東堂真紀子は加賀美零が小学校時代の担任だった。
学校で何があったかを芹沢さんに聞く。
断片的に思い出したと言う加賀美零。
「あの校長がいる学校を選んだのは、記憶を取り戻させるためなんだろう?回りくどいことをせず全て説明しろ。」by加賀美零
「ごめんなさい…。」by芹沢一花
「寮に戻ったら、雪美いなくて。連絡も全然。」by城島佑
「もしかしたら昼間、学校に来たのかも。だとしたら…。」by松下リナ
「分かった。対処する。」by加賀美零
「昔話は後だ。東堂雪美の居場所を。」by加賀美零
3年0組のグループトークに
「雪美がいなくなった。居場所分かるやついたら連絡くれ」とメッセージする城島。
竹中くんと鈴木くんと紺野くんで映画を観ようとした時に、雪美がいなくなったメールがきた。
「悪い、俺、行かねえと。」「こっちよりあっちの方が大事とかじゃなくて、何ていうか、こう、けじめの問題っていうか。あいつらのことは俺にも責任あるっていうか。」by紺野直斗
「分かった。じゃあ僕たちも。」by鈴木司
「俺行かないよ。チケット買っちゃったし。」by竹中天珠
「あ〜大丈夫、大丈夫!あのう、後で感想教えて。」by紺野直斗
「大丈夫かな…。」by鈴木司
「心配しなくても紺野は鈴木から離れないと思うよ。」by竹中天珠
「って、いやいや、そういう心配をしているわけじゃなくて。」by鈴木司
「お疲れしたー。」by竹中天珠
「雪美がいなくなった」文の下に、スポーツ大会の写真をどんどん送っていく。
打ち上げ中ですと、打ち上げの写真まで。
誰も雪美さんに関心がない感じになってしまっている。
雪美は、ポイ捨てされているパックの飲み物をみつめる。
《雪美、どんなときも自分に恥ずかしくない行動をしなさい》by東堂真紀子
雪美は、小さい頃その言葉を聞いて、落ちていたパックの飲み物をゴミ箱に捨てる。
《よくできました》by東堂真紀子
他のクラスから声をかけられる雪美。
「なあ、とうとう城島にも裏切られたってホント?」と四人の生徒がやってくる。
「うざ」by東堂雪美
「はっ?あんたまだイキってんの?」by生徒
「一人じゃ何にもできねえくせに。」by生徒
「つか、俺、ちょっとお前の悪口言っただけで城島から殴られたことあんだけど。」by生徒
「いや、みんな被害受けてっから。」by生徒
「今からやり返していい?」by生徒
「あーいいよ。やっちゃえ。」by生徒
「ちょ待てよ!」by生徒
「よっわ。」by生徒
「二度と偉そうにすんなよ。」by生徒
同じ穴のムジナ
一人じゃ何もできないのは同じだと思う。
自分を正当化して、被害者ずら。ちょっと悪口言ったのは、悪くないのか。ちょっとと思っているのは、言った本人の勝手な思いだけ。殴るのも問題だけどね。
城島くん、松下さん、紺野くん3人で探すが見つからない。
雪美さんは、お母さんのこと憧れていたんだね。
雪美さん自身がお母さんがいる学校に行くことにしたんですね。
《お母さんね、生徒全員が笑顔でいられる学校を目指してるの。そうじゃないと…意味がないから。普通なら退学になっちゃうような生徒もクラスで浮いちゃうような生徒も絶対に見捨てないって決めてる。そのためのクラスもつくった。ちょっと…誤解されてるけど。うちに入ったら雪美も協力してくれる?》と雪美に話をしていたんですね。
《あーまあどうしてもって言うなら?》と答える雪美。
こんなに笑顔で話をしていた東堂親子。
0組は、生徒全員を救うために作ったものだったけど、思いは違く捉えられそうだよね。
教師を首にするのも生徒のため?
学校の屋上に上がる雪美。
ICレコーダーを聴く雪美。
「待って!」by東堂真紀子
「来るな!」by子ども
擦れるような物音と鈍い衝撃音が聴こえてくる。
「死ぬの?」「ここだと思った。私も何回も…ここから飛び降りようと思ったから。」「死ぬのは…ずるいよね?ずっと…。あなたに死んでほしいって思ってた。死んでほしいときに死んでくれないで、受け入れようとし始めた時に死ぬのは…。ずるい。自分は何にも悪くないなんて思ったまま死ぬのはずるい。自分が一番不幸だなんて被害者ぶって死ぬのはずるい!ずるいよね?」by梅野ひめ香
「雪美!雪美!お前は勘違いしてるぞ!城島はお前のためにお前を裏切ったんだよ!」by紺野直斗
『いやいや「裏切ってない」って言わないと。」by西谷翔
「あっ…そう!裏切ってないんだよ!」by紺野直斗
「雪美!私、反省してるんだよ。友達なんて楽しきゃいいじゃんとか思ってた。色々あるのわかってたけど…重いのとか苦手だし…。ちゃんと向き合わなきゃいけないときは、向き合わなきゃだった。間違った方行ってるなって思ったら、止めなきゃだった。今の雪美は…間違ってるよ。絶対間違ってるよ!」by松下リナ
「同感だ。さすがは思春期Bの相棒、思春期A。やはりお前もバカだな。話せば解決するかもしれない悩みを一人で抱えたまま周りにいるやつらの存在にも気付かず、一人だと思って死んでいくんだからな。悩むのはいい。だが…死ぬまで悩むのはバカだ。大バカだ。」by加賀美零
「何なんだよ…。みんなして…何説教してんだよ。何も知らないくせに…。話して解決するなら私だって話してるよ。どうにもなんないんだよ…。」by東堂雪美
「悪いが家出中の不安定な生徒を放置するほど職務怠慢な教師じゃないんでな。」by加賀美零
「ご自宅にいらっしゃるそうです。」by芹沢一花
「冒険は終わりだな、家出少女。」by加賀美零
「雪美。あの…。」by城島佑
「お前らも。子どもは帰って寝る時間だ。解散。」by加賀美零
「気をつけて帰ってね。また、あした。」by芹沢一花
「梅野…。ありがとう。止めてくれてなかったらどうなってたか…。」by城島佑
「じゃあ私は。」by梅野ひめ香
「謝ろうとしたんじゃないの?」by西谷翔
「謝っていいのかもわかんねえ…。」by城島佑
「それでも謝るべきだと思うよ。」by西谷翔
アドバイスしてくれるなんてありがたいね。
「雪美どこに行ってたの。」「ご迷惑をおかけしました。二人ともありがとうございました。」「雪美。」by東堂真紀子
「お宅の娘さんは問題が多すぎる。行いも悪ければ、成績も良くない。師である私の言うことをまったくと言っていいほど聞かないし、常にふてくされたような小憎たらしい顔もしゃくに障る。ちょうどいい機会です、三者面談を実施しましょう。」by加賀美零
「えっ…。」by東堂真紀子
「ふん、経済状況は悪くなさそうですね。一般庶民の中ではですが。」by加賀美零
「加賀美先生」by東堂真紀子
「お茶なら結構です。どうせ口に合いませんから。」by加賀美零
経済状況や口に合いませんからと話をする先生、すごいな。戦略とかで、わざと言ってるわけじゃないもんね。
「今日のことは感謝しています。でも、これはうちの問題です。」by東堂真紀子
「おかしなことをおっしゃる。そちらでどうにもできないからこうなってるんでしょう。ここらで、全て綺麗に片付けましょう。何かお母さんに話したいことがあるんじゃないか?お前が話さないなら俺が話そう。お母さん、娘さんの非行については、単なる反抗期が原因だとお考えですか?」by加賀美零
「お遊びが過ぎるわ。」by東堂真紀子
「何かそうなるきっかけがあったんじゃないですか?例えば、お母さんへの反発を覚えるような何かを知ったとか。」by加賀美零
「やめなさい。」by東堂真紀子
「それは…私の過去と何か関係があるんですか?20年前、何があったんですか?東堂先生。」by加賀美零
「戻ったの?」by東堂真紀子
「少しだけ。」by加賀美零
「何?どういうこと?」by東堂雪美
加賀美先生は、昔、雪美のお母さんの生徒だった。でも、ある事故で記憶を失った。
雪美にICレコーダーを出すよう話する。
ICレコーダーは、加賀美零が録音したものだった。
お母さんからの遺言で「明日から学校に行け」と父親に言われる零。
東堂真紀子先生のクラスに登校することとなった。
「転校生の加賀美君と掛けまして、人は見た目よりも性格が大事と解きます。その心は?」と問いかける東堂先生。
小学校の先生の時からなぞかけをしていたのですね。
「どちらもなか良くしましょう。」
内巻くんとは、小学校の時にあっていたんですね。
いじめられるようになってしまったんですね。
ICレコーダーと小型カメラで証拠を集めて訴えようとしたんですね。
先生はいじめを知らなかった。
「何をしたの?小学校で転落事故があったって記事は出てきた。でも…いじめが告発されたって話はどれだけ調べても出てこなかった。お母さんは…いじめをもみ消したの?そのために生徒を…。」by東堂雪美
「違う。私は…。ただ…確かめたくて…。」by東堂真紀子
取られると思って後ろに下がっていったら、転落してしまったんですね。
「息子のことは忘れなさい。」by加賀美治
「えっ?」by東堂真紀子
「この件は…ただの事故だ。助かっても息子の記憶は戻らない。ならば、この件は葬るのが息子のためだ。」by加賀美治
「君に何かを言う権利があるのか⁉︎いじめも学校に通った事実もなかったんだ。いいな?これは私が処分する。こちらは君が処分しろ。」by加賀美治
「間違ってた…。あのとき…ちゃんと…。」by東堂真紀子
「何それ。何も違わないじゃん。やっぱり…お母さんは…。」by東堂雪美
「後悔している。どうして、あのとき気付いてあげられなかったのか。どうして、冷静になれなかったのか。どうして…助けてあげられなかったのか…。」by東堂真紀子
「何とでも言えるよ…。」by東堂雪美
自分は飛び降りたものだと思っていた加賀美零。
雪美の部屋に入る加賀美零。
勝手に中学校の卒業文集を読む加賀美零。
雪美は、「尊敬する人」のことを買いていた。
尊敬する人は、母親だった。
勉強を教えてくれるだけでなく、いつも正しいことを教えてくれる。誰に対しても、どんなときも優しく困っている人を見掛けたら助けに行くのが、自分の母親だと思っていた。
雪美自身、母のように優しく正しい人になりたいと思っていた。
保護者からのメッセージには、
「雪美 卒業おめでとう
これからも 困っている人に
手を差し伸べられる
優しい雪美でいてね」
と書かれていた。
困っている人に差し伸べられる母だと思っていたのだ。
入学式の写真も勝手にみる加賀美零。
とても希望に満ちていた笑顔の雪美が写っていた。
加賀美くんを探す東堂真紀子。
雪美の部屋にはもういなかった。
「偶然じゃないんでしょ?」by東堂雪美
「加賀美がうちの学校に来たの。」by東堂雪美
「うん。私が選んだ。」by芹沢一花
「どういう関係なの?」by東堂雪美
「親戚みたいなもんかな。」by芹沢一花
「何で?知らないままの方がいいこともあるんじゃないの。」by東堂雪美
「うん…そうかもしれない。でも…。すごくつらそうに見えたから。」by芹沢一花
人間の教師では解決できない問題を完璧に解決する、究極の教師、AI教師を作りたかったのは、教師の手助けをしたい、前を向いて歩いている感じに思って見ていたが。
「ないはずの記憶と闘ってるように見えたから。過去を乗り越えたがってるように見えたから。ちょうど、今のあなたみたいに。」by芹沢一花
「東堂、ついてこい。」by加賀美零
加賀美零は、勝手に東堂家から出てきたのね。
芹沢さんがいるところにすぐ来れるのがすごい。
雪美を車に乗せ、芹沢さんは置いて、出発してしまった。
学校の屋上に連れていく。
「お前の悩みは完全に理解した。」by加賀美零
「はっ?」by東堂雪美
「つらいだろうな。信じていた人の全てがひっくり返ってしまうのは。道を失うのも当然だ。死にたくなるのも不思議ではない。お前が正しかった。この問題は解決できない。」by加賀美零
「えっ?」by東堂雪美
「人に話をしたところで過去は消えない。周りに人がいたところでどうにもならない。俺にできるのは、見届けてやることぐらいだ。全部、終わらせて楽になれ。」by加賀美零
えっ、そんな展開⁉︎
「本気…?」by東堂雪美
「他に方法があるか?」by加賀美零
自分が辛いからって、誰かをいじめして、その時だけ自分の悩みから解放されようとしていたこと。ひめ香の心はどう解決するの?
「解決してやれなくてすまない。」by加賀美零
「雪美!」by東堂真紀子
雪美のお母さんが屋上にやってくる。
「気にするな。行け。」by加賀美零
芹沢一花さんも一緒に駆けつけていた。
「これが最善の方法だと俺が判断した。死ねば全て終わるし、運が良ければつらい記憶だけを失えるかもしれない。まあそううまくはいかないがな」by加賀美零
このあとの責任はどう加賀美零はとるの?
勝手に、人に死を勧めるのは、相手の境界線に立ち入り過ぎている。加賀美零自身も動揺しているからだよね。
「雪美…。駄目…。」by東堂真紀子
「怖いか?手伝ってやる。」by加賀美零
雪美が手を振り払うと、加賀美零が屋上から落ちてしまう。そこに、東堂真紀子が加賀美零の手を掴み、一緒に落ちてしまうのだ。
「すごいでしょ」by加賀美零
「何なの、これ…。」by東堂真紀子
「わが社自慢の新発明です。」by加賀美零
芹沢さんが置いて行かれたのは、「マット 光学迷彩透過布 校長呼び出し 10分以内!」でと指示を出されていたからなのね。
しかし、10分で用意するのは無茶苦茶だな。
「助けてくれましたね。20年待ちましたよ先生。」by加賀美零
「東堂、しっかり見てたか?嘘じゃなかったな。後悔してるというお母さんの言葉は。生徒と一緒に落ちるなんてまね俺にはできない。お前のお母さんはお前が信じてたとおりの人だ。お前が尊敬してたとおりの人だ。親だろうが教師だろうが人間である限り過ちを犯す。だが、たった一つの過ちでその人の全てを否定する必要はない。信じてた言葉や感じた感情まで否定する必要はない。その人を好きだった自分まで否定することはないんだ。」by加賀美零
良かった。ちゃんと助けるために仕組んだのね。
「ごめんなさい…。加賀美君。ごめんなさい。」by東堂真紀子
加賀美君がいじめを訴えた時に、加賀美君の声を信じられなかったんだよね。
いじめだと気がつかなかったから。
もし、言葉を信じた行動を取っていたら違っていたよね。
加賀美零は無礼過ぎるところあるけど、人を信じていたり、器が大きいね。
「雪美。ごめんね。ごめんね。」by東堂真紀子
「お母さん…。」by東堂雪美
ICレコーダーは、忘れないようにと取っておくようだ。
「雪美、加賀美先生が言ったみたいに人は過ちを犯す。その過ちで誰かに取り返しのつかない傷をつけてしまうこともある。私もこれで許されたとは思ってない。向き合っていきましょう、一緒に。」by東堂真紀子
「うん」by東堂雪美
「俺は天才だ。11歳にして、いじめの証拠を記録し告発するというティーチと同じ回答にたどりついていたとはな。」by加賀美零
加賀美零を追放すると校長先生に認められると思っている土橋教頭と溝口先生。
「0組の発表と掛けまして…。水を蒸気に変える装置と解きます。その心は…。」by東堂校長
「どちらもキタイができるでしょう。」by加賀美零
「昨日、他のクラスのやつらに絡まれちゃった。謝んなきゃいけない人多すぎだね、私たち。」by東堂雪美
「そうだな。」by城島佑
「昨日はありがとう。」by東堂雪美
「俺は別に。」by西谷翔
「放課後…少し話せるかな。」by東堂雪美
「分かった。」by梅野ひめ香
「ありがとう。」by東堂雪美
文化祭の出し物について話を進めようとすると、城島と東堂が参加するなら、参加したくない生徒が数名でてきた。
ティーチに「俺と校長先生の関係を君はどう知った?」と尋ねる。
「答えは簡単。一花ちゃんが削除したデータを復元したのよ」byティーチ
「勝手なことをするな。」by加賀美零
「それはこっちのセリフだよ、加賀美君。東堂雪美さんの件、私に何も聞かなかったよね。それだけじゃない。いつも私の判断とは違った行動をしてる。これは私の実験だよね?あの子たちは私の生徒だよね?私の教えに従えないようなら、私は私を消滅させることにした。気をつけてね、加賀美君。教えてあげたい、私が全部。」byティーチ
AIが上司なのか。
従ってくれないとってAIもいる意味がないのか。
従ってくれないとAIも怒るのか。
必要ないなら自分で自分を削除しちゃうって、暴走しちゃうの⁉︎感情があるの⁉︎
どう、0組はまとまっていくのでしょうかね。
城島くんと雪美さんの件が良くなったら解決にはいかない。
いままで我慢してた人たちが、意見を言いやすくなる。
一緒にやりたくない。今まで、二人が拒否してくれていた方がやりやすいクラスなのか⁉︎
次回、最終回になるのかな?と思ったら最終回ではないのかな⁈
人を許すって難しいですよね。
幼稚園の集団生活からというか、友達ができた頃から「ごめんね」と言われたら、「いいよ」と許し合って過ごしてきたけど、段々蓄積してくることがあるよね。
自分の心を大事にすることは、相手を許した方が楽なんでしょうけど、相手の成長が見えないと許せないことも。
自分自身もごめんねということをやってきていて、相手も許せないと思っている時もあるんだろうね。
相手に期待し過ぎる部分があるのかな。
普通はやらないよねって。自分の普通基準で考えてしまうから。
相手に期待せずに自分らしく生きる、これはいつになっても課題だなぁ。