「松嶋くんと一緒にいて気付いたことがあって」「今の自分が好き。今いる場所が好き。だから、もう何にも左右されたくないし、あなたにも左右されないでほしい。私に縛られないで自分のやりたいことに専念して」by六月
今の自分が好きって思えるのが素敵。離婚してから変わっていかれたのは、松嶋さんがいたからこそだと感じる。松嶋さんが肯定してくれるから。
でも、今のこの場所にいたい六月さん。松嶋さんは、ニュージーランドでやりたいことがあるんですもんね。


「本当に…再開発するんですか?この町も商店街もおおば湯もなくなっていいって思ってるんですか?」by 七苗
「これから話し合って、双方納得できるように…」by悠斗
「反対します。こんな計画うちは乗らない。」by七苗
「もちろん、うちの店も」by陽太
「この町も商店街もおおば湯も必ず守ってみせます」by七苗
おおば湯リニューアルしたんですもんね。
コウタロウさんも七苗の頑張りを見ていた。そこを壊すのは…。


「どう?あれから何か思い出した?」byあつ子
「う〜ん…ところどころ思い出すことはあります。子どもの頃自転車で走った道路とか大学時代受けた建築学、偶然会った取引先の人の顔とか。まあ少しずつ」by悠斗
「だとしたら、やっぱりあなたはコウタロウだ。」byあつ子
「ハハ…それはもう考えないようにしてます。芝田悠斗として生きる。それが今、周りの人にできる恩返しだと思ってるんで。」by悠斗
「結婚は?するの?」byあつ子
「はい、来月」by悠斗
「それも恩返し?ねえ、これだけは約束して。幸せになってね」byあつ子
コウタロウの時は、自分が何者かわからないけど、自分らしく生きていた。芝田悠斗になると自分より周りの人に対する思いで生きることになってしまうんですね。コウタロウという人生を生きなければ、芝田悠斗のままで幸せであったかもしれないけど、コウタロウとして生きた時間がある以上、芝田悠斗に戻るのは、自分を押し殺して生きることになるの?と感じてしまうね。
 

「次は軽井沢にSMOKE CAFEをつくる話が出てるんです」by西尾

「ちょうど予定地の隣に天然記念物のクスノキがあって、そこは手がつけられないから逆にテラスをつくって、景色として取り入れようかなって」by千尋

「へえ〜クスノキ」by七苗

「で何だっけ?相談」by千尋

「あっそうだ。もし千尋が銭湯に行くんだとしたら何が決め手?」by七苗

「えっ今うち子ども小さいからな。キッズスペースでもあれば行きやすいかも」by千尋

「キッズスペースね」by七苗

「あとメニューなんですけど、やっぱり映えるスイーツはSNSですごく評判がいいので」by西尾

私が銭湯に行くなら、あまり混んでないところかも。ロッカーが混んでいるとゆっくりしてられないし、ドライヤー待ちとかも、ゆっくり乾かせなくなる。

ゆっくりできるが決め手かな。


「男女の友情なんて滅多に成立しねえけどな」by陽太

「じゃあ私達は?友情じゃないの?by八海

「八海は友情っつうか…」by陽太

「七苗姉の妹?」by八海

「えっ、いやいや違くて…」by陽太

八海に七苗姉の妹としてではないことを伝えるんだ。八海、聞いてなかったけど。


「自分で選んだ道でしょ」by六月

「だったら後悔はないはず、突き進め」by六月

六月自身が、後悔ないように自分が選んだ道突き進んでいるもんね。だから、応援できるんだよね。


「ふう…」by六月

松嶋さんを普通に送ってあげたかったんだよね。


「いい出会いだと思ったんだけどな」by久美子

「歩く道が違うならそれまでってこと。それに、ホントに彼のことを思うなら、つかんでばっかじゃなくて、手を離さないとね。」by六月

自分の人生のために相手を振り回すことはできないもんね。相手の人生も大事にしないとだもんね。


「むっちゃん、いい女になって」by久美子

「私も今、女っぷりがピークを迎えたと思ってる」by六月

「チッチッチッチッチッチッ、私達はいつでも今がピークよ」by久美子

毎日、磨いているんですよね。

明日になったら、今日よりもピークが上がっている。

六月さんと久美子さんの二人の関係が良いですね。


「ツアーガイドの人がさ立ち寄ってくれて、何かうちの銭湯が珍しいとか何とか」by五郎

「まあ、古いもんね。ひいひいおじいちゃんの頃からだもんね。」by七苗

「特にね、この三重の瓦屋根、これなんて大正時代のもんだからね」by五郎

「へえ、大事に手入れしないとね」by七苗

三重の瓦屋根の家、なかなか見かけないよね。どうやって修繕していくんだろう。


「登録有形文化財、国が価値の高い文化財を守るって制度」by七苗

お家の維持が大変にはなりそうだね。


「あの、でも…再開発そのものは悪いことではないと思うんです。全部を変えてしまうんじゃなくて、残すところ、新しくするところ両方あればいいなって。おおば湯さんのように」byあつ子

「はい、私も最初、古いおおば湯は壊して、新しくしたほうがいいんじゃないかって思ってて。でも、それじゃダメなんだって気づきました。今あるものを生かしてつくる。いいところを探して残す。歴史ある銭湯はそのままに。新しくつくったカフェには、キッズコーナーを設けたり、SNSでの宣伝に力を入れたり、壊してゼロにするんではなくて、今あるものに胸を張って素敵なところをどんどん見つけて広める。そうすれば他とは違うこの町にしかないものが現れる。なので、会社の方にもお伝えください。ここにしかないもの、それを大事にしてくださいと。」by七苗

確かにシャッターが下りていたところもあって、開発した方がいいところもありそうでしたね。下ろしたままではもったいないですよね。


「何度思えばいいんだろう。あなたはもう私の知ってる悠斗さんじゃないんだって。そばにいるのが、私でごめんね。」by百合子

「いや、そんなこと…」by悠斗

「そう思い続ける生活はやっぱり無理。ごめんなさい。」by百合子

そうなる展開か。


「もう一回、コウタロウさんと話したら?」by六月

「えっ今更、何て連絡するの?ねえ、結婚なくなったの?なら会いたいって?再開発のことだってあるし、話なんてできない。」by七苗

そうだよね。きっかけが難しいよね。


「コウタロウもそう言ってた。今更連絡なんかしたら、かえって迷惑だって」byあつ子

そりゃそうだよね。きっかけが難しいよ。


「それよりむっちゃんは?松嶋さんとどうなったの?」by七苗

話そらせられたね。


「あっプロポーズ?」by八海

「まあ、その話はもう…」by六月

「ウッソ、いい話」byあつ子

「何それ、めっちゃ嬉しい。」by陽太

「ほら、みんな、こう言う」by八海

「だって松嶋くんめちゃめちゃいい青年だから」byあつ子

「そう、むっちゃんピッタリじゃん」by陽太

自分のは嫌だけど、恋バナは聞くの楽しいよね。


「いやいや、でもね、ニュージーランドには一緒に行けない。だったら結婚する意味なんてないし、このまま離れたほうがお互いのためだから。」by六月

「ねえ、むっちゃん。答えってゼロかイチかじゃないよ」by七苗

「この町だって、再開発する、しないだけが選択肢じゃなくて、するけどこういう案にする、しないけどこういうことはする。答えは無限にあって一番いい形を一生懸命考える。そういうのが大事なんだって思ったし、幸せになるために、そうやって…」by七苗

「幸せって何?ひとりじゃさ、幸せになれない?誰かと一緒にいるのが幸せ?でも誰かと一緒にいても幸せになれなかったし。どうなるのが幸せなのかな」by六月

「私は私のままでいい、そう思えることじゃない?」byあつ子

一人でも幸せと感じることができることもあるけど、誰かと分かち合うことができると幸せを感じることもたくさんある。例えば、美味しいものを食べている時に、美味しいと自分だけで満足するのもいいけど、これ美味しいねと言える人がいたら、幸せと私は感じる。

私は私のままでいいと自分を肯定できたら幸せだよね。自分が自分でいいと思えるのは、誰かが肯定してくれるからだと思う。


「ごめんね出発前に、最後に見送れたらって思って」by六月

「何で六月さんなんだろうって。僕が資格を取ったのは、大人になるためです。親の仕事を継いで地に足着いた社会人になろうって。でも、六月さんと会って、もっと自由でいいんだなって。泣いたり笑ったりしながら、もがいて前に進む。そんな人と一緒ならきっと楽しい、だから、これ、やっぱり受け取ってもらえませんか?」by松嶋

「じゃあ間を考えない?ゼロかイチだけじゃない、その間。離れててもつきあう。お互いの国を行き来する。数年後にどちらの国に住むか決める。藉だけ入れる、もしくは入れない。色んな選択肢があって、そのどれも選べる。そういう自由を選べるのが大人じゃない?だから一緒に考えよう。それまで、これ預かっとく」by六月

「いいんですか?なら僕は必ず六月さんのところに戻りますよ」by松嶋

「望むところです」by六月

自分の気持ちを打ち明けられる人がいる。それが自分が自分らしく生きるための大事な人だよね。

ニュージーランドを行き来するのは、六月さんなら海外に行っていた経験があるから、ひょいっと行けそう。


「ねえ今日何食べるんだっけ?」by百合子

「百合子の好きなローストビーフの店に決まっとうやん」by百合子の同僚

「ああ〜そうだった、行こう行こう」by百合子

百合子さん、元気そうなシーンが出できて良かった。


「いつもそばにいて支えてあげられるのは陽…」by八海

「七苗は親友。もう今では親友。俺と七苗は滅多に成立しない男女の友情、証明してっから」by陽太

「そうなんだ」by八海

「俺は俺のままでいい。八海はいつもそう思わせてくれる。あっそうだ。んっ!これやる」by陽太

「えっ?うわ〜ヒツジ」by八海

「八海に似てっから」by陽太

「えっ?」by八海

「ほら、クリスマスだし」by陽太

「こんなのもらったら勘違いするよ」by八海

「別にいいし」by陽太

八海、気持ち伝えたからだよね。陽太が七苗姉に接するように、八海は陽太にしているんだよね。


「おおば湯もみんなの力で何とか持ち直しました。」by七苗

「いや、今月はついに目標売り上げ達成!俺は嬉しいよ。うん。あっそうだ、コウタロウにもちょっと報告…」by五郎

「コウタロウ?」by九吾

『あっいや…あいつに電話したんだよ。清水のヨシくんがコウタロウの会社の人間だって知って、「どういうことだコンチクショウ!」ってな。そしたら、あいつ担当じゃなかったみたいで。」「計画そのものをびっくり返すことはできない。でも何か協力したいって、で、おおば湯売り上げ達成のためのアイデアを出してくれたんだ。」by五郎

「えっ?じゃあ、それコウタロウが考えたの?」by八海

「やっぱね、おかしいと思ったんだよ。お父さんが急にそんなアイデア思いつくなんて」by六月

「なあ?いや…ほら、あいつの立場もあるしさ。誰にも言わないって約束だったから。今言っちゃったけど。」by五郎

コウタロウさんのアイデアが色々と散りばめられていたんですね。


「俺、会って話した。あいつんとこ行って」by陽太

「いいか?一度だけ聞く。いいのか?このままで」by陽太

「毎日、ここにいなきゃっていう理由をいくつも考える。父、母、弟、カリン、家、経済的なこと、部下、友達だっていう人や仕事。それを全部捨てることはできない。でも…あの町にしかないものが。七苗。毎日、思ってるよ。七苗のこと。」by悠斗

もともとの生活があったから、捨てるわけにもいかないよね。

いいわけじゃない、でも…って。そういうことって普通に暮らしていてもあるよね。


「お前はどうなんだよ」by陽太

そんなこと言われても、私だけの気持ちで突き進められないしね。


「どうだった?20代最後」by六月

「う〜ん…ホントにこの1年色々あって、20代ラストイヤー怒涛の毎日だったな。」「仕事で行き詰まって辞めて、おおば湯を立て直すことに決めて、何よりかわいい弟もできて」「本当にこれでいいのか立ち止まって、悩んだりモヤったりしたけど、ラストイヤーに今までを振り返って、その先を見つける。次の10年、そのまた次の10年って」by七苗

「そうやって繰り返していくんだよな」by五郎

「何言ってんの」by八海

「そして30代、また次の坂道をのぼっていくんだと思う。登山みたいにさ」by七苗

「う〜ん厳しいねぇ」by六月

登山って厳しいけど、挑戦するのを楽しみたいよね。少しずつ登って周りの景色をみて、また上に上がって、頂上を見つめる。最高の景色があると信じて。この景色が見たかったから、登ってきたんだと。

険し過ぎて立ち止まって、登ることも下ることもできない時があるかもしれない。これは無理だと、思い切って下山することもあるかもしれない。

一旦下りたけど、同じ山に挑戦するかもしれない。同じ道を歩くかもしれないし、別ルートを考えるかもしれない。

自分が歩く道って、整備された道を歩くこともあるけど、自分で作るから、歩きやすい道ではないんだよね。歩きやすくするために、何が必要かなって考える。

別の山に登りはじめてもいいし、下山した周りを歩いて考えても、休んでもいい。

もう一度力を蓄えて、登る。

わけわからなくて、やけくそに登る時もあるんだろうな。

時には誰かと一緒に登って、励まし合って、同じ景色見て、一緒に頑張ったねと讃えあいたい時もあるよね。

登ること、この挑戦が大事なんじゃないかなって思う。

できないからと諦めることも大事な時もあるけど、登れそうな山を探すことも大事な気がする。

ダメだった自分を見るのではなく、挑戦した自分に拍手を送りたいなって思う。


「一緒にお祝いしてくれませんか?」by七苗

「そんなのいくらでも」by悠斗

誕生日に会いに来てくれて良かった。

ハッピバースデーの歌の約束したしね。



三姉妹、それぞれが一応ハッピーになっての終わりなんですね。

携帯電話やネット回線で繋がりやすくなったもんね。でも、9年後のボーダーになったらじゃ長いので、5年後ぐらいにはどうなったのか知りたい感じ。

百合子さんのことも知りたいですね。