日付が変わったから、もう今日ですが、山海塾の新作公演の幕が開きます。 その前に、去年の公演の感想を書かなくては。(アセアセ) 


去年の 12/4(土)、山海塾の 「時のなかの時- とき」 を観ました。 会場は、相模大野グリーンホール。 ちなみに、ホールの公演スケジュール案内をみたら、この山海塾の公演の次が、ベリー工房のステージでした。(笑) 色々なものをやるんですね。 


去年、日本で観られる山海塾の公演は、これ1回きり。 非常に貴重な舞台だったのに~、後ろの席の二人連れが、うるさくて、うるさくて! 客電の落ちるその瞬間までしゃべり詰めで 開演前から、少しやばい気はしていたのですが、本当にひどかったんです。 舞台が始まって、しばらくは静かだったのですが、最初の天児さんのソロで、「簡単そうに見えるけど ****・・・・」 と小声でひそひそ。 そうかと思うと、今度は鞄をゴソゴソ。(← これがかなり響く。) 飴の包装を破く音、飴を貰って「ありがとう」と呟く声。 ご当人たちは最大限声を潜めてるつもりかもしれませんが、はっきり聞こえます。 後ろを振り返って注意しようかとも思いましたが、舞台から目を離すのもイヤだし。 あれなら、いっそ、イビキかいてくれた方がまだマシ。 ひたすら、昏睡しろ~と念じましたが、元気いっぱいで寝る気配なし。^^; 終演後の天児さんのアフタートークの時は、「近くで観ましょう。」と前の方の席へダッシュしてました。 その熱心さが、余計に腹立たしい! ちょこっと愚痴るつもりが、かなり、ぶちまけちゃった。 でも、これですっきり。^^
     
では、気を取り直して、公演の方ですが ...、一昨年の「卵熱」で、なんか妙に感傷的というか、変なテンションで観て、今回はどんな感じで観ることになるのかと思っていましたが、やっぱり時間が解決というか、一年たったらあの変な気分は嘘のように消えて、今回はちゃんと舞台に集中して観られて、安心しました。(後ろからの騒音にも負けずにネ。^^)
  
まず、最初の天児さんのソロ。 静かで、繊細で、たおやかで、それでいて会場を圧する迫力。 まったく、この場面で声を発するあの神経が信じられない。 あっ、また愚痴が ..。  

   

今回の公演は、岩下徹さんが不参加でした。 そのせいか、個々のメンバーの個性が前回ほど際立たなかったような気がした。 今回もそれぞれ独自の振り付けで踊る場面では、各メンバーの持ち味が楽しめましたが、前回の公演では岩下さんの踊りが他のメンバーと少し違って見えて、その色合いの違いが、他の人たちの個性をより引き立てていたように思いました。

 

それから、これは富山での黒藤院の公演の影響を引きずっているのだと思いますが、蝉丸さんの存在感が強力すぎる。 最後の、蝉丸さんのソロは、もちろん黒藤院の時とも全く違うんですが、完全に山海塾とも言い切れないものを感じてしまいました。 まぁ、直後だらかでしょうが、ちょっと悩ましい。


そして、エンディングの群舞。 何度観ても圧巻です。 華やかで美しく、また、舞台奥から徐々に前へ進んでくる様は、尽きることなく湧き出る生命力のようで、すごいパワーを感じました。
   
ともかく劣悪な環境でも、山海塾の感動は変わず、良かったです。