いまでいう

『キャバ嬢』なだけだった。


まだまだ、世間とは広く、深いものだった。



真のホステスになるべく、
メグは店を去った。



水商売、ホステスの最高峰をめざし、


あの街へいってしまった。


が、永くは続かなかった。


ちゃらパブ

ガールズバー

スナック

キャバクラ

ラウンジ

クラブ

会員制クラブ…


店にもランクがある。



時間制や、セット料金制、
年会費のいる店もあれば、
お気軽に一杯から、という店も
犇めく街。



力無い人間はいられなくなる街


運で生き残ることの難しさ。


メグのいなくなった街に



私も足を踏み入れてしまうのだ、
なにもしらず。
あんなにいやだった水商売に足をつっこみ


暑い夏をむかえた。


どっぷり。 だった。



今もシステムが同じなのかはわからないけれど、


まずはお客様

これをつかまなくては息が続かない。


自分を指名させるのだ。


場内指名


そしてこのお客様を後日来店させてこそ


本指名


となる。



1時間ごとにセット料金があり

延長するのは30分単位からOK


指名すると指名料がさらにかかる。



この本指名のお客様と出勤前に

お食事したりお茶したり
なんだったら
店の近くで待ち合わせして

一緒にお店に入ることを

同伴出勤

といい、さらに同伴料も加算


店ボトルを飲むお客様もいるが、
自分好みの酒を入れて、さらに

加算


水割りでのむお客様なら

『アイスとミネ』=『氷と水』

なんかも加算



私がボトルを飲まなかったら、

もし、ビールやカクテルを飲めば

一杯千円 の加算



さらに…

全会計に10~15%のタックスをかけて


『ごちそうさまでした』


で、

そこから、営業後、別のお店に一緒に遊びに行くことも。

これがアフター。


お客様がこなくて暇なときは

街角で男性に声をかけて、お店に誘って、きてもらう。

これがキャッチ。



そんなこんなな生活になれてしまっていた。


仕草や、たたずまい、
テーブルにつけば、
いろんなマナーが飛び交う。


この世界で酒を酌み交わすやつらは


普段普通に生活しているだけでは逢えるわけのない殿方もとても多いのだ。

〇〇会長、〇〇社長だ。



自然にいろんなマナーが身につき

話し方もかわった。


18歳


ホステスに成った。

あの微妙な初のキャバ体験から

しばらくして、

またメグから話しが来てしまった。


スカウトマンとの連絡交換を断り


これっきりとしていた私。

メグをつうじて声をかけてきたのだ。


二人で新店オープンの手伝いにきてくれないか?と。

しかもメグは∟『いいょ~』と

めっさ軽くオッケーをだしていたのだ!


『もう行くっていっちゃったんだも~ん』


さすが天然!

怒ることもできず、とりあえず
一回だけで!と念を押して、

またキャバクラに行くことになった。


運命の店


その店は初めにいった店とは違い、


店長、黒服、ボーイ、と、すべてがよかった。

仕事ができるとは、こういうことだとおもえた。


水商売なんて、と思っていたけど、ちがった。


もう少し

この世界を知りたくなった。

ただ、ミニスカートのボディコン的スーツだけは
いやだったんだけどね。


と思った矢先、店長から正式に働いてほしいと言われた。


ここから

専門学校と水商売の両立に励むようになる。