「自分の科しか診れない専門ばかじゃなくて、内科、外科、小児科、皮膚科、耳鼻科、脳外科?まあ、全部の科で専門医レベルの知識と技術を身につけた医者になるってことだよ。」by星前先生
「顕微鏡手術においては、両手を利き手のように使えないと無理です。」by三瓶先生

「星前先生は患者が吐いたらどう診断しますか?」「今迷いましたね。」「知識の整理ができてないからです。こんな笑い話があります。患者が吐いたら内科は胃カメラを持ち、耳鼻科は耳の検査器を持つ、僕は脳外科医なんでCTですね。」「専門ばかになるためには膨大な時間と経験が必要だということです。ましてや、それを全科でなんて発想が安易すぎますね。」by三瓶先生

「それは医者の都合だろ。僕は外科医なんでそれ以外はわかりませんって、それじゃ困る患者がいるから言ってんだよ!どんなに優秀でもな、自分の専門しかわかんなきゃ意味ねぇんだよ!」by星前先生


「今は症状が落ち着いてるんですけど、検査の結果、脳にもやもや病という疾患がみつかりました」「ここに内けい動脈っていう血管が通ってるんですけど、これが脳に血液を送ってくれてるんですね。それが細くなってしまう病気なんです。足りなくなった血流を補うために毛細血管がこう、拡張するんですけど。その状態がもやもや見えるのでもやもや病と名前が付いています。成海さんはお経をあげたことで過呼吸になって、で、それによってもやもや血管が縮まって血流が低下して、で、右半身に不全まひとけいれんが出たと思われます。成海さんはもやもや病の影響で過呼吸を引き起こしやすい状態なんですね。今後お経をあげることも難しいと思います。」「治療をしても過呼吸を引き起こしやすいことに変わりはないんです。」byミヤビ先生

「脳出血や脳梗塞を起こす危険な病気なんです。もやもや病という名前に油断してはいけません」by三瓶先生


「川内先生何でやらないんですか?何でやらないんですか?川内先生。ほんとはやりたいんでしょ?あなたできますよ。」by三瓶先生

「脳外科医として経験積ませるために無理に難しい手術やらせようとしているんじゃないですか?」byミヤビ先生

「助手を経験した医者の次のステップは何ですか?」by三瓶先生

「術者です。」byミヤビ先生

「ですよね、当然のことです。」by三瓶先生

「私にはわからないですよ、できるかどうかも。」byミヤビ先生

「今のままでは無理ですよ。だから、できるようになるまで練習するんです。あなた、できますよ。」by三瓶先生


「何かこれ癖になる顔してますね」byミヤビ先生


「手術どうするの?」by星前先生

「う〜ん、どう思います?」byミヤビ先生

「ん、不安だろうけど、三瓶先生ついてるし大丈夫でしょ。あいつ、腕はあるから」by星前先生

「ほんと何なんですかね、三瓶先生って。」byミヤビ先生

「あのさ、俺が全科専門医レベル目指してるって言ってたあれ。」「あれ実はママがきっかけでさ。」「俺が医大生だった頃、ママの目が調子悪くなって。で病院連れてったの。そしたら眼科で軽い白内障ですねって言われて。まぁ大したことなくて良かったねって俺も言っていたんだけどさ。だけど、めまいがして食欲がないって相談したら、それはわかんないから耳鼻科に聞いてくれって言われて。耳鼻科に行ったら、異常はないから内科に聞いてくれ。内科に行けば、視力も低下してるなら眼科に聞いてくれ。たらい回しにされて半年後にママは倒れたよ。そこから何ヶ月もいろんな科で検査して、で、結局、多発性骨髄腫だってわかった。それもステージ3。どれも一般的な症状だったから発見が遅れたんでしょうね、まあ、誰も責められないですよって言われて。逆だよな。みんな悪い、そう思ったよ。専門医は自分の領域しか見ようとしない。だから対応が遅れる。だから俺は全科専門医レベルの知識と技術を持って、どんな病気も見逃さない医者になろうって思ってる。夢物語だって笑うやつは笑わしとけばいいんだよ。」by星前先生

「ミヤビちゃんも自分しだいだよ。脳外科医として患者を治すのがミヤビちゃんの道なんでしょ?だったら、三瓶が何考えてるとか関係なしにさ、道の先だけを見て歩いていけばいいんじゃない?」by星前先生


「三瓶先生練習つきあっていただけませんか。」byミヤビ先生

「これじゃ太すぎます。もやもや血管の練習には、この辺りの裏の血管がちょうどいいんすよ。」by三瓶先生

「終わったら食べましょう」by三瓶先生

お買得品の手羽元で練習するんですね。


「この建て替えおよび拡張工事により関東医科大学病院は国内有数の規模を持つ大学病院となります。」by大迫教授

「おじい様がよろしく頼むと言っていました。大丈夫なんですか?このまま進めて。」by西島秘書

「心配いらないよ。全て順調だから。」by大迫教授


「2人のほうが効率がいいですよ。」by三瓶先生


「食うか聞くか読むかどれかにしたら?」by綾野先生


「薬は?ちゃんとのんでる?」by大迫教授

どんな薬飲んでいるのかな⁈

ミヤビ先生も脳外科医だから自分の薬が何で必要なのか?どんな作用するのかわかっているはずだよね。


「川内先生の診療記録を手に入れてください。事故直後の脳の状態、検査結果、それから記憶障害を発症してからどんな治療をして、どんな薬を出しているのか。」by三瓶先生

「勝手に押しかけてきて何を言いだしてんの?」by綾野先生

「僕が検査した限りでは、川内先生の記憶障害の原因が見当たらないんですよ。大迫教授は何で隠すんですか?」「何か意図があるんでしょ。」by三瓶先生

「何、探偵なの?知らないって」by綾野先生

「ほんとうに従順なんですね。あなた自身はどう思っているんですか?可能性があるなら川内先生の記憶障害を治したいと思いませんか?川内先生が記憶障害になった途端に麻衣さんと結婚を決めましたよね。それも誰かのためですか?」by三瓶先生

「何がいいたいの?」

「ほんとは、まだ思いがあるんじゃないですか?川内先生に。彼女は必死で後遺症と闘ってます。」by三瓶先生


「三瓶先生。これ良かったらお昼にでも食べてください。作り過ぎたみたいで、お口に合うかどうかはちょっとわかんないんですけど。」「今から食べるんですか?」byミヤビ先生

「ありがとうございます」「昨日から何も食べてないんで。」by三瓶先生

「風間先生、これ良かったら食べてください。」byミヤビ先生

「今日もロールキャベツですか?」by風間先生

「今日も?」byミヤビ先生

「こないだももらいましたよ。っていうかその前も。」by風間先生

「すいません、ごめんなさい。」byミヤビ先生


「4月29日の日記で三瓶先生が私の記憶障害が治る可能性があるっておっしゃったあとの所が消してあるんですけど何かありましたか?」byミヤビ先生

「何か書き間違えたんじゃないですか?」by三瓶先生


「1人でやりたいそうです、シミュレーションなんで。」by三瓶先生

「シミュレーション?あっ手術の。」by星前先生

「術者の仕事はふん合だけではないですから。」by三瓶先生

「まあな。全部の手順を頭に入れて、手術引っ張ってかなきゃいけないもんな。」by星前先生

「助手とはプレッシャーが全然違います。川内先生が次に超えなければいけない壁です。」by三瓶先生


「何だか病院の経営も大変そうでね。」by綾野先生のお母さん

「大丈夫だよ。どうせ俺が西島グループに入れば何とかできるから。お父さんとも話しておくよ。」by綾野先生

お父さんの病院の存続のために麻衣さんとの結婚を決めたの⁈

「綾野さんはほんとうに納得してるの?カテーテルやめてご実家の綾野病院を継ぐこと。」by西島秘書のお母さん

「お父さんにはまだ言ってないみたいだけどね。するしかないでしょ、それが条件なんだから。」by西島秘書

「そういう言い方、綾乃さんにもしているの?」「素直にならないと後悔するわよ。」by西島秘書のお母さん


「怖い?明日の手術」by津幡師長

「すみません。患者さんたちがあんなにきぜんとされているのに。」byミヤビ先生

「さっき成海さんの右手がしびれたでしょ。あれ、どうしてだと思う?」by津幡師長

「碧聴さんに教えるために読経をしたから?」byミヤビ先生

「来年には本堂の修繕もあるし、屋根も雨漏りがひどくなっとる。お前も子どもが生まれたばかりで物入りだろう。護持会と協力して寄付も募っていかんとどうにもこうにもやっていけんからな。」「もっともっと重要…」by成海

「成海さんも碧聴さんもいつも立派にされているけど、そりゃいろんな現実と戦ってる。不安や孤独もあるかもしれない?だから、あなたも不安があって当然。大丈夫。私たちはちゃんとわかってますから。だってあなたが私に教えてくれたんですよ。」by津幡師長


「ミヤビに頼まれたから来たんだよ。」「ミヤビ。よく聞いてね。ミヤビには記憶障害があるの。過去2年間の記憶がないし、昨日のことも覚えてない。だから毎朝、この日記を読んで記憶を確認してから1日を始めてる。今日は大事な手術があるから全部読んじゃだめ。この最初の記憶障害になった経緯を読んで、他は飛ばして今日の手術の手順だけ覚える。いい?後は手術が終わってから読めばいいからね。わからないことは私が教えるから。」「大丈夫、大丈夫だから。私のことは覚えてるでしょ?その私が言うね。記憶障害になったミヤビはこれまでたくさん悩んでたくさん考えてつらい思いもたくさんしたけど今は脳外科医としてちゃんと働いてる。一生懸命、患者さんを助けてる。今はそれだけ覚えておけばいいんだよ。」by森看護師

「いいね?今日はミヤビちゃんに余計な情報入れないように。風間も小春ちゃんも顔を覚えてもらうのは手術が終わってからな。」by星前先生

「ほんとうにそこまでする必要あるんですかね。自分は前から知ってもらっているからって」by風間先生

「絶対成功してほしいんで。星前先生頼みますよ。」by風間先生


「私さ、手術終わったら住職さんとギョーザ食べに行く約束してんの。」by成増先生

「どんだけ仲良くなってんのよ。」by星前先生

「ねえミヤビも行こうよ。1個がね、めちゃくちゃでかいらしいよ。ミヤビにぴったり。」by成増先生


「ねえ、三瓶先生がやるより早く終わったんじゃない?」成増先生

「川内先生。この景色を目に焼き付けておいてください。」by三瓶先生

「あなたが私に教えてくれたんですよ。私たちは1人じゃない。だから自分だけで…、完璧である必要はないんです。」by津幡師長


「ねえ、それまだやってるの?」by成増先生

「ほら見よ、このスピードを。」by星前先生

「わぁ〜すご〜い(棒読み)」by小春看護師

「まぁ全科専門医レベルが果てしないっていうのはわかったよ。でも俺みたいな医者がいたっていいだろ。」by星前先生

「マジで言っていいっすか?研修医の僕からしたらこの病院ってすっげぇチーム医療が充実してると思うんですよ。特に救急は星前先生を中心にマジで各科が連携してスムーズに医療ができてる。つまりは星前先生が目指す全科専門医レベルのことが医療として実現できてるってことじゃないですか?」by風間先生

「かんぱ〜い」by津幡師長

「乾杯」by星前先生

「そんなふうに言ってもらえると俺も…。」by星前先生

「ちょっと!今いいこと言おうと思ったのに。」by星前先生


「忘れたくないなぁ」byミヤビ先生


「あっ三瓶先生から聞かれましたよ。」「川内先生の記憶障害は治る可能性はないんですよね?」by綾野先生

「ないね」by大迫教授


次回に続く

次回は

「ミヤビちゃん?薬はきちんとのんでるよね?」by星前先生

「うそをついてるってことですよね。」byミヤビ先生

「それをこれから調べるんです。」by三瓶先生

「諦めろ、彼女の記憶はもう戻らない。」by大迫教授

「真実が明らかになるまで引き下がることはありません。」by三瓶先生


薬が怪しいのかな⁈

ミヤビ先生の記憶障害について、三瓶先生が少しずつ解き明かしていけるのかな⁈

綾野先生も調べてくれるのかな⁈


今回も丘陵セントラル病院のチームワークが良かったですね。みていて温かい気持ちになってみることができました。ミヤビ先生の忘れたくない思い、ほんと、治る見込みがあるなら早く治ってと思ってしまいます。

次回も楽しみです。