予告を観ると、空想上の友達、イマジナリーフレンド(IF) を卒業した10代の子ぐらいの子が対象の映画かな、なんて思ってしまうのですが、大人になったあなたに贈る、感動の物語というので、観てきました。モフモフしたブルーにも興味ありますしね。
 字幕で観ました。



 《イントロダクション》公式サイトから
大人になったあなたに贈る、
感動の物語
子供の頃、おままごとや一人遊びの時に作り出された空想の友達が、もしも本当に存在して、今でもあなたのことをずっと見守ってくれているとしたら…
母親を病気で亡くし、心に傷を抱えた少女ビーのもとに、子供にしか見えない不思議な存在“ブルー”が現れる。
12歳の少女と、優しくて“もふもふ”、でもちょっと抜けていて不憫かわいいブルーの心の交流は、やがて二人の運命を変える奇跡を起こす。
つらい出来事に心が悲鳴を上げた時、頼れる人がいないと寂しさを感じた時、いつでもそばで寄り添ってくれる存在が、あなたにもきっといたはず。
そんな、子供の頃の大切な“夢”や“想い出“に再びめぐり合える、感動作が誕生。
少女とブルーが迎える最高のハッピーエンドに、あなたはきっと涙する。



 《あらすじ》公式サイトから



幼い頃に母親を亡くした12歳の少女ビー(ケイリー・フレミング)は、ある日、おばあちゃんの家で、子供にしか見えない不思議な"もふもふ"ブルーと出会う。ブルーが友達だった子供は、今は大人になり彼の事を忘れてしまい、居場所が無くなったブルーは、もうすぐ消えてしまう運命に。少女は、大人だけどブルーが見える隣人の男(ライアン・レイノルズ)の力を借り、ブルーの新しいパートナーになってくれる子供を探すのだった。

 《感想》
子どもの頃、想像する世界をもっていることがその時代だけじゃなく、大人になっても助けられるんだなということを教えてくれる映画だった。

 誰かのイマジナリーフレンドが、また誰かの役に立つこともあるのでしょう。だから、誰かがつくったIFが見える子どもに引き継いでもらうという発想もなるほど、と思った。例えば絵本の世界は、誰かのイマジナリーで、その世界が助けてくれることって沢山あるから。でも、病院で出会った少年ベンジャミンにIFのお見合いをしてみるがIFが見えない状況は、それもそうだろうと思うのだ。想像した人が必要とした大切な友達で、その人しか分かち合えない部分もあるんだろうかと思うからだ。自分に必要な時に作られたものなんだから、誰かも同じ状況であるならばあり得るかもしれないけど、そうはならないだろう。他人の想像したものを可愛いと思うこともあるし、必要な時もあるけど、突然見えたら怖いだろうな。

 まぁ、見えないでしょうね、なんて思ってしまう。
自分は唯一無二である。IFも唯一無二なんだと思うんですよね。


 IFを面接する時に、もともと一緒に過ごしていた人は誰だったんだろうか?人の想像って面白いなって感じる。個性とはこういうことかと感じてくる。こんな想像するなんて私にはないかもとワクワクして面白かった。

 ブルーの友達は、ビーのお父さんかな?と思って観ていたら、違っていた。ビーのお父さんのIFがわかった時には、えっ、そうきたかと笑ってしまった。

 ビーのおばあちゃんのIFは、だよねと感じる。

 ビーのIFは、なるほど、そういうことだったのかと感動した。

 大人になっても、子ども心はあっていいというか、子どもの心に助けてもらえるのだなと思う。

 大人になり続けるのは大変だ。時には、子どもの心を前面に出して、助けてもらいましょうと思う。

 子ども時代を思い出せるために、子ども時代は思い切り子どもらしく生きる。大人になったら、子ども時代に帰れるようにね。


 映画『屋根裏のラジャー』に似ている感じもある。

『屋根裏のラジャー』は、試写会が当たって、前から三列目ぐらいでみたら、めちゃくちゃ酔ってしまって、話がきちんと思い出せない部分もあるのだが。


『ブルー きみは大丈夫』観て良かったです。面白かったですし、自分の中にある子ども心をあたためてもらった気分になりました。IFがいたことで、自分には必ず味方がついているんだなって思うし、自分が自分を肯定しているんだなって。自分を肯定できるってすばらしいですよね。自分を応援していた時代があったんだなって思うと、自分を愛していた時代があったのだなと感じます。