予告を観て、楽しみにしていた映画です。
8月9日から上映され、早く観に行きたいと思っていました。やっと観れました。
《イントロダクション》
「マンガ大賞2020」受賞!
国内外で絶賛された傑作漫画を実写映画化!
眞栄田郷敦✖️高橋文哉✖️板垣李光人✖️桜田ひより
《あらすじ》
空気を読んで生きてきた、からっぽだった高校生が1枚の絵をきっかけに美術の世界に本気で挑む!
経験も才能もなく情熱だけを武器に、才能だらけのライバル達とどう戦う⁉︎
好きなこと真剣に向き合う主人公の挑戦に胸が熱くなる感動の物語ー
《感想》
観た後で知ったのだが、冒頭5分の渋谷でのシーンに、郷敦さんの兄の新田真剣佑さんが出演していたようだ。全然気が付かなかった。郷敦さんを観ていたから周りなんて気にしてなかったよ。残念だ。
漫画を読んだこともアニメをみたこともなかったので、予告だけの情報で観ました。素敵な言葉が溢れていて、1時間55分があっという間だった。
高校2年生だった矢口八虎は、友達の家に泊まると母親に言いながら、友達と夜な夜な渋谷へ遊びに出かけて呑んだり、学校で隠れてタバコを吸ったりとヤンチャな毎日。器用に周りに合わせて、成績は優秀。
八虎のお父さんは、夜勤の清掃業をしており、お母さんは、倹約しながらの生活。裕福な生活ができる状態ではないのに、八虎は家で夜ご飯を食べてから出かけるのだが、夜な夜な渋谷に出かけ、飲み食い出来たのは友人がお金持ちなんだろうか?なんて思ってしまった。
美術の授業で「私の好きな風景」という課題がだされるまで、美術が苦手でバカにしていた部分があった。
美術部の部室で、「天使の絵」に出会い、吸い込まれるようにとても惹かれるのだった。
一つ年上の先輩、森まるが描いたものであり、「天使の絵」についての感想やなぜ緑を使っているのか疑問をたずねることで、森まると対話することができ、「私の好きな風景」の課題を描き上げることができた。
「あなたが青く見えるなら、りんごもうさぎの体も青くていいんだよ。」
先生からの受け売りの言葉だけどね、と森まるから教えてもらったことで、八虎は、友達と夜明かした朝の渋谷の街が好きで、青くみえる渋谷の街を描くのだった。
今まで生きてる実感が持てなかったのだが、この絵で、初めて自分の思ったことを表現し、周りから評価されたことに喜びを得るのだった。
美術に興味をもつきっかけとなり、美術の先生と話をし、東京藝術大学を知ることとなる。
八虎の家は、経済的な理由から大学は国公立でと言われており、国内最難関の大学を目指すことになるのだ。
八虎は女性的な容姿で過ごすユカちゃん(鮎川龍二)をバカにしていたので、ユカちゃんも八虎のことが苦手だったが、美術部に入ったことで、だんだんと話をするようになる。お互い助け合う仲にまでなっていった。八虎は、ずっと龍二と呼んでいたけど。
八虎は、美大を目指していることを母親には内緒にし、父親に美大の予備校に通いたいとお願いする。
美大の予備校初日の石膏像デッサンで、クラスメイトとのレベルの違いにショックを受ける。そして、初めてデッサンしたという高橋世田介の絵を見て、天才とはこういうものかと圧倒されるのだ。
芸大に入るためには、自分と向き合い、自分にしか描けない絵を描かなければならない。
色々な絵を見た方良いという予備校の講師大葉先生のアドバイスで、絵を見に行き、絵の真似をして描いてみる。
「お前本質を何もわかっていない」と世田介に言われてしまう。
そんな時に、森まるが通う大学で展示会をやっていることをユカちゃんから教えてもらう。
大学の最寄駅でさよならするユカちゃん。
ユカちゃんは森まるの絵を見には行かないようだ。
1人で八虎は行くことに。森まるには会えなかったが、絵をみて、これは森まるだとわかる。
森まるの絵でまた助けてもらうのだ。
たくさん絵を描き、向き合い、考えることで、自分がどのように見ているのかがわかり、絵にしていく八虎。
好きってすごいエネルギーを持っているんだな、生きるって好きなことを見つけることなんだと感じる。
絵を描くとは、自分と対話をすることなんだということを知った。私も真似して絵を描くことしかしたことがないかもと思った。
八虎が芸大を受験しようとしていることを母親にバレてしまい、芸大ではない、ちゃん考えていると言ってしまうのだ。
受かるかどうかなんて自信がないからだ。
食卓で眠っている母親をみて、母親の絵を描く八虎。
絵を描くことで、母親がどんな風に暮らしているのかがわかったと伝える。
芸大を受験したいと話をするのだ。
ユカちゃんは、自分の好きなことで必死に生きていたのだが、父親に否定され、好きなものを捨てられてしまう。生きる希望を失ってしまうのだ。
好きって、自分が好きであればいいだけじゃないよね。否定されたら、それでも好きだからとはなかなか生きられないよね。周りに肯定してくれる人がいるから生きていかれるんだよねと思う。
芸大の受験って、映画を通して知る。
たくさんの名言があって、覚えきれなかったけど、自分も頑張ろうとエネルギーが注入された感じだ。
自分は、まだまだ本気の好きに出会っていないかも、なんて思ってしまいました。
パンフレットを買って帰ってきました。
とても好きな作品だった。