UN-Blog (仮)-ソンイちゃん


新しいの書く時間がないので、かなり前の書きかけを、引っ張りだしてきました。^^; もう細かいところはすっかり忘れてますが、簡単な感想だけ。


<あらすじ> 番組サイトより引用。


ピザチェーン企業の営業部課長のスハン(ソン・チャンミン)と専業主婦のミナ(シン・エラ)は結婚6年目の夫婦。 ミナは娘のソンイ(イ・ヨンユ)が6歳になったのを機に社会復帰したいと言うが、スハンは聞く耳を持たない。 そんなある日、スハンは接待の席で酒に酔ったあまり取引先の幹部を殴ってしまう。 新任の企画室長ソヌの処遇でスハンは解雇され、未婚だと嘘をついてスハンの会社の面接に合格していたミナは、ここぞとばかりに自分が働くと宣言する・・・。


話は、マイルドで、そこそこ面白かったです。 夫婦が、それぞれの新しい環境で、何となく気になる人と出会ったりしても、あくまで軽いタッチなので、深刻になる心配がなく安心して観られました。 子供が可哀想なのは、ドラマでも辛いですからね。 


夫役のソン・チャンミン氏は、少しジャキー・チェン似で、妻役のシン・エラ氏は、あめくみちこ似。 二人とも、可もなく不可もなくと言ったところが(失礼に言い方で申し訳ありませんが)、平凡な主人公の設定に合っていたと思います。 (この後、ソン・チャンミン氏は「カインとアベル」でも見ましたが、こちらは別人のようでした。 やっぱり役者!)


ドラマ自体の、ドタバタで、わざとらしい演出の割に、他の登場人物にもそれほど個性的で、印象的な人もおらず、一見ハチャメチャなイメージでしたが、後で思い返してみると、淡泊で下手すると退屈なドラマ。 飽きなかったのはテンポの良さと、ともかく本命の存在が大きかった、と思います。

     
そして、その本命は、主人公夫婦の一人娘のソンイちゃん~。 もうこのドラマの半分は、この子で保ってたようなもの。(笑) おしゃまで、結構醒めた目でしっかり大人を観察してて、親の弱みにつけ込んでちゃっかりオネダリもしちゃうしっかり者。 でもやっぱり子供だから、大人が言えないようなことをズバッと言って周りを慌てさせたり、時々やけにイジラシくなって、子は鎹になったりと、大活躍なのでした。^^ 


そして、このソンイ役の子役、イ・ヨンユちゃんが、なんたって上手! 上手い子役は沢山いますが、中でもピカ一で、今のところ、私の中で一等賞です なにが上手いって、ともかく自然なの。 親と別れて大泣きするとか、難病になっても健気に頑張るとか、そういう派手な見せ場はないんですが、日常のなんてことない一コマを、実に自然に演じてて、このドラマの説得力を底支えしてました。


まず最初にスゴいなと思ったのは、ドラマの初めの方ので、昼寝してるソンイが寝ぼけたまま電話に出るところ。 声はかすれてるし、モゴモゴと、かったるそうに喋って、本当に寝起きなのか? と思うくらい。 


それから、オネショした布団をお父さんが洗う場面も良かったですね。 トイレに座って、布団を洗うお父さんをじっと見て、ソンイが一言ごめんって謝るの。 オネショしちゃって自分でも恥ずかしいんだろうなとか、怒られた後の、お父さんとのまだぎこちない空気とかが、ソンイの無愛想な表情と素っ気ない話し方で、一発で伝わってくる。


そして、料理教室に通ってるお父さんに、「料理教室に通うのなんか、面倒くさいでしょ。 私のために、通ってくれてるの?」って聞きます。 これを聞いて、ジーンとするお父さんと同じ気持ちになって、ここはもう、泣けました。 号泣じゃなく、こう鼻がつーんとするみたいな感じで。  誰にでも、親の立場であったり、子供の立場であったり、どこか自分の思い出と繋がることのできる良い場面でした。 これは設定も上手いとは思うけど、やっぱり、ソンイの名演技がひときわ光ってたと思います。


う一つ、後半で、ソンイがお腹をこわすエピソードがあって、最初にお腹が痛いって泣き出す演技は、少しわざとらしいなと思いましたが、翌日の、一応腹痛は治まったけど、まだ調子が悪くて、だるそうで不機嫌な感じが、また上手くって。 重病で苦しそうな演技より、こういう微妙な雰囲気を出す方が難しいでしょうね。

 

それ以外にも、はしゃいだり、乱暴に振る舞ったり、甘えたり、よく見かける子供の表情を、実に生き生きと演じてて、ずっと感心して見てしまいました。 この後にも2本、出演してるドラマをみましたが、やっぱりスゴい存在感出してました。 上手い子役が、良い俳優になるとは限りませんが、どんな女優さんになるのか、楽しみな感じです。