予告をみて、気になった。
 吹雪の中、怪我もしてしまいもう助からないと思ったから、ずっと隠してきたことを告白したのに、助かってしまった。聞かされた方は、聞かなかったことにすると伝え、なかったことにしようとするが、なかったことにできるわけないだろうと、告白した側は思うのだ。この二人の関係はどうなるんだろうか?、この先の展開が知りたいと思い、上映されるのを楽しみにしていました。



 《あらすじ》公式サイトから
 その罪は、絶対に明かさないはずだった。死を目前にするまではー。
 
 親友と雪山で遭難。「最後に聞いてくれー」
 死を覚悟した殺人の“告白”。
 だが、直後に山小屋が出現。2人は助かってしまった…、
 この上なく気まずい一夜を過ごすうち、一線を超えた親友同士の攻防は、16年前のある真実を浮かび上がらせ、衝撃の朝を迎えることにー。
 原作は福本伸行とかわぐちかいじ、
主演は生田斗真とヤン・イクチュンという豪華Wタッグ。
 監督は『カラオケ行こ』の山下敦弘が務め、ヒロイン役には最注目女優の奈緒、
さらにマキシム ザ ホルモンが緊迫感溢れるラウドロックの主題歌を書き下ろして参戦。
 個性溢れる一流の才能が結集した、想像の“先の先”、を行く極限のワンナイトサバイバルを開宴!




 《感想》

 上映時間74分で短めな映画なんだと思ったけど、観たら、74分は十分すぎる時間でした。

 体感としては、60分ぐらいは2人戦っていたのではないだろうか⁈ってぐらい。

 ジャンルはスリラーのようだが、私には、ホラーで、ゾンビのような映画でもあった。

 犯罪者や殺人犯など人間が対象として描かれているものをスリラーとして区分されるみたいなので、スリラーなんでしょうけど。

 

 撮影は、栃木県内にある旧高校の体育館に丸ごと1軒、山小屋のセットを建てて行われたとのこと。


 大学山岳部OBで親友の浅井(生田斗真さん)とジヨン(ヤン・イクチュンさん)は16年前に卒業登山中に事故死したとされるさゆり(奈緒さん)のために、翌年から、慰霊登山していた2人だった。さゆりが17回忌を迎えた年、慰霊登山中に遭難。死を覚悟したジヨンは「さゆりは自分が殺害した」と衝撃の告白を浅井にするのだ。浅井は何としてもジヨンを助けたいと思っている。山小屋が近くにあることを発見し、2人は助かった。しかし、ジヨンはなぜ助けたと、狂気のワンナイトサバイバルが展開するのだ。

 聞かなかったことにするという浅井。

 なぜ、聞かなかったことにできるのか、おかしいだろうというジヨン。

 私は、はじめは浅井視点で観ていた。

 もし、こんなこと聞かされたらどうしたらいいんだろうか?と。

 山小屋の包丁が見当たらない。ジヨンが持っている⁈ナイフも持っているということは、浅井はジヨンに殺されるのか。だったら、助けなかった方が良かったのか?と。

 でも、段々、浅井視点で観れなくなるのだ。

 そもそも、さゆりが殺される意味がちょっとわからないのだ。

 あれ、半分は浅井の夢の中で戦いだったのかい。

 そして、浅井の白々しさ、自分勝手さに恐ろしさを感じてくるのだ。

 良い人そうに感じていたのに。私は浅井視点でなんで観ていたのか⁈浅井は、自分が可愛いかっただけのかいって思うのだ。

 人間の怖さを感じる映画だった。

 そして、2人は本当に親友だったんだろうか?なんて疑問に思う。


 山小屋を見つけることができず、ジヨンがもし吹雪の中で死んだら、ジヨンは今までの苦しみから少し解放されて死ねるかもしれない。この告白を聞いて生きる浅井は辛いよ。普通に考えたら。ただ、この映画のシナリオから考えると、ラストはジヨンが全てを持っていってくれたとジヨンありがとうと言って生きて行くのかな⁈と思った。

   


 しかし、怖かった。

 ただ、怖いだけの映画に感じました。

 ハラハラ、ドキドキしたいだけの人には楽しめる映画なんでしょうけど、私は苦手だな。

 イメージしていたのと違いました。