お菓子 フラワーケーキ教室 un-quart アン・カール           羽曳野 藤井寺 富田林

お菓子 フラワーケーキ教室 un-quart アン・カール           羽曳野 藤井寺 富田林

羽曳野市の自宅お菓子教室
un-quart(アン・カール)です
★自宅で再現しやすい
お菓子のレッスン
★初心者さんからしっかり学びたい方まで フラワーケーキレッスン
★カラー理論レッスン



my works

シュガークラフトのバスケットケーキ




天国へと旅立ったかけがえのない友人、Nちゃんへ

これまでの感謝の気持ちと、

ラタン作家としての作品へのリスペクトを込めて作ったケーキです。




約20年前に主人の転勤で千葉に住んでいたとき、

長女の幼稚園でママ友として知り合い、

同時期に大阪に引っ越してきてからも親しく、

数少ない、心から信頼できる特別な友人であり、

ここ数年はラタン作家 @_andelu_  として

活動していたNちゃん。



彼女の代表的な作品「アンデルバッグ」をイメージして

シュガークラフトのバスケットケーキに

ひまわりや小さな花たちをアレンジしました。

Instagramの写真をお借りしました



私も、お皿の下に敷くトレーやスマホショルダーを

オーダーで作ってもらったり、

プレゼントしてもらったアクセサリー、ドリンクホルダーなど、Nちゃんの手がけた作品をたくさん所持していて、大切に使っています。



Nちゃんの作品はどれも、見た目の美しさはもちろん、

アクセサリーなどの小さな作品に至るまで、

細部まで手間と心が込められていて、

使う人の気持ちに寄り添ってくれることがよく分かるものばかりでした。



デパートの催事やハンドメイドイベントにも沢山出展していたので、その人柄からもファン、リピーターさんが多い人気の作家さんでした。




このケーキも、そんなNちゃんのセンスと手仕事を思いながら、

・カゴ部分はアイシングクリームで編み模様を絞り、

・持ち手と蓋は、細く伸ばしたシュガーペーストでラタンを再現、

アイシングクリームで小さなひまわりやブルーの小花を絞ってアレンジしました。





ロイヤルアイシング(お砂糖のクリーム)で絞ったひまわりたち。

周りを明るく元気にしてくれるひまわりは夏が誕生日のNちゃんのイメージ。


発泡スチロールの土台にシュガーペーストでカバーして、ロイヤルアイシングでバスケット模様を絞りました。


アンデルバッグは、バッグとして持ち歩く時に

蓋が落ちないように工夫されているデザインだそうです。

壊れやすいシュガーの素材では全く同じ形に再現するのは難しいので、片方だけ持ち手を通すデザインに。


蓋部分は、細い紐状のシュガーペースト(お砂糖のペースト)を束ねて結んだり、編んだりして再現しました。

持ち手とグレーのリボンもシュガーペーストをクルクルと巻きつけて作りました。








Nちゃんは私のお菓子教室にも唯一、千葉でママ友を中心に教えていた時から通ってくれている生徒さんでもありました。

「さっちゃんのお菓子は本当に美味しい」

「子ども達も大好きで、これさっちゃんのお菓子でしょ?って分かるねん!」

と、ずっと言い続けてくれた事が、自信になり、新しいレシピを考える時にどれだけ励みになったか分りません。


Nちゃんの作家と私ほ教室業、違う分野ではありますが、

「お客様にどうすれば良いものを届けられるか、喜んでもらえるか」

「丁寧な仕事をしたい」

など、共通する想いは同じで、お互いに共感したり、刺激をもらったり、リスペクトし合える同士でもありました。





直接渡すことは叶わなかったけれど、

ご家族を通してNちゃんに届けていただきました。


きっと天国から「さっちゃん、すごいね!これは何で作ってるの?」って

面白がって見てくれていると思います。


突然の事だったのでまだどこかで信じられない気持ちもありますが、心の中でNちゃんと対話しながらこの作品を作る時間を持てた事で、少しだけ自分の気持ちも整理できたかなと思います。



これからもNちゃんの作品たちを大切に使いながら、

忘れずに、繋いでいきたいと思います。