「うちのクラスにはいじめがあると読んでいた。はっきりとな!いじめ問題が解決可能となれば、AI教師導入は大きく前進する。でかした!でかしたぞ0組!」by加賀美零
「いじめはあるという前提のもと誰がいじめられ誰がいじめているのかを再確認するためのアンケートだ。」by加賀美零

「いじめは愛してほしいというサインなんです。親や教師が愛を持って接すれば、いじめはこの世からなくなるんです」by光井ひかる

「ええ、存在しないものをつくり出せる私にとって存在するものの立証など、赤子の手をひねらずになでるよりも簡単だ。」加賀美零

「立派?問題があれば解決するのは当然だろ。」by加賀美零

「芹沢がお前に渡したタブレットは最先端の液晶を採用したものだ。指先から脈拍や汗の量を感知し健康状態やストレス値を測定できる。その分析結果によるといじめに関する項目でのみ、極度のストレス値を観測できた。つまり、お前はあのクラスでいじめられてるということだ。間違いないな?」by加賀美零

「あのさ…相談してみたら?」あいつらに。意外と何とかしてくれるかも」by西谷翔
「できるわけないでしょ。学校の先生なんかに。」by梅野ひめ香
「普通はそうなんだけど、あいつは何か違うっつうか…。」by西谷翔
「西谷君、私に関わらない方がいいよ。楽しいクラスは私抜きでやってください。」by梅野ひめ香


「なぜいじめられている側がいじめを認めない?何のデメリットもないはずだろう。」by加賀美零

「中途半端な対応をれて、かえっていじめがエスカレートすることを恐れているんです。by芹沢一花

「ほう、逆恨みというやつか。生産性の低い人間代表、思春期さんの考えそうなことだ。」by加賀美零

「どうなさるおつもりですか?」by芹沢一花

「決まっているだろう。半端な対応が駄目なら完璧な対応をするまでだ。」by加賀美零


「ティーチ、いじめに対する問題の完璧な対応を教えてくれ。」by加賀美零

「いじめ問題に取り組むなんて関心ね。そうだなあ…。教えてあげる。それはね、いじめの証拠をつかんで加害生徒を警察に突き出すこと。」byティーチ

「ほう、できるのか?」by加賀美零

「いじめという犯罪はないけど、暴力、脅迫、傷害、強要、名誉毀損様々な犯罪として立証できる。犯罪となれば退学も可能でしょ?」byティーチ

「いじめっ子は去りいじめ問題は解決…。さすがだなティーチ」by加賀美零


「お世辞はいいから具体策を教えて」by芹沢一花


「いじめはないと聞いていたが?」by加賀美零

「俺には特殊なツテがあってな。特別に入れてもらった。当然過去のトーク内容も入手済みだby加賀美零

「弱者をいたぶり優越感に浸っていたか?しかし残念だったな。どれだけ下をつくろうが、お前らのいる位置など低い低い底辺のままだ。遥か高みにいるこの俺には跳ねても指先すら届かん!」by加賀美零

「お前らは終わりだ。震えて眠れ!」by加賀美零


「あなた方が欲しがっていた確固たる証拠です。同じものを警察に提出しますので、早めのご対応をお勧めします。」by加賀美零

「加賀美先生、それはいくら何でも…。」土橋教頭

「そうでもしないと完璧な解決にならないでしょう。」by加賀美零

「梅野さーん。」by土橋教頭

「はい」by梅野ひめ香

「これは…本当にいじめかい?」by土橋教頭

「愚問だな。いじめに決まってる…。」by加賀美零

「彼女に聞いている!」by土橋教頭

「梅野さん、いま一度よーく考えて答えてください。ねっ。あなたの心に直接語りかけています。あなたの答え一つでクラスメートの人生は大きく…ドーン!狂ってしまいます。最後に、もう一度聞きます。これはいじめですか?」by土橋教頭

「いえ、ふざけていただけです。」by梅野ひめ香

「おい、何を言う。これの…。」by加賀美零

「やはりそうでしたか!いやね、そういう予感をビシバシ感じていたんですよ。」by土橋教頭

「ミートゥーです。」by溝口信雄

「異議あり、今のは誘導尋問です。」by芹沢一花

「弁護士か君は?」by土橋教頭

「これはいじめだ。確実にいじめなんだ!」by加賀美零

「彼女が違うと言ってる。それが全てでしょ。」by溝口信雄

「加賀美先生、約束は覚えてますよね?あしたまでに辞表を。」by土橋教頭

「私ももういいですか。」by梅野ひめ香

「待て。ふざけていたとはどういうことだ。」by加賀美零

「そのままの意味です。大げさに騒ぐからびっくりしちゃいました。」by梅野ひめ香

「いいや認めない。お前は確実にいじめられっ子だ。こんなことで俺の計画を頓挫されることは絶対に許さんぞ。」by加賀美零

「失礼します。」by梅野ひめ香

「梅野さん、待って。」by芹沢一花

「離してください。」by梅野ひめ香

「駄目だよ、こんなの持ってたら。ここまで追い詰められてるならホントのこと話さないと。私たちが力になるから。」by芹沢一花

「先生がですか?」by梅野ひめ香

「うん。」by芹沢一花

「じゃあ先生、私のために死んでくれますか?いじめを告発すれば、あの人たちに逆恨みされるかもしれない。さっきみたいに学校側にも面倒がられる。」by梅野ひめ香

「あれは…。」by芹沢一花

「親だって…私がいじめを受けてるなんて言ったら傷つくに決まってる。どうして私が…こんなに抱えなくちゃいけないんですか?どうして…?力になるって言うなら先生がいじめ受けていたことにして自殺してくださいよ。それで全部、解決しますから。あと1年…。あとちょっと我慢すれば全部終わるんです。簡単に…力になるとか言わないでください。命かけてくれますか?」by梅野ひめ香

「それはできない相談だ。」by加賀美零

「失礼します。」by梅野ひめ香

「それ渡して。」by芹沢一花

「ただのお守りです。いつでも死ねると思ったら気が楽なんで。」by梅野ひめ香


「溝口先生。先生は去年、梅野ひめ香さんの担任でしたよね?」芹沢一花

「そうですけど。」by溝口信雄

「梅野さんは2年生のときもいじめを受けていたんではないですか?」by芹沢一花

「ハァちょっと…。」by溝口信雄

「先生はそれに気付いていながらも見て見ぬふりをした。だから梅野さんは教師を頼れなくなってしまった…。」by芹沢一花

「知りませんよ。教師は勉強だけ教えてればいいんです。面倒なことに巻き込まないでくださーい。」by溝口信雄

「いじめの原因は教師にもあると思います。」by芹沢一花

「だったら、あなたが何とかしてください。」by溝口信雄


「ティーチと何を?」by芹沢一花

「この後の対応だ。しかし…。」by加賀美零

「ごめんね、生徒にああ言われちゃうと、あとは様子を見るしかないんだ。」byティーチ

「まったく…。梅野ひめ香の行動パターンはまか不思議だ。全然理解ができん。」by加賀美零

「あのころの社長と少し近いのかもしれません。」by芹沢一花

「あのころ?」by加賀美零

「お母様とお絵描きをしようとなさったときです。」by芹沢一花

《それ僕が持つ》by加賀美零

《うおっ!あ…やっちゃた。へへ》by加賀美零

《零、何のつもり?》by加賀美理子

《えっ?》by加賀美零

《わざと転んだでしょ》by加賀美理子

《零さまはお母さまを笑わせようと…》by芹沢一花

《笑えない》by加賀美理子

《零そんなふうに人笑わせるのはやめなさい。あなたにはもっと人を笑顔にする方法がたくさんあるんだから。いい?零。人には誰でも…by加賀美理子

「人には誰でも…。」by加賀美零

「人には誰でも…。」byティーチ


「ビルの買い取りと全店舗立ち退き、急すぎて通常の10倍かかりましたよ。」by芹沢一花

「必要経費だ。残りの業務も頼んだぞ。」by加賀美零

「もっといいやり方あるでしょうよ。」by芹沢一花

「あっ、もうバコっとやっちゃってください。バコッと。」by芹沢一花


「それがお前の本心だ。梅野ひめ香。お前の本心はお前を守りたがってるということだ。お前の言うとおり、俺はお前のために命をかけたりはしない。今はこの程度なら大丈夫だと判断したから助けたにすぎん。俺は、自分が一番大事だ。お前もそうあるべきだ。人には誰でも自分を一番大事にする権利があるからだ。嫌われようが波風を立てようが誰かに心配を掛けようがそれがどうした⁉︎俺などそんなのしょっちゅうだ!他の全てから逃げたとしても決して自分からは逃げられない。だから…自分を傷つける自分であってはならないんだ。お前は何も悪くない。堂々と自分を守れ。」by加賀美零

「えっ…?」by梅野ひめ香

「何いい気になって説教してんだよ。たかが教師のくせに!」by東堂雪美

「でも間違ってないだろ。」by西谷翔

「お前はいちいちうるせえんだよ」by城島佑

「いって!」by西谷翔

「今、まずいって」by紺野直斗

「うるせえ!関係ねえだろ。」by城島佑

「うっ…。」by西谷翔

「おい!なあ!」by城島佑

「やめて!もう…私を傷つけないで…。」by梅野ひめ香

「はあ?」by城島佑

「これ以上、私を傷つけたら…あなたたちを許さない。」by梅野ひめ香

「あんたに何が!」by東堂雪美

「あなたたちを殺す。私を守るために…あなたたちを殺すから!」by梅野ひめ香

「何だよ…。こいつ味方につけたくらいで調子乗んなよ!」by東堂雪美


《彼女のためだもんね、我慢しないと。》by東堂雪美

《なあ、女のあいつはギリ殴んねえけどお前は違うよな?》by城島佑

《何これ…。》by東堂雪美

「特別に入手しました。加賀美先生の特殊なツテで。」by芹沢一花

「24時間お前らを監視することもできる。たかが教師でもその気になればな。」by加賀美零

「逃げても無駄だ!震えて眠れ!」by加賀美零


「私から話そうか?」by芹沢一花

「自分で言います。」by梅野ひめ香

「分かった。これからは何でも話して私たちカミソリより強いよ。」by芹沢一花


「これだけの証拠が揃っていながら、どうして対応してくれなかったんですか⁉︎」by梅野父

「申し訳ございません。全ては担任の加賀美の責任と…。」by土橋教頭

「何言ってるんですか!娘は加賀美先生と芹沢先生だけが味方してくれたと言ってるんですよ!」by梅野母

「溝口先生はいじめを黙認していたらしいですね。」by梅野父

「溝口先生、そりゃまずいですよ。ねえ、ちょっと。」by土橋教頭

「知りませんよ。」by溝口信雄

「ああ?」by梅野父

「あんたたちだって気付かなかったくせに責任転嫁するなよ。」by溝口信雄

「何だ、その態度は!」by梅野父

「それが、この学校のお答えですか⁉︎」by梅野母

「そんなことはございません。溝口先生立って謝って!謝って、ほら!」by土橋教頭

「娘は厳しい処分を望まないと言っています。しっかり対応してください。」by梅野父


「いじめをした生徒の処遇と掛けまして。各社のスマホ料金プランと解きます。その心は?」by東堂校長

「あっ家族割を適用ですか?」by土橋教頭

「どちらもみんなテイガクです。」by東堂校長

「え…それは娘さんも?」by土橋教頭

「オフコース。溝口先生と教頭先生もさくっと減俸しときましょっか。」by東堂校長


「いじめ問題、ひとまず解決か。加賀美君がね。」by東堂校長


「誰ですか?こんなものを張ったのは。」by芹沢一花


 自分が一番大事だよね。自分を傷つけてはいけないよね。


 いじめをしている人は自分を大事にしていない。

 停学させたところで、恨みになっていたら意味がないって思ってしまう。

 いじめている人って、自分が今何をしたらいいのかわからなくなっていて、どう生きたらいいかわからないから、時間がたっぷり有り余ってしまっている。暇でしょうがないんだろなって思う。優しそうな人に絡むことで、自分の時間が有効活用していると思っちゃうのかな。努力するエネルギーは枯渇しているから、人をいじめることで優位になったと勘違いして、生きている実感となっちゃっているんだろうねって思う。


 自分は何が好きなのか?

 何を大事にして生きたいのか?

 聞いても出てこないんだろうな、なんて思ってしまう。

 自分を磨くことに使った方が良いのにね。

 自分のやりたいことが見つかってたら、いちいち他人を気にしている必要ないしね。

 人が嫌がることが楽しいって、認知が歪んでしまったんだと思ってしまう。


 暇な時間潰しのために、一生懸命生きている人を巻き込むのは、無意識に一生懸命に生きている人に助けを求めているんだろうか⁈

 自分に注目してもらいたい思いはあるんだよね。でも、努力して何かするには自信が無くなってしまったから、手っ取り早い方法、暴力やマイナスの承認要求で人に構ってもらおうとしてしまう。

 勉強も大事だが、自分という土台作りをしていかないとね。

 他人と比べてではなく、昨日の自分と比べて、成長させているかなって。

 人に優しくできるのも、自分を充実させなければできない。

 学校に行きだすと劣等感が生まれやすく感じる。

 どうしても誰かと比べてしまったりする環境があるからだろうか。


 生きることって、他人にちょっかい出せるほど、余裕はなく、暇ではないと思うんだけど。


 密室があったり、人の目がないと感じると、人はいじめたくなってしまうんでしょうか。

 常に人の目を感じている状況が大事なんですかね。

 

 

 

 東堂校長先生と加賀美零を加賀美君と呼ぶってことは子どもの頃からのお知り合いな感じなんですかね。