虫っぽいのがいて、しかも最後の後味の悪さ、いつ観ても心が折れる絶望的に素敵な、フランク・ダラボン監督作「ミスト」がモノクロ版で上映。
夜明けの京都に主人公の絶望の叫びが。
今年最初のオールナイトも無事に終了。
上映作品が何れも実に濃厚。実にタフな一夜。